大晦日のカウントダウン花火大会で年が明けてから早くも2週間が過ぎた今、ラスベガスにはもう1回、新年がやって来ようとしている。チャイニーズ・ニューイヤーこと、旧暦の正月「春節」だ。
今週は、ここの常連読者からは「またその話題か!」と言われそうだが、高級カジノホテル「ベラージオ」にとっても、このラスベガス大全にとっても恒例となった感のあるチャイニーズ・ニューイヤーの話題を提供してみたい。
旧暦の正月は、二十四節気のひとつ「雨水」の直前の新月の日のことで、今年は 1月29日がその元日に当たる。
春節を祝う文化圏ではこの時期に一週間程度の休暇を取ることが多く、またチャイニーズ系の人たちはギャンブル好きということもあり、アメリカ国内はもとより、台湾、香港、中国、そして世界各地から(韓国、シンガポール、ベトナム、マレーシアなども春節を祝う)大挙してラスベガスにやって来る。

ベラージオホテルの室内植物園に飾られた春節を祝う装飾。
当然のことながら各カジノにとってこの時期は重要なかき入れ時で、チャイニーズ系のハイローラー(高額の賭け金でプレーするギャンブラー)を顧客に持つ高級カジノホテルは彼らの受け入れに余念がなく、ロビーなどを赤やゴールドといった春節カラーやその年の干支など縁起物で派手に飾るのが普通だ。
その代表格がベラージオホテルで、毎年この時期になると1階ロビー近くにある「Conservatory & Botanical Gardens」(室内植物園)をその年の十二支や花で飾ったりすることが恒例のイベントとなっている。
入場は無料で24時間オープン。現在の春節テーマの展示は 1月11日から3月1日まで。
その現場の様子を以下に写真でまとめてみたので、現地まで行けない人は写真で楽しんで頂ければ幸いだ。

2025年の干支であるヘビとコイ。コイは立身出世のシンボルとのこと。

中国ではヘビは金運、龍は幸運や財産の象徴。龍がおさえているのは”如意宝珠”という願いが叶う玉。

「福」の文字の周囲は本物のバラ。

お年玉袋「紅包」を抱えているパンダ。上方にあるのは88枚の金貨。

パンダと子ども。

手前は縁起物の金柑。

縁起物を売る屋台。下方にヘビの絵が見える。

白磁に酸化コバルトで絵付けされた陶磁器「青花(せいか)」

橋の上に飾られた雑貨屋。右下に見える人物の大きさから、この展示のだいたいの規模が想像できるはず。
今週の記事は以上です。
なお、ベラージオホテル以外の春節の装飾や獅子舞の動画などは、ラスベガス大全の提携サイト「びばラスベガス」に掲載中!
- 関連カテゴリー