ラスベガスを代表する観光スポット「フリーモント・エクスペリエンス」(Fremont Experience)。ダウンタウン地区にある、いわゆる電飾アーケード街だ。
群衆の頭上に延々と伸びるそのディスプレイ装置は VIVA Vision と呼ばれており、電光ディスプレイ装置としては世界最大とのこと。ちなみに長さは約450メートル。
その発光装置である LEDパネルを、高解像度のものに取り替えるための工事がこの春から始まり、そのニュースを知った読者から、「こんどベガスに行く予定だが、電飾アーケード街での演出は楽しめるのか」との問い合わせが寄せられた。
結論から先に書くならば、「楽しめる」ということになる。
工事中であるにもかかわらず演出を楽しめる理由は、少しずつ工事を進めているため。
つまり従来のLEDパネルを取り外して、新たなパネルを取り付ける作業は、小さな区間ごとに区切りながらおこなわれており、大部分の範囲は利用可能な状態になっている。
現時点における現場の状況を具体的に説明しておくと、全体を約50メートルごとの8区間に区切り、1番西側(プラザホテル側)の1区間の取り替え工事が完了(従来の解像度の4倍に)、2番目の区間が工事中、残りの6区間はまだ工事が始まっていないといった状況だ。
上の写真で説明するならば、写真内の上部、つまり手前に見える部分が工事が完了した1区目の区間、暗く見える部分が2区目、画面の下側の遠方に続くように光っている部分が従来のままの区間ということになる。
そして今回その西側の1区間において高解像度での上映が可能になったことを機会に、映像コンテンツも刷新。
DJの大御所とされるスティーヴ・アオキ、ティエスト、ザ・チェインスモーカーズ、さらにはロックバンドのイマジンドラゴンズ、グリーン・デイ、ザ・キラーズらをテーマにした映像や楽曲が上演されることになり、6月13日の夜には、ラスベガス市長であるキャロライン・グッドマン氏とスティーヴ・アオキが現場に駆けつけ、工事の一部完成と新たなコンテンツの上演を祝った。
(上の写真も下の写真も、スティーヴ・アオキの姿が、高解像度部分で映し出されている様子)
上演スケジュールは、9pm、11pm、1am が DJたちのダンス系ミュージックに合わせた映像、8pm、10pm、0am がロックバンドたちの映像が上映される予定になっている。ただしこれらのスケジュールは季節などによって変わる可能性あるので絶対的なものとは考えないほうがよい。
VIVA Vision のすべての LEDパネルの取り替え工事が終了するまでには、あと数ヶ月を要する予定。
以下の動画は、6月13日のスティーヴ・アオキの現場でのパフォーマンス。