ラスベガスのカジノホテルで「巨人vs阪神」戦にも賭けられる!

ラスベガスのカジノホテルのスポーツブック

ラスベガスのカジノホテルのスポーツブック

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 ギャンブルの聖地ラスベガスでは、スポーツも賭けの対象となっていることは周知の事実。
 4大プロスポーツといわれる野球、アメリカンフットボール、バスケ、アイスホッケーはもちろんのこと、ボクシング、サッカー、ゴルフ、テニス、カーレースなど、ありとあらゆるスポーツに賭けることが可能だ。

 とはいえ、日本のプロ野球には賭けることができなかった。(過去にはできたこともあったようだが例外的)
 それが主要カジノホテルで賭けられるようになったというからプロ野球ファンの日本人観光客には聞き捨てならない朗報だろう。

 特に注目すべき点は、日々開催される個々の試合、たとえば「あしたの巨人vs阪神」などに賭けられるということ。これは日本からの旅行者にとっては極めて重要な意味を成す。

 というのも、たとえば「日本シリーズでの優勝チームを当てる賭け」など長期的な賭けの場合、ラスベガス滞在中に賭けてもその結果が出るのは日本に帰国してからになってしまう。
 帰国後に的中チケットをラスベガスのカジノに郵送して払い戻してもらうという方法も用意されてはいるが、日本に送られてくる小切手の換金手数料などを考えると現実的ではない。
 個々の試合であれば、賭けたその日のうちに結果がわかり的中チケットを換金できるので滞在中にすべてが完結する。

 賭け方は非常に簡単で、窓口で英語を話したりする必要はまったくない。
 以下に示す通り、カジノ内のスポーツブック(スポーツにお金をかける場所)に設置してある端末機を操作するだけだ。

 ちなみに現時点で日本のプロ野球に賭けることができるカジノホテルは、観光客の多くが滞在するストリップ地区ではシーザーズパレス、フラミンゴ、ハラーズ、パリス、バリーズ、プラネットハリウッド、クロムウェル、LINQ、ベネチアン、パラッツォ、リオ、コスモポリタン、ストラト、 パームス、サハラ、OYO、トロピカーナ、そしてダウンタウン地区ではプラザホテル、ビニオンズ、ダウンタウングランド、フォークイーンズ、と非常に多い。滞在ホテルから徒歩圏内に必ずあるはだ。

 ではさっそく実際にシーザーズパレスの端末機を使って、日本時間2022年8月10日の「阪神タイガース 対 横浜ベイスターズ」の試合に賭けた際の手順を説明していきたい。

シーザーズパレスのスポーツブックの様子。

シーザーズパレスのスポーツブックの様子。

 赤い丸で示された場所に見えているのが、各種スポーツに賭けることができる端末機。このマシンで日本のプロ野球にも賭けることができる。
 写真の左奥に見える窓口に出向いても賭けることができるが、英会話が苦手という場合は端末機を使ったほうが便利だろう。

端末機の画面はこんな感じになっている。

端末機の画面はこんな感じになっている。

 上段のスクリーンは宣伝なので無視するとして、下段のスクリーンに注目。

画面に左端にスポーツの種類がずらりと縦に並んでいることがわかる。

画面に左端にスポーツの種類がずらりと縦に並んでいることがわかる。

 文字が小さくて読み取りづらいが、画面左端の上から下に、インフォメーション、フットボール、野球、バスケ、ホッケー、サッカーという順にアイコンが並んでいるので野球をタッチ。

野球のアイコンをタッチしたあとの画面。

野球のアイコンをタッチしたあとの画面。

 野球アイコンをタッチすると、このように3つの選択肢が表示される。一番上はもちろん大谷選手やダルビッシュ選手などがプレーしているメジャーリーグ、2番目が筒香選手などがプレーすることになりそうな(?)マイナーリーグ、そして最後の3番目が「アメリカ国外のプロ野球」ということになり、今回の場合、日本のプロ野球に賭けたいので3番目をタッチ。

「巨人vs中日」、「阪神vs横浜」などのオッズが表示される。

「巨人vs中日」、「阪神vs横浜」などのオッズが表示される。

 写真を指2本で広げてもらっても読み取りづらいかもしれないが、2022年8月10日に開催される試合のオッズがずらりと表示されるので、端末機の画面を上下にスクロールさせながら賭けたい試合を見つける。(2:00AM START はラスベガス時間の午前2時に試合開始という意味)

「-1.5点でも阪神が勝つ」を選んだところ。

「-1.5点でも阪神が勝つ」を選んだところ。

 8月10日の阪神タイガースvs横浜ベイスターズの試合に対しては、写真からもわかる通り6種類の賭けが用意されている。
 上の段の「マネーライン」(これに関しては以下で説明)という賭けは、ただ単に「阪神が勝つ」「横浜が勝つ」という賭けで、配当倍率はそれぞれ -115-105。(この数字の意味も以下で説明)

 2段目の「ハンデキャップ(ポイントスプレッド)」という賭けは、最終的な試合結果の得点からハンデ(ポイントスプレッド)、今回の場合は阪神がマイナス1.5点、横浜がプラス1.5点、を調整したのちの勝ち負け、つまり阪神が2点差以上で実際の試合に勝たないと、これに賭けた人は負け、逆に横浜は実際の試合に負けても1点差以内であれば、この賭けは勝ちとなる。
 今回選んだのは、画面内で黒く反転している部分、つまり「実際の試合の得点からハンデとして1.5点を差し引いても阪神が勝つ」に賭けてみた。的中した場合の払い戻し倍率は +150(この意味も以下で説明)となっている。

 なお OVER 7@-120 UNDER 7@EVEN は、両チームの合計得点が「7点よりも上」「7点よりも下」かを当てる賭け。「7点よりも下」の方が配当倍率が良いことがわかる。(EVEN は1倍の意味。-120 に関しては以下で説明。7点だった場合は払い戻し)

賭け金の設定画面。

賭け金の設定画面。

 賭けの種類を選んだら、賭け金を設定する画面が表示される。「Use Digital Keypad」をタッチして自分で好きな金額を打ち込んでもいいが、面倒くさい場合は、あらかじめ金額が表示されたオレンジ色のボダンをタッチすればよい。今回はこの画面から「$50」をタッチしてみた。

$50 を賭けたあとの画面。

$50 を賭けたあとの画面。

 赤い「Insufficient Funds」は「金額が不足してますよ」の警告。まだ紙幣を入れていないので当たり前のこと。
 「Reward」は「会員になるとポイントが付きますよ」的な宣伝なのでここでは無視。
 なお「Total Cost」はこの賭けに必要な金額、「Balance after Bet」は現時点で不足している残高($50 の賭けに参加して、まだ紙幣を入れていないわけで、マイナス$50 は当然)、「Max Payout」はこの賭けで的中した場合の払戻金額(元の賭け金 $50 も含めての金額なので、実際の儲けは $75 ということになる)

$100 紙幣を挿入した直後の画面。

$100 紙幣を挿入した直後の画面。

 $100 紙幣を挿入すると、このような画面に。この段階での「Balance after Bet」は「お釣り」ということになる。
 これで変更なしで決定したければ「Place Bet」をタッチ。

「これで間違いないですね」という最終確認画面。

「これで間違いないですね」という最終確認画面。

 右上の「Close」をタッチして、次の画面の上部にある「Pay Out」で「お釣り」をもらうことになる。

画面上部の「Pay Out」をタッチでお釣りのバウチャーを受け取る。

画面上部の「Pay Out」をタッチでお釣りのバウチャーを受け取る。

 そのときに以下のような画面が表示され、「バウチャーをプリントアウトする」か「さらにもっと他の賭けを続ける」かのどちらかの選択を迫られるので、「Print Voucher」をタッチ。
 「Vouchers can be exchanged for cash over the counter」は、「バウチャーはカウンターに持って行けば現金に換金できます」の意味。

バウチャーをプリントアウトして終わりにするか、さらに別の賭けを続けるか。

バウチャーをプリントアウトして終わりにするか、さらに別の賭けを続けるか。

これがお釣り $50 のバウチャーの現物 。窓口で現金に換金。

これがお釣り $50 のバウチャーの現物 。窓口で現金に換金。

これが阪神に賭けた実際の投票券。

これが阪神に賭けた実際の投票券。

「実際の試合結果の阪神の得点から 1.5点を差し引いても阪神が勝つ」に賭けた投票券がこれ。配当倍率は +150。

 さて賭け方などに関しては以上だが、ラスベガスでの賭けで困ってしまうのが、配当倍率の表記。日本の競馬などのように、2倍とか3倍という単なる倍率での表示になっていないことが多く、日本人にはまったく理解し難い超変則的な方法で示されている。
 日本人の感覚としてはすぐにでも改善してもらいたいところだが、伝統というか、しきたりというか、アメリカのギャンブラーはこの表示方法に慣れてしまっているようなのであきらめるしか無い。

 ハンデ1.5点を差し引いて阪神が勝つに賭けた場合の配当倍率は「+150」、逆に同じハンデで横浜に賭けた場合の配当倍率は「-170」
 何のことだかサッパリわからないはずだ。そもそも「+」や「-」の意味は何なのか?

 実はこの「+」や「-」には、数学的な意味でのプラスやマイナスとはまったく関係ない。つまり「加える」でも「差し引く」の意味でもない。単なる記号と考えるべきだろう。
 ではどのように考えるべきか。それは、この賭けで勝ちそうなほうのチームが「-」、負けそうなほうが「+」と考えれば覚えやすい。
 今回の場合、

 阪神 +150
 横浜 -170

 となっているわけだが、阪神にプラス記号、横浜にマイナス記号が付いているので、カジノ側としては阪神のほうが「負けそう」(実際の試合に負けそうではなく、ハンデ付きの賭けだと負けそう)とみなしていることがわかる。
 それはそうだろう、実際の得点から 1.5点もハンデを横浜に上げるのだから、いくら実力で阪神が上回っていたとしても、この賭けでは阪神が負ける可能性のほうが高いに決まっている。

 では記号のあとの 150170 の意味は何か?
 まずはプラス記号のほうから説明すると、プラス記号が付いたチームの意味は、「100ドルを賭けて的中すると、その金額を受け取れる」という意味。
 これはなんとなくわかりやすい。つまり言い換えれば「100ドルを賭けて的中した場合の利益の額」ということになる。
 したがって今回の例では、ハンデ1.5点の条件で阪神に100ドル賭けて実際に阪神が2点差以上で勝った場合、150ドル受け取れることになり、元の賭け金も含めれば 250ドル受け取れる。
 今回実際に賭けた金額は $50 だったため、的中した場合は元金も含めて $125 払い戻されることになる。

 ではマイナス記号の場合はどうか。これが非常にわかりにくい。
 100ドル賭けて的中したら、さらに 170ドル取られる? そんなわけがない。
 実はこのマイナス記号のあとの数字は「100ドル勝ちたかったらその金額を賭けなさい」という意味で、今回の例では横浜に賭けて 100ドル勝ちたかったら 170ドル賭けなければならない。そして実際に的中したら(横浜が勝つか、1点差以内の負けだったら)、100ドルの勝ち金と 170ドルの元金、合わせて 270ドル受け取れることになる。

 というわけで、プラス記号の場合は配当倍率を簡単にイメージしやすいが、マイナス記号の場合、簡単にはイメージできない。
 「阪神の +150 の場合の払戻倍率は 1.5倍であることがわかったが、横浜の -170 は、日本の競馬のような単純な倍率に換算すると何倍なんだよ?」とだれもがその数字を知りたくなるはずだ。
 その倍率を知りたい日本人ギャンブラーのために正確な数値を求める数式をあえて示すと以下のようになる。

  B = (100 / A)+ 1

 (A はマイナス記号が付いているオッズの絶対値 、B は日本の競馬的な表示方式による払い戻し倍率)
 つまり横浜の「-170」は、1.588倍ということになる。2倍にもならないわけだが、ハンデ1.5点あるので仕方がないだろう。

 参考までにハンデなしの場合の配当倍率は、実力差をハンデではなく、賭け金の大小で調節しているのでマネーラインと呼ばれており、今回の場合は、

 阪神 -115
 横浜 -105
 となっている。カジノでは阪神のほうが実力が上と見ているようだ。
 それにしても、阪神のほうが実力が少し上なら、阪神 -115 、横浜 +110 ぐらいでも良さそうなものだが、そうはなっていない。これはカジノ側の利益が乗っかっているからだ。

 なおここまでの説明において「100ドル賭けたら…」とか「100ドル勝ちたかったら」といったように 100 という数字ばかりを使ってきたが、賭金や配当金がキリのよいわかりやすい数字として100 が使われているだけで、実際には100ドルも賭ける必要はない。10ドルでも受け付けてもらえる。
 これら配当倍率の表記に関してさらなる詳しい内容を知りたい場合は、バックナンバー 第1224号を参照されたし。

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