砂漠の中のカラフルなインスタ映えスポットが化粧直しで復活

 ラスベガスのホテル街から南へ車で約25分ほどの砂漠の中にポツリと存在するカラフルな巨岩アート Seven Magic Mountains。2016年5月に出現した知る人ぞ知るインスタ映えスポットだ。

Seven Magic Mountains

 大きな石を積み上げ、それにカラフルな色を塗っただけのこの作品、特に何か仕掛けなどがあるというわけではない。
 つまり写真から想像できる以上のモノでも以下のモノでもない見た目の通りのオブジェで、芸術作品としては特だん奇抜性や独創性が高いようには思えないが、設置場所の選定において奇抜な発想が働いたのか、「広大な大自然の砂漠の中」という突拍子もない環境が選ばれており、それこそがこの作品の最大の特徴かつ成功要因といってよいのではないか。もし美術館など屋内の施設や街中の公園などに設置されていたらそれほど注目されていなかったにちがいない。

Seven Magic Mountains

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 注目といえば実はこの作品、あまり注目されないだろうと過小評価されていたようで、当初の予定では設置から2年で撤去されることになっていた。
 ところがインスタグラムなど SNSの影響もあってか、高速15号線を使ってロサンゼルス地区からラスベガスを訪れる多くの人たちが、荒野ばかりで延々と殺風景な景色が続く退屈な道中(約4~5時間のドライブ)における数少ない特異な景観ということで、ここに立ち寄るようになり(高速15号線の脇を走る側道沿いにあり、15号線からも見えることから往路でその存在に気づき、帰路で立ち寄る人が多いらしい)、今では地元メディアの報道によると、毎日約1,000人が訪れているというから、単なるインスタ映えスポットを超え、もはや立派な観光名所といってよいだろう。

Seven Magic Mountains

 ちなみに「インスタ映え」は英語で instagrammable。(Instagenic という場合も)
「instagrammable spot in Las Vegas」などで検索すれば、設置後たった3年で、ここがいかに注目されるようになってきているかがわかるはずだ。

 結果的に人気が出てきたため、当初の予定の 2018年に撤去するわけにもいかず、結局、展示期間をすでに2回も延長。現時点では少なくとも 2021年までは撤去しないことになっている。

 そうなってくると困ってくるのが作品の表面の劣化で、実はここまでに掲載した4枚の写真はいずれも現在のものではない。2016年の設置当初に撮影された写真だ。
 強烈な紫外線や砂嵐など、厳しい環境の中に3年間もさらされてきたためか、今ではすっかり色があせ、当初のあざやかな美しさは完全に失われてしまっており、最近は現場を訪れた者から少々がっかりしたとの声も聞かれる。

 そんなこともあって、このたび化粧直しのための塗り直し作業が行われることになり、5月28日から現場は閉鎖され、現在は以下の写真のような状態になっている。
 なお、閉鎖されているといっても、作業の完了予定は 6月14日なので再開日はもうすぐ。また現在でも赤いフェンスで囲まれているだけなので、作品の真下までは行けないものの、近くまで行くことができ、何も見ることができないというわけではない。

Seven Magic Mountains

 ちなみに現在現場で行われているのは、すべての石を一度白で塗り、その上からそれぞれの色を塗るという作業。この写真は 6月11日の状況なので、6月14日までに作業が終わらないような気がしないでもないが、再開日が大きくずれ込むことはないだろう。

 というわけで、この記事は、現在その塗り直し作業が続けられていて現場は一時的に閉鎖されていることと、その化粧直しがまもなく終了し、再び美しくなった姿を見られるようになることをお伝えするもので、以下にこの作品の詳細と、現場への行き方を記して今週の記事を終わりとしたい。

【作品の詳細】
 作品の名称は冒頭でもふれた通り Seven Magic Mountains。作者は、1964年にスイスで生まれて現在ニューヨークに在住するアーティスト Ugo Rondinone 氏で、この作品以外にも、カラフルな石を積み重ねたような作品をいくつも発表している。
 今回の作品は7本で構成されており、それぞれの高さは約7メートルから10メートル。材質は天然の石灰岩で、それを合計33個使用。
 個々の石の形やサイズには多少のばらつきがあるが、現場での実測値としては一辺が約1.8メートルほどの立方体というのが平均的な形状で、石灰岩の比重から推定すると一つの重さは約15トン。総重量は約500トンになる。
 デザインのコンセプトの基本にあるのはブードゥー教で、その伝統芸術や魂とラスベガスの広大な大地を融合させたらこのようになったとのこと。
 制作費は約300万ドルとされているが、費用の一部は非営利団体であるニューヨークの Art Production Fund と、ネバダ州の Nevada Museum of Art からサポートを受けている。

【現場への行き方】
 ラスベガスからの行き方は(公共の交通機関がないのでレンタカー、もしくはウーバーまたはリフトで行くことになる)、ストリップ地区のホテル街から高速15号線の南行き(ロサンゼルス方面)に乗り、約10分ほど走ったところにある出口 Sloan で降りる。
 降りたところの一般道を左折する形で15号線の下をくぐり、すぐに右折。あとは約8分ほど走れば、左手にこの作品が見えてくる。
 なお、その最後に8分ほど走る道路は、15号線の側道であると同時に、ストリップ大通りの延長線、つまり Las Vegas Boulevard でもあるので、高速道路を利用せずに、ストリップをひたすら南に走って行くことも可能。ただしその場合は、信号がある交差点をいくつも通過することになるので所要時間は倍以上かかると考えたほうがよい。
 駐車場は無料。現場に管理人などはおらず、入場料などもない。駐車場から作品までは砂漠の中を200メートルほど歩くことになるので、ハイヒールなどは不向き。
 この駐車場の位置をカーナビやグーグルマップなどに設定する際の北緯と西経の座標は以下の通り。
35.840521, -115.270753

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