【モーニングコール】朝の便利な目覚まし電話サービスだが、和製英語なので要注意!

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 まず始めに、「モーニング・コール」という言葉について。  これは和製英語で、アメリカでは wake-up call が正しい。それでも「ウェイクアップ・コール」では一般の日本人には伝わりにくいようなので、ここでは見出しだけでも「モーニング・コール」とすることにした。
 ちなみにアメリカで Morning Call といったら、ペンシルバニア州で発行されている日刊紙のこと。

 ウェイクアップ・コールとは、もちろん目覚まし電話のこと。つまりホテル側が、目覚まし時計の代わりに、客が指定した時刻に館内電話で起こしてくれるサービスだ。

 日本からの長時間のフライトでラスベガスに夕刻到着し、クタクタに疲れているところに時差ボケ。
 その翌日、グランドキャニオンに行くための集合時刻が早朝6時。ラスベガス旅行の日程としては、よくあるパターンだ。

 こんなときに頼りになるのがウェイクアップ・コールで、かさばる目覚まし時計を持ち歩かない旅人にとって、時差ボケで朝起きる自信がないときなどは非常に便利で心強い。もちろん無料であることはいうまでもない。

 今ではスマートフォンが目覚まし時計の機能を有しているので、ウェイクアップ・コールの必要性は以前よりは低下してきているが、それでも時差の関係でスマートフォンの時刻設定がわかりづらかったり(通常は、自動的にその地域の時刻に切り替わるので、現在時刻を合わせる必要はないが、それが逆にややこしいという人もいたりする)、スマートフォンの音だけでは不安だったりすることもあるので、ウェイクアップ・コールがあればバックアップとして何かと安心だ。
「スマホがあってもモーニング・コールは絶対に欠かせない!」という人も多いにちがいない。


 かつてのウェイクアップ・コールは、寝る前に客室内にある館内電話を利用してフロントデスクなどにコンタクト、そして起こしてもらいたい時刻を告げることにより、翌朝その時刻にホテル側のスタッフが肉声で電話をかけてきて起こしてくれるという手順だったが、もはやそれは遠い昔の話。
 今のラスベガスの大型ホテルにおいては、ほぼすべてのホテルが自動で起床時刻を設定するシステムになっている。

 つまり、起床時刻の設定をその電話機のダイヤル操作でおこない、その設定した時刻にかかってくる電話の声もコンピューターの合成音というわけだ。
 その場合の時刻設定の方法は、その電話機そのものか、脇に置かれているマニュアルなどに記載されているので特にむずかしいことはない。


 なお一部の小さなホテルや、伝統的なサービスをウリにしている超高級ホテルでは、昔ながらの方法で運用されていることもある。その場合は多少の英会話が必要になってくるので、その方法を簡単に説明しておきたい。

 まずは客室内の館内電話でホテルのオペレーターなどにコンタクトする。多くの場合、そのダイヤル番号は「0」だ。部屋番号は自動的に相手にわかるようになっているので、あえて告げる必要はない。
 オペレーターが応答したら、「Please wake me up at 7 o’clock」などと言えばわかってもらえる。もっとシンプルに「a wake-up call at 7am, please」でもよい。

 もしその電話機にウェイクアップ・コール専用のボタンが用意されていれば(上の2枚の写真がまさにそれ)、その番号をプッシュすることになるわけだが、その場合、相手も目的がわかっているので、「Seven o’clock please」だけでも十分に通じるはずだ。

 これらの会話すら自信が無いという場合は、スマホなどで確実に時刻設定するか目覚まし時計を持って行くべきだろう。

 なおラスベガスの主要ホテルの客室内には、ラジオなどと兼用になった目覚時計(写真)があらかじめ用意されていることが少なくないので、それを利用するという方法もある。
 その場合、もちろんその目覚まし時計の時刻設定には細心の注意を払う必要があるが、それ以前の問題として気をつけたいのは、その時計の現在時刻が正しいかどうかの確認だ。
 5分や10分の誤差ならなんとかなるが、ちょうど1時間ちがっていることがしばしばあるので注意したい。夏時間と冬時間の切り替えの時期に、その設定が正しくなされていないことがあるからだ。

 ちなみに冬時間から夏時間への切り替え時期は 3月の第2日曜日の 2:00am、夏時間から冬時間への切替は 11月の第1日曜日の 2:00am となっている。

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