スマホ利用のハイテク個人タクシーとして知られる UBER。そのデビューをこの週刊ラスベガスニュースで取り上げたのはちょうど 1年前。
(UBER に関する詳細情報は 1年前のバックナンバー第927号に、料金体系に関しては第972号に掲載。上の写真は、先週から各ホテルが設置し始めた UBER と LYFT の乗り場)
しかしデビュー前から、やれ違法だの、やれ無許可だの、さんざんタクシー業界から叩かれ、そしてデビュー当日、無許可営業を理由に当局から運転手が一斉に拘束されるなど、すぐに運行停止処分になってしまった。
その後、公聴会を重ね、合法化の方向で話が進められることになったものの、反対派からは「運転手の技量に問題はないのか」、「車両の安全性は大丈夫か」といった不安をあおる意見や、「ホテル街での運行は認めるべきではない」、「空港への乗り入れはダメ」といった規制論などが噴出。
世界各地で認められてきた UBER もここラスベガスでは、強力な政治力を持つ既得権益者の抵抗に合い苦戦を強いられてきた。
しかし、利用者からの絶大なる支持と、圧倒的な資金力によるロビー活動などが功を奏したのか、タクシー業界の必死のもがきも力尽き、一年におよぶ論争にやっと終止符が打たれ、先月晴れて合法化されることになった。
そして最後まで激論が交わされてきた空港乗り入れとホテル街での営業も認められることになり、各ホテルからもタクシー乗り場ならぬ “Uber 乗り場” が発表されることになった。
(上の写真は、Way2ride の広告を屋根や後部に乗せて走るタクシー。10月27日撮影。Way2ride はタクシー業界が UBER に対抗するために導入を進めているハイテク配車システム。詳しくはバックナンバー第972号に掲載)
なお、これは余談になるが、当局側としては、独禁法の観点から UBER 社にだけ営業許可を与えるわけにはいかないので、業界2位とされる同業の Lyft 社にも参入を認めた。
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