パリス

フランスのパリをテーマにした客室数約2900のカジノホテル。シンボルはもちろんエッフェル塔凱旋門、それにブルーの Montgolfier型のアドバルーン

ラスベガスの繁華街のほぼ中心に位置しているばかりか、前庭がほとんど無いため出入りに時間がかからず利便性は抜群

グレード的には「最高級ランクのちょっと下」といったところで、予算重視派の者でも手が届きやすいという意味では、最もおすすめのホテルといってよいのではないか。
シーザーズ社の系列。

寸評

 名称的にもビジュアル的にもこのホテルのテーマは明快。名前の PARIS はいうに及ばず、エッフェル塔凱旋門という圧倒的知名度を誇る2つの建造物の露出度や存在感はあまりに大きく、他の細かなアトラクションがどうであれ、このホテルのテーマに関しては自他ともにまったくブレがない。

 エッフェル塔も凱旋門もサイズこそフランスにある実物よりもやや小ぶりだが、その美しさは本場フランスのものに勝るとも劣らず、特にゴールドにライトアップされる夜間のその姿は、けばけばしい派手な色のネオンサインが中心だったかつてのラスベガスの夜景を一新。

 もはやラスベガスのランドマーク的な存在となっているこのエッフェル塔および凱旋門と、抜群の人気を誇るベラージオホテルの噴水ショーが一緒におさまった写真は、この街の象徴的な光景として広く世界に出回っている。

 宿泊に関しても利便性が高く、おおむね評判は良好だ。
 「ラスベガスの中心地」の定義を「ストリップ大通りとフラミンゴ通りの交差点」(通称「フォーコーナーズ」)と仮定するならば、このホテルはほぼその中心地に位置しており、立地条件は抜群

 ベラージオやシーザーズパレスも似たような条件にあるが、その2つのホテルは前庭が広大なため、客室から繁華街に出るまでの距離が長すぎ、このパリスのほうが出入りに関する利便性ははるかに高い。

 宿泊料金も、ベラージオやコスモポリタンなど最高級グレードのホテルと比べると、価格重視派にも手が届く範囲におさまっていることが多く(宿泊料金は需要と供給のバランスで絶えず変動しているので、ベラージオなどよりも高くなることもあり得る)、経済的な観点からも比較的利用しやすいホテルいえる。

 というわけで宿泊ホテルを決める際の選択肢として、最高級には特にこだわらない標準的な予算の利用者にとっては、第一候補と位置づけて検討してよいのではないか。

沿革(これまでの経緯)

 パリスホテルが誕生する前、そして誕生したあとも、このホテルを取り巻く会社は身売り、合併、上場、上場廃止、部門の分割、社名変更、そして倒産などを繰り返えしてきたため、その変遷を細かく追って書き出すことは容易ではない。
 実際に社名だけでも Bally、Hilton、Park Place、Harrah’s、Caesars など複数登場することになり、その紆余曲折はあまりにも複雑。

 そのようなわけで、すべてを省略して結論だけを簡潔にまとめて書くと、「現在のバリーズを所有していた会社が、となりに空いていた土地を買ってそこに建設したテーマカジノホテルがこのパリス」ということになる。開業は 1999年9月。

 開業後、オーナーの企業名は何度か変わったが、現在はシーザーズ社系列のホテルとして運営されている。

良いところ

【立地条件と利便性】
 寸評のところでも書いたので重複になるが、一にも二にも、このパリスの最大の利点はロケーション、つまり立地場所。そして前庭がないことによる利便性だ。

 まずは、なんといってもラスベガスのホテル街の中心地とされる「フォーコーナーズ」(four corners)に近いということ。
 ただ、この条件を満たしているホテルは複数あり、ベラージオ、シーザーズパレス、バリーズ、フラミンゴ、クロムウェル、そしてほんの少しだけ南方向にまで範囲を広げると、プラネットハリウッドコスモポリタンも加えることができる。

 しかし、ベラージオ、シーザーズパレス、バリーズは、それぞれ広大な前庭を持っているため、宿泊者は、館内とストリップ大通りとの間の出入りにおいて、かなり歩かされることになる。
 この前庭、日本のホテルの感覚では想像もつかないほど広いので、歩かされる距離はバカにならない、というか、滞在中、毎日のこととなると、うんざりしてきたりもする。

 そういった立地条件や前庭の有無などを考慮すると、最も利便性が高いホテルはフラミンゴ、クロムウェル、プラネットハリウッド、コスモポリタン、そしてこのパリスということになるわけだが、フラミンゴは古すぎるのか日本人観光客の中では存在感が薄いようで(2000年ごろまでは「日本人御用達」といわれるほどよく利用されていたが)、近年の日本人観光客がフラミンゴに宿泊することはほとんどなくなってきているのが現状。
 また、規模が小さすぎるのか(約180部屋)クロムウェルの認知度はさらに低く、日本人観光客とはほとんど縁がない。

 結局、残るのはパリス、プラネットハリウッド、コスモポリタンで、この3ホテルが「立地条件や前庭の有無で選んだ利便性トップ3」といえるだろう。(ちなみにコスモポリタンは宿泊料金が高いので、予算重視派にとっては近寄りがたいかもしれない)

 数あるホテルの中でのこの結果は、パリスにとって大いに誇れることで、この利便性はもっと評価されてしかるべきだし、もっと評価していきたい。

 ちなみにこの3ホテルにベラージオを加えた4ホテルは、後述する急行バス「SDX」のバス停の位置でも他のホテルに比べて優位なポジションにある。

【噴水ショー】
 立地条件や利便性という圧倒的な利点と比べると、どうでもよいようなことになってしまうが、客室の位置によっては窓からベラージオの噴水ショーが見える。(たしかにどうでもよい!)

【屋外での食事】
 街の雑踏を見ながら食事を楽しめる店が3軒もある。この種の店はありそうでないのがラスベガスの特徴で、ラスベガスのカジノホテルでは、営業的な理由からカジノ内に飲食店を配置するのが通例となっているため、屋外に面したレストランは意外に少ない。(ショッピングプロムナードなどにある店は議論の対象外)

 その3軒とは、ストリップ大通りの歩道に面したフランス料理店 Mon Ami Gabi、そしてそのすぐ横にある HEXX Kitchen、最後がその屋根のような場所にある BEER PARK
 エッフェル塔内にある高級フレンチ Eiffel Tower Restaurant も、その窓から外界を見下ろせるという意味では、この3店に加えてよいのかもしれない。
(ベラージオにも、噴水ショーの池に面した屋外席を持つレストランはあるが、食事をしながら道行く歩行者の姿や街の雑踏などが見えるわけではない)

【天井が青空】
 カジノ内の天井が総じて高く、青空に見える工夫も凝らされているため、屋外にいるかのような開放感があってなかなかよい。(ただしニューヨークニューヨークホテルのカジノの天井ほどは高くない)
 さらにそのカジノフロアの天井から、屋根を突き破って入ってきたようなエッフェル塔の鉄骨の足が露出している。
 パリの青空をイメージした天井だけでは、シーザーズパレスのフォーラムショップスや、それをマネした東京のビーナスフォートと同じ発想で独創的とはいえないが、このむき出しの鉄骨は、「上品な空間に荒削りな物体を無理やり押し込んでみた」といった感じで、そのアンバランス感と意外性がおもしろい。

【ミラクルマイルに近い】
 パリスホテル自体には特にこれといったショッピングモールはないが、すぐとなりのプラネットハリウッドに大型ショッピングモール「ミラクルマイル」があり、少し南に歩けば高級ブランドショップが軒を並べる「クリスタルズ」もあるなど、ショッピングに不便を感じることはほとんどないはず。

 ちなみにミラクルマイル内には、みやげ物を買う際のショップとして日本人観光客から絶大なる支持を集めている ABC Stores(ハワイで多店舗展開をしているコンビニスタイルのギフトショップ)がある。

【プールへ水着で直行】
 プール施設そのものは大した内容ではなくほめられたものではないが、その位置がラスベガスのホテルとしては珍しく特徴的。
 通常プール施設は、カジノフロアと同じ1階にあるのが普通だが(カジノ周辺の人通りを増やしたほうが売上につながるのと、水は非常に重いので建造物の上層階などよりも地面を掘って地上に設置したほうが問題が少ない)、ここのパリスホテルにおいては、カジノフロアの屋根の部分にあり、その結果、客室からプール施設へアクセスする際、エレベーターで1階のカジノフロアまで行く必要がなく、3階で降りれば直接行けるようになっている。(エレベーターを降りてすぐ目の前がプール施設の入口)
 したがって、不特定多数の人が行き交うカジノフロアやレストラン街を歩く必要がなく、水着にTシャツといったラフな姿でも直行が可能なため、宿泊者にとっては大変便利な設計といってよいだろう。

悪いところ

【プール】
 プールのことをほめたばかりだが、それは設置場所に関しての話で、プールそのものは、ヤシの木、滝、砂浜、滑り台などの楽園的雰囲気を演出する小道具が一切存在せず、他のカジノホテルと比べると、物足りなさ感があるのは否めない。
 といっても、日本のシティーホテルのプールと比べると、はるかに広くて立派なので、それほど悲観する必要はない。

 ちなみにこのプールは、狭いながらも洒落た外観のホテル棟とエッフェル塔に囲まれ、どことなくリッチか空間が形成されており、都会的かつ大人の雰囲気が漂っている。
 それでも狭いことは事実。広大な土地を利用できる地上のプールと比べること自体に無理があるので、ある程度広さが制限されても仕方がないが、そうなってしまうと、カジノフロアの屋根という場所に設置したことが、そもそもの失敗ということになる。
 前庭がなく全体の土地が狭かったこのホテルとしては、苦渋の選択だったのかもしれない。

【客室が広くない】
 同じシーザーズ系列のホテルとしてとなりに存在しているバリーズホテルと比べると客室が狭い。
 ちなみにバリーズとパリスは館内の通路でつながっており、さまざまな部分で似たようなホテルといえなくもない。
 宿泊料金が同じような場合(実際にほとんど同じことが多い)、「やや古いが広さのバリーズ」にするか「やや狭いが前庭がなく便利で新しいパリス」にするか悩むところかもしれない。 どちらにすべきかは好みの問題といったところか。

雑情報

 夜景に映える美しいエッフェル塔は「見られる」立場だけでなく、夜景を「見る場所」としても人気が高く、有料ではあるが、展望デッキに上ることができる。(料金は時間帯などによって変動するが、おおむね $20前後)

 エッフェル塔の途中に高級フランス料理店 Eiffel Tower Restaurant があり、そのダイニングルームからは、窓越しにベラージオホテルの噴水ショーを見ることができる。
(エッフェル塔も、この店も、発音は[エッフェル]ではなく[アイフェル]なので要注意)

 エッフェル塔や凱旋門の陰に隠れがちだが、このホテルには、本場パリにある「オペラハウス」(ストリップの歩道から見てほぼ正面にある建物)、「ルーブル美術館」(同、左方向に見える建物)など、フランスの著名スポットがいくつか再現されている。

 ちなみにこれらの建物はただ単に外観だけを模倣して造られたもので、中にアトラクションがあるとか内部を見学できるとかではない。
 それでも本物を忠実に再現した精巧な造りは一見の価値があるので、ちょっと立ち止まって眺めてみるとよいだろう。
(といっても、本物を知らなければ見る価値も感動もないばかりか、それがどれなのかすらもわからないかもしれないが)

 なお、このホテルの開業時から数年間、ストリップの歩道に面したところにあった「コンコルド広場の噴水」はすでに取り壊され、前述の BEER PARK などの飲食店施設に置き換わっている。

 開業時といえば、顧客と接する可能性がある部署のスタッフ全員が簡単なフランス語を勉強させられていたため、実際にロビーなどで “ボンジュール”“メルシー” などと声をかけられたりしたものだが、最近はホテル業界全体でテーマホテルというコンセプト自体が見直されてきているためか(テーマを全面に押し出しても、営業的にプラスにならないことがわかり始めている)、そのような光景はほとんど見られなくなった。

 再び開業時の話。オープニングセレモニーの際、館内や外観の電源スイッチをオンにしたのは、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーブ

 このホテルの設計時、エッフェル塔の高さは本場パリのものとまったく同じにする予定だったが、高さ制限を気にするラスベガス国際空港および空港管理当局から物言いが入り、約2分の1のサイズにせざるを得なかったという経緯がある。

 ストリップが見える部屋の中でも特にベラージオホテルの噴水ショーが見える位置にある部屋からはパリスホテル自身の中庭プール施設やエッフェル塔も見え、他の角度の部屋に比べると格段に景色が良い。
 ルーム番号の下2ケタが 01~25 の奇数、同じく下2ケタが 74 ~98 の偶数の部屋が原則としてそれらの部屋に該当。(スイートルームなど、この原則が当てはまらない部屋も多少存在する)。
 なお、これらの部屋からでも低層階の場合は、横方向への多少のずれによっては窓からの視界がエッフェル塔にブロックされ、ベラージオの噴水が見えにくくなる(当然のことながらエッフェル塔の足は低い位置ほど太い)。

 ならばできるだけ高層階の方がよいということになるが、あまり高いフロアからだと中庭のプール施設が小さくなってしまうばかりか、ベラージオの噴水が美しく見えない。(噴水は上から見下ろすことを想定してデザインされておらず、横から見たほうが美しい)
 結果として 15階から 20階ぐらいまでが理想的な位置と思われる。

 これらの部屋はチェックインの際に申し出て割り当ててもらわなければならないが(パッケージツアーなどではそのようなわがままは無理と考えたほうがよいだろう)、原則としてストリップ側の部屋は約$30ほど(季節や曜日によって変動)高い価格設定になっていることが多い。

 新婚カップルなどは一生の想い出として、窓からの景色などを重視するのもよいだろうが、ほとんど部屋に滞在しないギャンブラーなどにとってはどうでもいい話で、単なる不要な出費となりかねない。

 ここのホテルのナイトショーは、変なジンクスがあるのか、残念なことに何をやっても長続きしない傾向にある。

 ヴィクトル・ユーゴの The Hunchback of Notre Dame(日本語訳: ノートルダムの背むし男)を原作とした世界的に知られるミュージカル “Notre Dame de Paris” は、スタート直後から観客動員数が芳しくなく、わずか半年という短命で 2000年7月末に終了、その後 2004年8月から鳴り物入りで始まったミュージカル “We Will Rock You” も 2005年11月に打ち切り、2007年2月から始まったコメディー系プロードウェーミュージカル “The Producers” も1年後にあえなく終了。
 長続きしないのはミュージカルだけではない。往年の名歌手バリーマニロウのコンサートも 2010年、ついにラスベガス・ヒルトン(現在のウエストゲート)から移籍してきたかと思ったら、これまた短期間で終演、2017年7月に始まった大規模なサーカス CIRCUS 1903 もわずか半年で打ち切られ(これは初めから短期の予定ではあったが)、そして 2018年、火を多用した豪快なイリュージョン INFERNO もすぐに消えてしまった。
 他のホテルにおいても短命で終わってしまうショーは少なくないので、このパリスだけの傾向とは言い切れないが、短命ショーが多いことだけはたしかだろう。

評価

ホテルのグレード:★★★★

 十分まともなホテルではあるが、客室の広さが超一流ホテルというにはやや狭いのと、日々ネットなどで公表されている宿泊料金を見比べてみる限り、この街で最高級グレードとされるベラージオ、コスモポリタン、ベネチアンなどよりは明らかに安い料金設定になっていることを考えると、その価格差を無視してまで星5つとするわけにはいかないので、星4つということに。

立地条件:★★★★★

 すでに何度もふれてきたとおり、文句なしの星5つ。

バス停の位置:★★★★★

 南北に長いストリップ大通りの移動に欠かせないのが公営バス。
(運賃は、発行時刻から2時間有効な乗車券が6ドル、24時間有効券が8ドル、72時間有効券が20ドル。バス停にある自販機で購入可能)

 すべてのバス停に停車する2階建てのバス DEUCE と、主要のバス停にしか停車しない急行の2連結バス SDX の2系統があるわけだが、DEUCE は停車回数が多すぎ利便性が悪いので、交通手段としてではなく、むしろストリップ地区の景色を眺めるための遊覧的な乗り物と考えるべきだろう。

 結局、多くの場合、SDX を使うことになるわけだが、北行きの路線に関しては、ラッキーなことに、DEUCE のみならず SDX が停車するバス停がこのパリスホテルの目の前の歩道にある。

 南行き路線に関しても、横断歩道をベラージオ側に渡ってすぐ左側の場所、つまりベラージオとコスモポリタンの間に SDX も停車するバス停(もちろん DEUCE も停車)があるので、バス停の環境に関しては非常に恵まれている。
 ちなみに、人気のショッピングスポット「Premium Outlets North」へは、北行き路線の SDX で、猛暑の夏に人気の室内アウトレット「Premium Outlets South」へは南行の SDX で行くことが可能。
(DEUCE、SDX は、それぞれの路線に付けられた愛称。そのバス停に SDX も停車するのか、それとも DEUCE だけしか停車しないのかは、バス停に立っている小さな看板を見れば、それぞれのロゴマークが描かれているのでわかるようになっている。SDX のバス停は少ないので、多くの場合 DEUCE のマークしか描かれていない)

ショッピングの利便性:★★★★

 プラネットハリウッドに隣接する「ミラクルマイル」は目と鼻の先。
 アリアホテルに直結の超高級店ばかりが集まった
「クリスタルズ」も徒歩圏内。
 超高級店といえば、ベラージオホテル内にも高級ブランド店が軒を並べるショッピングプムナードがあり、そこも横断歩道を渡るだけだ。

 みやげ物を買う際のショップとして日本人観光客から絶大なる支持を集めている ABC Stores(ハワイで多店舗展開をしているコンビニスタイルのギフトショップ)は、ミラクルマイル内にあり、また、飲み物やスナック菓子など滞在中に必要な雑貨類に関しては、便利な大型ドラッグストア CVS が、バリーズとパリスの中間地点付近の歩道に面したところにあるのでこれまた非常に便利。

 一方、シーザーズパレスの「フォーラムショップス」は歩いて行けるものの、「ファッションショーモール」、「グランドキャナルショップス」はかなり離れており、徒歩で行くにはかなり歩かされる覚悟が必要なので、そこを1つ減点して、星4つということに。

レストラン:★★★☆☆

 レストランに関しては、近隣ホテルとの相対論として、あまり充実しているとは言えない。
 それでも徒歩圏内にたくさんのホテルがあるので、特に気にする必要はないだろう。

 参考までに、館内のダイニングとして特徴的な店を数店ピックアップするならば、料理番組などで有名なカリスマシェフ Gordon Ramsay 氏監修のステーキ店、その名も Gordon Ramsay Steak、歩道に面したお洒落なフレンチ Mon Ami Gabi、エッフェル塔の中腹にある Eiffel Tower Restaurantといったところか。

 あと、しいてあげるならば、食べ放題の LE VILLAGE BUFFET にも注目したい。

 その店内はフランスの街角を再現したダイニングルームになっており、人工の青空と石畳の絶妙なコントラストがいい感じを演出、それに料理の陳列セクションも PROVENCE、BURGUNDY、NORMANDY、BRITTANY、ALSACE など地方別に分かれているなど、それぞれが地方色豊かなフランス料理をサーブできるようになっているなど、演出がうまい。
 ただ、必ずしも日本人の口に合うアイテムが少ないなど、日本人からの注目度は開業当時と比べるとかなり低下しているのが現状。

 最後に注意したいこととして、「なんちゃって寿司」と言われても仕方が無いようなレベルの寿司店「セクシー」こと「SEKUSHI」があるが(店名表記は、カタカナとアルファベットが併記されている)、本当になんちゃってなので、我慢できないほど和食に恋しくなったとき以外は、近寄らないほうがいいかもしれない。そもそもあまり繁盛しているように見えないので、そのうち消える可能性も。

 もし和食系の味に恋しくなったら、となりのバリーズホテルの前庭にある商店街の中に「Ramen-ya」というラーメン屋に行けば、ラーメン以外の和食も食べることができるので、覚えておくと便利だ。

ハネムーン:★★★★★

 最高級グレードのホテルじゃないとイヤだ、というカップルは、ベラージオ、コスモポリタン、ベネチアンなどにするしかないだろうが、そこまで予算をかけたくないという場合は、立地条件的にこのパリスが新婚カップルに最もふさわしいホテルといってよいだろう。というわけで、文句なしの星5つ。

レンタカー利用者:★★★☆☆

 駐車場はバリーズホテルとの共用で、巨大施設として両ホテルのほぼ中央に位置している。駐車場から館内に通じる通路も、両ホテルのほぼ中央付近に接続。

 駐車場そのものは十分に広く特に問題はないが、ストリップ大通りに対して東側に位置している関係で、郊外へ出かける際にたびたび利用することになるであろう高速15号線へのアクセスにおいて、必ずストリップを渡らなければならず(高速15号線はストリップの西側にあるため)、ラッシュ時などは車の出し入れに時間がかかってしまう可能性があることから、星3つということに。

 ちなみに午後3時ごろから深夜までがラッシュの時間帯。(この駐車場は、凱旋門側からの進入路とバリーズ側からの進入路があり、バリーズ側を使えば、ストリップを走らずに横切るだけで高速15号線い行くことができるが、バリーズ側の進入路は慣れるまでわかりにくいのが難点)

子連れファミリー:★★☆☆☆

 基本的には子供を想定したマーケティングはしていないのでまったくおすすめできないが、立地条件的に館内と繁華街との間の移動距離が短いので、何かと荷物が増えがちな親にとっては使い勝手がよいホテルといえるかもしれない。

 1990年代から 2000年の初頭ごろまでは、子連れファミリー族を街に呼び込むために、子供向けのアトラクションやゲームセンターなどに力を入れていたラスベガスの各ホテルだが、現在は「子連れファミリー族はお金を落としてくれない」ということがわかり、ナイトクラブ族、コンベンション族、グルメ族などの誘致に方向転換。
 結果的に、子連れファミリー族の来場を想定してマーケティングしている主要ホテルはサーカスサーカスエクスカリバーぐらいになってしまい、どこのホテルも子供向けの施設を作る気などまったく無く、子供にとっては楽しくない街になってしまっている。
 残念ながらこのホテルも例外ではなく、子連れファミリーにはおすすめできない。やはり子供の気持ちを優先するのであれば、サーカスサーカスかエクスカリバーに泊まるべきだろう。

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