注目のみやげ SPF100 の日焼け止めはどこで買える?

  • URLコピー

 いよいよ夏休みシーズン。この時期のラスベガス旅行においては、小さな子供を連れてのファミリー族はもちろんのこと、一般の旅行者も滞在中にプールの利用を楽しみにしている人が多いのではないか。
 なんといってもラスベガスの大型カジノホテルのプール施設は非常に立派で、おとなでもその場にいるだけで楽しい気分になってしまうような演出がなされている。
 日本のシティーホテルのプールと比べると、その規模はまさにケタ違いで、もはや夏のラスベガスの風物詩的な存在といってもよいだろう。もちろん宿泊者は無料で利用できることはいうまでもない。

 そんな楽しみがある反面、気になってくるのが日焼け。ラスベガスは晴天率が高く、標高も約700メートルとやや高めで、さらに湿度が低いため、同じ緯度の一般的な都市と比べると、紫外線は総じて強くなりがちだ。(標高が高く湿度が低いと大気中での紫外線の減衰が少ない)
 それだけではない。ラスベガスのホテルのプールにおいては、背後にある客室棟が巨大であるため、その外壁からの照り返しが激しく、紫外線はさらにアップしやすい。

 かつては「小麦色に焼けた肌は健康的」といったイメージがあり、日焼けサロンがもてはやされた時代もあったが、近年ではすっかり日焼けは悪玉扱い。シミ、ソバカス、肌の老化、さらには皮膚ガンとの関連性など、マイナスイメージのほうが強く、積極的に小麦色に焼こうと考える人はもはや少数派だ。

 前置きが長くなってしまったが、たまたま読者から問い合わせがあったりもしたので、今週は日焼け止めの話をしてみたい。

 アメリカではごく普通に売られている「SPF値が100の日焼け止め」が、日本ではほとんど流通していないと聞く。恥ずかしながら、このことは、日本からの旅行者の話として、最近になって初めて知った事実だ。
 その後、いろいろな人から話を聞くと、たしかに並行輸入品や個人輸入品などを除くと、日本では SPF100 はおろか 80 も一般的ではないらしく、その結果、アメリカ旅行における人気のみやげになっているとのこと。

 日本に高SPF値の商品が存在しない背景にはそれなりのわけ、たとえば、肌に良くない、落としにくい、効果がアップするわけではない、日本人の肌や気候に合わない、といった理由があるらしく(それらの理由が科学的に証明されているかどうかは別にして)、SPF100 に興味を示さない人も多いようだが、その一方で、大量に買っていく人がいるのも事実。
 というわけで、この商品に対する賛否はともかく、多くの日本人観光客が滞在するストリップ地区のホテル街で買い求めることができる場所と、だいたいの価格を紹介してみたい。

 買える場所は、ホテルの館内にある売店も含め多数存在しているが、品揃えという意味では ABC StoresWalgreensCVS の3店に絞って考えればよいだろう。
 ABC Stores はハワイを拠点とするコンビニを兼ねたギフトショップで、Walgreens と CVS は全米規模のドラッグストアだ。ドラッグストアといっても、ここラスベガスのホテル街にある店舗はまるで大型のコンビニのような機能も有しており、旅行者が必要とするようなものなら何でも手に入るようになっている。
(下の写真内の中央やや下に見える赤い W の部分の1階と2階が Walgreens)

 ちなみに各店舗の所在地を簡単に説明しておくと、ABC Stores の場合、南から北へ立地順に、パークMGMホテルの向かい側、プラネットハリウッドホテルに隣接するモール「ミラクルマイル」の中、ウィン・ラスベガスの向かい側にあるモール「ファッションショー」の中。
 Walgreens の場合、同じく南から、パークMGMホテルの向かい側、プラネットハリウッドホテルの南側の交差点(上の写真)、ミラージュホテルの向かい側、ベネチアンホテルとパラッツォホテルの間、アンコールホテルとサーカスサーカスホテルの間、SLS(まもなくサハラに名称変更)とストラットの間。
 同様に CVS は、パークMGMホテルの北側、バリーズホテルの前(2枚上の写真)、トレジャーアイランドホテルの前の交差点、となっている。
 なお、ホテル街からは遠いが、日本人観光客に人気のオーガニック食材などで知られるスーパーマーケット Whole Foods では、本誌が知る限りでは SPF100 の商品は見当たらなかった(あくまでも 7月21日のタウンスクエア店での話)。店員に聞いても理由はわからないとのこと。

 この3店のどこで買うべきかは、品揃えも価格も似たようなものなので、一番近い店で買えばよいと思われるが、代表的な商品としてニュートロジーナのクリームタイプの SPF100+(上の写真内の右上)で価格比較するならば、ABC Stores が $15.99、Walgreens が $16.99、CVS が $14.99 だった。
 ただ、さまざまなブランドがあるばかりか、同じブランドでもクリームタイプやスプレータイプなどいろいろあり、すべての商品において CVS が安いとは限らないので、わずかな価格差にもこだわるのであれば、3店に足を運び、いろいろ比較してみるのもよいだろう。

 ブランドといえば、先ほど品揃えが多いと書いたばかりだが、アメリカにおける日焼け止め市場ではニュートロジーナバナナボート(写真)が圧倒的な存在感を示しており、この2ブランド以外の選択肢は意外と少なかったりする。日本のブランドにこだわる場合は(SPF100 はないので、みやげとしてではなく現地での使用を想定)、あらかじめ日本から持参したほうがよい。
 なおこれは余談になるが、ニュートロジーナの親会社ジョンソン・エンド・ジョンソン社は、世界を代表する超巨大優良企業としてたった30社しか選ばれないダウ平均株価の構成銘柄でもある。バナナボートの親会社エッジウェル社はもちろんそれよりは小さいものの、ヒゲ剃りの「シック」ブランドを持つ優良中堅企業として S&P400 の採用銘柄となっている。

 最後に、アメリカ英語で「日焼け止め」のことは「サンスクリーン」(sunscreen)が一般的。サンブロック(sunblock)と呼ばれることもあるが、あまり多く聞かない感じなので、店員などに日焼け止めの場所を聞いたりする際はサンスクリーンのほうがよいだろう。

関連カテゴリー
  • URLコピー

コメントをお寄せください!

ご意見、ご感想、記事内情報の誤りの訂正など、以下のコメント欄にお寄せいただければ幸いです。なお、ご質問は [フォーラム] のほうが返事をもらえる可能性が高いです。

※ メールアドレスが公開されることはありません。
※ 以下に表示されているひらがな4文字は、悪質な全自動プログラムによる大量の書き込みなどを防ぐためのアクセス・コードです。全角ひらがなで入力してください。
※ 送信いただいたコメントが実際の画面に表示されるまで15分程度の時間を要することがございます。

CAPTCHA