先週、シーザーズ社は、同社がラスベガスで運営するカジノホテルのリゾートフィーを一斉に値上げした。(このページ内の写真はすべてシーザーズパレス)
値上げになったホテルと値上げ幅は、シーザーズパレス、ノブが 35ドルから 39ドルに、プラネットハリウッド、パリス、クロムウェルが 35ドルから 37ドルに、バリーズ、フラミンゴ、ハラーズ、リンクが 30ドルから 35ドルに、それぞれ値上げされた。リオだけは 30ドルで据え置き。
なお、すでに予約済みの宿泊に関しては、今回の値上げの影響を受けることはない。
ちなみにシーザーズ社は 2016年の 3月、そして 2017年の 3月にも値上げをしているので、3年連続の値上げということになる。
それでも、以下のリストからもわかる通り、競合他社もかなり高めに設定しているため、同社だけがやり玉に挙げられるような状況ではない。
むしろ今回の値上げは、「他社よりもやや低めだった設定を、同じ水準に合わせた程度」と考えるべきだろう。
だからといって、値上げはもちろんのこと、リゾートフィー自体が歓迎されるべきものではないので、一日も早く業界全体がこのバカげた値上げ競争の愚かさに気づき、リゾートフィー全廃の方向に舵を切ってもらいたいものだが、残念ながら現時点ではそのような気配はまったく感じられない。
なお、リゾートフィーは宿泊料金と同様にホテル税(Room Tax)の課税対象となっており、リゾートフィーそのものにも税金が加算される。ストリップ地区のホテルにおける現在のその税率は 13.38%。
(ダウンタウン地区のホテルは 13.00%。ホテル税の税率もリゾートフィーと同様に、最近上昇傾向にある)
リゾートフィーの内容や、値上げ合戦の裏側にある背景などに関しては、このラスベガス大全の基本情報セクション内の [予備知識] の項に掲載されているので、興味がある読者はそちらを参照していただきたい。
今回の値上げになったシーザーズ系列のホテルの旧料金から新料金への変遷は以下の通り。念のため、他の主要ホテルの現在のリゾートフィーも列挙しておいた。
| シーザーズ系列のホテルにおける 1泊ごとの リゾートフィー (税別) | |||
| ホテル | 2016年3月以降 | 2017年3月以降 | 2018年2月以降 |
| シーザーズパレス | $32.00 | $35.00 | $39.00 |
| ノブ | $32.00 | $35.00 | $39.00 |
| プラネットハリウッド | $32.00 | $35.00 | $37.00 |
| パリス | $32.00 | $35.00 | $37.00 |
| クロムウェル | $32.00 | $35.00 | $37.00 |
| バリーズ | $29.00 | $30.00 | $35.00 |
| フラミンゴ | $29.00 | $30.00 | $35.00 |
| ハラーズ | $29.00 | $30.00 | $35.00 |
| リンク | $29.00 | $30.00 | $35.00 |
| リオ | $29.00 | $30.00 | $30.00 |
| シーザーズ系列以外の主要ホテルにおける 1泊ごとの リゾートフィー (税別) | ||
| ホテル | 現在 | |
| パラッツォ | $39.00 | |
| ベネチアン | $39.00 | |
| ベラージオ | $39.00 | |
| アリア | $39.00 | |
| ウィン | $39.00 | |
| コスモポリタン | $35.00 | |
| MGMグランド | $35.00 | |
| マンダレイベイ | $35.00 | |
| モンテカルロ | $35.00 | |
| トレジャーアイランド | $35.00 | |
| トロピカーナ | $35.00 | |
| トランプ | $35.00 | |
| ハードロック | $33.00 | |
| ストラトスフィア | $32.99 | |
| パームス | $32.00 | |
| SLS | $32.00 | |
| エクスカリバー | $30.00 | |
| フーターズ | $29.00 | |
| サーカスサーカス | $28.00 | |

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