ネバダ州での新型コロナウイルスの新規感染者数が減りつつある今(増加する日も見られるが)、遅かれ早かれラスベガスのカジノホテルが再オープンすることはほぼ間違いないだろう。
正確な再開業日などはまだ明らかにされていないようだが、このあと感染者数が急増でもしない限り、6月末までには多くのカジノがオープンするのではないか。
地元メディアにおける報道も、「いつごろ再オープンできるのか」の議論から、その次のステップ、つまり「再オープン後の問題点」などに話題が移りつつある。
再オープンした直後から、かつてとまったく同じ状態に戻れるとはだれも思っていない。先週のこのコーナーでも取り上げたとおり、再開業してもいわゆる「三密」を避けるための人数制限などがあるからだ。(ブラックジャックは1テーブル3人まで、ルーレットは4人まで、6フィートのソーシャルディスタンスなど、さまざまな規制がある)
問題はカジノだけではない。三密の象徴的な場所とされるナイトクラブや、ラスベガスを代表するダイニングともいえるゴージャスなバフェも営業再開の見通しが立っていない。さらにナイトショー、コンサート、スポーツイベント、コンベンションなどの開催も不透明のままでは、不夜城ラスベガスの豪華ホテルも通常時とはまったく異なる状態での再開業となる。
ホテル側にとっても利用客にとっても、まさに異次元かつ未体験のラスベガスが待ち受けていることになり、今後この街がどのような方向に進むのかは、だれにも予測が付かない。
そこでこのたび地元最大の日刊紙 Las Vegas Review-Journal が、ネバダ州の住民を対象に、今後の見通しを探るための意識調査をした。調査期間は5月2日から5月5日、調査人数は500人。
以下が上から順に「レストラン」、「映画館」、「カジノ」に対する「あなたは新型コロナの規制が解除されたあと、どの程度の時間が経過したあと利用しますか?」の設問と結果だ。
やはり自宅で食べ続けることは我慢できないのか、「すぐに行く」、「数週間以内に行く」が多いのはレストランのようだが、それはともかく全体としてこの結果をどのように解釈するべきか。
「コロナの影響で消費者の行動は大きく変わりそうだ。各業界にとっては、かなり厳しい将来が待っている」と悲観的に捉える者もいれば、「意外とすぐに多くの人が元の生活に戻りそうだ。経済の回復は意外と早いのでは」と思う者もいるかもしれない。
もちろん現時点ではだれにも正解などわからないわけだが、はたしてここの読者はラスベガスの将来をどのように見ているのか。(以下のコメント欄にベガスの将来予測などをご自由にお寄せください)
いずれにせよ、これからの数ヶ月間は、レストランも映画館もカジノも、そして消費者の行動も、日々刻々とめまぐるしく変化するであろうことは間違いない。良い方向に変化してくれることを願うばかりだ。
(補足: 上のレストランを対象とした設問のグラフ内の「数ヶ月内に行く」の数字が 9% になっている部分、全体の数字が合わないため、LVRJ社側に問い合わせたところ、その数字だけが単なる記載ミスで 45% が正しく、他の数字に変更はないとのこと。また、カジノを対象とした設問の「もう行かないかも」の 21% という数字に関して、この中にはもともとカジノに行っていなかった人もかなり含まれていると思われ、設問として難があるのではないかとの質問には明確な回答をもらえなかった)
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コメント(2件)
毎週楽しみに読ませてもらっております。
コロナ後の予測、願望も含めてですが、半年~1年程度で過去と同じように戻ると思います。
ワクチンが開発されれば、コロナウイルスも普通のインフルエンザと同じような扱いになり、
ソーシャルディスタンスは気にしなくてもよくなると期待しています。
そうでなければ本当に世の中がつまらなくなってしまう!
はじめまして。毎回楽しく拝見し、参考にさせて頂いています。
現状コロナが収束に進み、治療薬も開発されたとしてもアジア人(日本人)が遊びに行くには時期早々かと考えています。私としては来年2月~3月位なら差別や偏見が薄らいでいるのかな?と考えておりますが、
どう思われますでしょうか?毎年ではありませんが2~3年に1度は7日~10日程滞在していますが、
昨今はチェックインが楽で速く金額も安いダウンタウン(フォークイーン)の利用が多いです。
WAXで1本で行けますし、便利なので。
※ダウンタウンは回避した方が良いでしょうか?市民が使われるSXもけっこう利用しています。
よろしくお願い致します。