【アクセス方法】 フライト選びはルート選び。よい経由地、悪い経由地、最短経由地。

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 かつて成田からラスベガスまでノンストップ便が飛んでいたが(日本航空と当時のノースウェスト航空)、残念ながら 2006年秋の日本航空便を最後に廃止になってしまったため、2019年7月現在、日本とラスベガスの間にノンストップ便は存在していない。
(上の写真は、就航していたころの日本航空機。背景はピラミッド型ホテルとして知られるルクソール)

おすすめの経由地

 日本・ラスベガス間のノンストップ便はないため、どこかでワン・ストップする必要があるわけだが、その経由地として最も一般的なのは ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル などとなっている。
 バンクーバー、ポートランド、サンノゼ、サンディエゴなどを経由する方法もあるが、ラスベガスへの国内線部分も含めた便数的な選択肢が少ないため、あまり一般的ではない。

 デンバーやダラス経由は遠回りすぎる。ハワイ・ホノルル経由でもワン・ストップでラスベガスにアクセスすることが可能だが、遠回りであるばかりか、乗り継ぎの便のタイミングが悪く、利用する人は決して多くない。

 各経由地の日本との位置関係をメルカトル図法の地図(緯度と経度が直角に交差している地図)で見る限り、ロサンゼルスやサンフランシスコ経由が断然ラスベガスに近いようにも見えるが、地球儀で見るとわかる通り、実際の日本から北米への直線最短ルートはかなり北寄り(アラスカ寄り)になっているため、シアトル、ポートランド、バンクーバーなどを経由するルートが最短で、ソルトレイク・シティー経由も遠回りではない。

 したがって、便数的な利便性という意味でロサンゼルス、サンフランシスコ経由を第一候補としつつ、シアトル、バンクーバー、ポートランド、サンノゼ、ソルトレイク・シティーなどにまで範囲を広げ、料金と乗り継ぎ便の接続のタイミングや、マイルを貯めている航空会社かどうかなどを検討しながら経由地を決めればよいだろう。

出発空港と所要時間

 日本からの国際線の出発空港は、成田、羽田、関西、セントレアのいずれかになるが、便数としては成田と羽田が圧倒的に多い。

 所要時間(乗り継ぎに要する地上での時間を除いた正味の飛行時間)は、たとえば代表的なルートである成田発ロサンゼルス経由ラスベガス行きの場合、国際線部分が約10時間、国内線部分が約1時間
 日本に近いシアトルやバンクーバー経由の場合、国際線の部分が2時間ほど短くなり国内線の部分が長くなる。合計は大差ない。
 なお、一般論として、どこを経由しても、帰路においては風向きの関係で、往路に比べて飛行時間が 10~20%ほど長くなる。(その帰路と往路の所要時間の差は、偏西風が強くなる冬期のほうが大きくなりやすいが、夏期でもその影響が大きく出ることがある)

ソウル経由ルートも便利!

 ここまでに説明してきたルートとはまったく別の方法もある。大韓航空が運航する韓国ソウル仁川空港発のラスベガスへのノンストップ便だ。ただし週4往復。(写真はラスベガス国際空港に到着した大韓航空機)
 遠回りのようにも思えるが、そうでもない。特に成田、羽田、関西空港などにアクセスしにくい地方都市の在住者にとっては、地元の空港からソウルに飛ぶことができるため、日本国内の移動時間のことを考えると、ソウル経由のほうが便利であることが多い。

 ただ、このソウル経由のフライトは、値引きされた格安航空券が出まわることが少ない傾向にあり、料金的に総じて高くなってしまいがちなのが難点。それでも東京までの新幹線代や羽田や成田までの国内線の費用や手間などを考慮に入れると割高ではなかったりすることもある。

 また、関西空港やセントレアからは北米への路線が少ないので、大阪、京都、神戸など関西圏の在住者や、そしてソウルに近い九州地区の在住者にとっては、このソウル経由は選択肢の一つとして検討してみる価値があるかもしれない。

 なお、2016年12月から中国の Hainan Airlines (海南航空) が、北京とラスベガスをノンストップで結ぶ路線を始めたので、北京経由という方法もないわけではないが、かなり遠回りになってしまうため、選択肢のひとつとして検討するのはあまり現実的ではないように思える。

日本航空
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全日空
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デルタ航空
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アメリカン航空
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エアカナダ
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シンガポール航空
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タイ航空
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成田からラスベガスへの時間

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