当地ラスベガスのカジノでは、ありとあらゆるスポーツを賭けの対象としていることは多くの人が知るところ。本日から始まる2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も例外ではない。
今週はそのWBCの優勝チームを当てる賭けの払戻倍率から、ラスベガスで各チームがどのように評価されているかをレポートしてみたい。
払戻倍率といっても各カジノによってその数値は必ずしも同じではない。日本チームがアメリカチームよりも強いと評価しているカジノもあればその逆もある。
一般論として人気や注目度が少ない(つまり賭ける人が少ない)イベントにおいては、賭ける人の絶対数が少ないため市場原理が働きづらく、払戻倍率が各カジノでバラついていても収束しにくいという傾向がある。
残念ながら過去の大会においてもアメリカにおける WBCの認知度は非常に低く、レギュラーシーズンの野球の試合や他の人気スポーツに見られるような配当倍率が良いカジノに客が集中することにより結果としてどこのカジノも同じような配当倍率に落ち着くという現象が起こっていない。
そのような事情により今回のWBSの払戻倍率も各カジノごとに大きく異なっていることが予想されるため、当地のスポーツブック業界において存在感が大きい4つのカジノ系列(Westgate、MGM、Caesars、Station)での配当倍率を調べてみた。
予想通りかなりバラついていたが、それでも実力上位3チームだけは似たような数値になっていた。4位以下のチームの実力は各カジノにとってデータ不足が原因なのか予想が困難だったようで評価が大きく分かれている。
いずれにせよ日本はアメリカおよびドミニカと並んで大本命3チームの一角と評価されていることは想定内とは言え喜ばしい。
以下に当地時間3月7日時点における各カジノ系列の優勝チームを当てる賭けの払戻倍率のリスト、そして関連写真を数枚掲載して今週の記事を終わりとしたい。

カジノ側は、上位3チーム以外の優勝の可能性はほとんどないと読んでいることがうかがえる。

MGM系列のカジノホテル「ベラージオ」のスポーツブックで実際に日本に$100を賭けたチケット。
![これは優勝チームを当てる賭けではなく5チームによるグループ予選を突破する1チームを当てる賭け。B組の大本命とされる日本の[-700] が意味するところは「100ドル勝つためには700ドル賭けてください」という意味で、倍率は 1.14倍ということになる。](https://www.lvtaizen.com/wp/wp-content/uploads/2023/04/23032_03-700x467.jpg)
これは優勝チームを当てる賭けではなく5チームによるグループ予選を突破する1チームを当てる賭け。B組の大本命とされる日本の[-700] が意味するところは「100ドル勝つためには700ドル賭けてください」という意味で、倍率は 1.14倍ということになる。

このリストの上段は本日 3月8日に開催されるキューバ対オランダ戦の勝ちチームを当てる賭けの払戻倍率。数値の読み方などはこの週間ラスベガスニュースの1341号などを参考にされたし。下段は優勝チームを当てる賭けの倍率。