アメリカでの外食ラーメンは異常に高いが、カップヌードルなどは激安だった!

カップヌードルはアメリカでも何十年も前から売られている。

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 当地ラスベガスから2週連続でラーメンの話題を取り上げたばかりだが、その記事がニュースサイトで紹介されたり SNSで拡散されるなど反響が大きかったので、今週もまたラーメンの話とさせて頂きたい。
 といっても過去2週のラーメンの話は アメリカのラーメンの異常なまでの値段の高さについてだったが、今週は逆、つまり異常に安いという話。

 たしかにアメリカのラーメンは異常に高く、日本のメディアの多くが報道しているとおり、昨今の円安レートで換算すると 1杯3000円はおろか 5000円以上もめずらしくない。
 そのことは当サイトでも2週に渡って書いてきたわけだが、それはあくまでも外食の話。つまりスーパーマーケットなどで買う場合は話が別だ。スーパーではかなり安いのである。
 ではどの程度安いのか。なんと驚くことなかれ、1ドル 155円前後の円安レートで円換算したとしても、日本よりもさらに激安なのだ。

 ここまでを読んだ読者は「無名の安物ブランドか、特売のセール品だろう」などと思っているのではないか。
 そうではない。これまた驚くことなかれ、アメリカでの現地生産品ではあるが、れっきとした日本ブランドの通常価格なのである。

 日本人ならだれもが知る日清マルちゃんのラーメンが日本よりも大幅に安いのだ。ちなみに韓国ブランドなどはさらに安かったりする。

 百聞は一見にしかず。この写真を見て頂きたい。ごく普通のスーパーマーケット(スーパー大手の VONZ)での商品棚の写真だ。
 (参考までに VONS は、日本でもよく知られる Walmart ほどは安くないとされる)

東洋水産「マルちゃん」の袋麺が 39セント(約60円)。

東洋水産「マルちゃん」の袋麺が 39セント(約60円)。

 マルちゃんブランドでおなじみの東洋水産の袋麺39セント(約60円)で売られていることがわかる。
 値札のところに大きく「LOW PRICE EVERY DAY」と書かれているとおり、特売日とかの値段ではない。毎日この値段だ。
 ちなみに今日本のサイトで袋麺の相場を調べてみたところ 100円以下の商品はあまり見当たらない。

 では下の写真の日清はどうか。Top Ramen という名前は日本では馴染みがないかもしれなが、赤いどんぶりのロゴマークからもわかるとおり正真正銘の NISSIN ブランドだ。
 (スペルから H が抜け落ちているので 偽ブランドではないか といったジョークもかつて聞かれたが、本家本元の日本でも NISSIN なので安心してよい)

NISSIN の袋麺。6袋入を2つ買うと 1袋あたり64円。

NISSIN の袋麺。6袋入を2つ買うと 1袋あたり64円。

 黒い丸の中に「6 PACK」と書かれているとおりこの商品は6袋入りで、その値段は 2.79ドル(155円換算で432円)。1袋あたり72円ということになる。
 さらに黄色い値札を見ると、2つ買うと Member Price で5ドル と表示されている。12袋で割ると1袋あたり64円だ。
 ちなみにこの店における「Member」とは名前や電話番号などをレジで登録するだけで即日メンバーになれ、入会金や年会費などがあるわけではないので、この店の常連客のだれもがメンバーといっても過言ではない。つまりメンバープライスが標準プライスと考えて何ら差し支えない。

 「袋麺は安くてもカップ麺は高いんじゃないの?」と思っている読者はこの写真を見て頂きたい。

マルちゃんのカップ麺。79セントは 155円換算で122円。

マルちゃんのカップ麺。79セントは 155円換算で122円。

 マルちゃんブランドのカップ麺が79セントだ。155円換算で122円。これも日本よりかなり安いのではないか。では日清のカップ麺はどうか。

NISSIN のカップヌードルもマルちゃんと同じ79セント (約122円)。

NISSIN のカップヌードルもマルちゃんと同じ79セント (約122円)。

 日本でもよく見慣れたデザインのカップヌードルがマルちゃんと同じ79セントとなっている。(なおスープなどの味や麺の長さなどはアメリカ人の好みに調整されているので日本のカップヌードルとまったく同じというわけではない)
 日本のカップヌードルの値段を今アマゾンで調べてみた限りでは 200円前後が普通のようなのでこの 122円はかなり安い。
 もちろん日本でもコンビニなどが自社ブランドで売っている OEM品は 150円以下などの場合もあるようだが、それでも122円以上はするだろう。

日清やマルちゃん以外にもさまざまなブランドの商品が売られている。もはやアメリカでもラーメンは完全に市民権を得た食品と言ってよいだろう。(実はこれら商品の多くは、これほどは目立たない陳列であったにせよ 30年以上前から売られてる)

日清やマルちゃん以外にもさまざまなブランドの商品が売られている。もはやアメリカでもラーメンは完全に市民権を得た食品と言ってよいだろう。(実はこれら商品の多くは、これほどは目立たない陳列であったにせよ 30年以上前から売られてる)

 というわけで「アメリカのラーメンは高い」は外食に限った話であることがわかる。
 もし当地ラスベガスに旅行に来て無性にラーメンを食べたくなった際は外食ではなくコンビニなどで買ってホテルの自室で食べるとよい。数十分の1の値段で楽しめることになる。
 とはいえ、日本のホテルと違ってラスベガスのカジノホテルの客室内には湯沸かし電気ポットがない可能性が高いので要注意。
 一般的にカジノホテルは、宿泊客に客室内で長時間ゆっくりくつろがれることを嫌う傾向にあるからだ。
「客室内で飲食などしなくても、1階のカジノフロアに降りてきてくれればレストランがたくさんありますよ」ということのようだが、そこには「ついでにカジノでおカネを落としていってね」というホンネもある。
 それはともかく電気ポットがあったとしても、コンビニやスーパーでカップ麺を買った際に箸をもらえるとは限らないので(たぶんもらえない。フォークももらえないかも)スーツケースの中に箸を入れて来ることをお忘れなく。

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