週末限定だが、コロナ前の活気が戻りつつあるラスべガス!

交通量も増え、活気が戻ってきたラスべガス。

交通量も増え、活気が戻ってきたラスべガス。

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 新型コロナを理由に、ネバダ州当局がラスベガスのカジノホテルを強制的かつ一斉に閉鎖させたのが 3月18日。そして営業再開を認めたのが 6月4日で、実際に続々と各カジノホテルが再オープンしたのが 6月中旬ごろ。
 したがって今週は一斉閉鎖からちょうど半年、そして再オープンから 3ヶ月ということになる。

 閉鎖期間中の 3ヶ月間が 暗黒のべガス だったことは当然として、再オープン後の 3ヶ月間も客足が伸びず、非常に寂れた悲愴感漂う毎日だった。
 結局この半年間、明るい話題を探すのが非常に困難な 厳しい忍耐の時期 が続いたが、9月初旬あたりから回復の兆しが見え始め、先週末にはこれまでとは見違えるような人出で賑わった。

Bally's ホテルと Cromwell ホテルを結ぶ歩道橋のエスカレーター。

Bally’s ホテルと Cromwell ホテルを結ぶ歩道橋のエスカレーター。

 ラスベガスにとっての集客のエンジンは、カジノ、ナイトショー、ナイトクラブ、コンベンション、そしてグランドキャニオンなどの大自然の景勝地になるわけだが、現在カジノと大自然以外は閉鎖中であることを考えると、先週末やその前の週(祝日があったので3連休)の賑わいは驚きを隠せないほどの良い意味での想定外だった。

 ただ、現在の活気は 週末だけの話 なので喜ぶのはまだ早いかもしれない。平日は相変わらず閑古鳥が鳴く状態なので、完全復活というにはほど遠い状況だ。
 それでも週末だけでも活気が戻って来たことは非常に良い兆候で、暗く長いトンネルの先に光が見えて来たような気がしないでもない。

上の写真と同じ歩道橋。人だけでなく、交通量も増えてきている。

上の写真と同じ歩道橋。人だけでなく、交通量も増えてきている。

 というわけで、今週は活気が戻りつつあるラスベガスの様子を写真でお届けしてみたい。ラスべガスファンにとっては少しは元気が出るのではないか。
 撮影した場所は、通称「フォーコーナーズ」(ストリップ大通りとフラミンゴ通りの交差点)と呼ばれる付近のホテルおよびその周辺。撮影日時は金曜日(9/11)の夕方。

 なおその前に、今ラスベガスが直面している平日と週末の落差の問題について触れておきたい。
 コロナ前でも平日と週末で人出に差があったことは当然のことだが、それほど大きな差ではなかった。ざっくり大まかな数字で表現するならば、コロナ前の週末の人出を 100とするならば、平日は 70~80。つまりせいぜい2~3割減だ。
 ところがコロナ後の現在、週末と平日の人出の差は 4倍くらいと言われている。ようするに平日には人がほとんど来てくれない。なぜか。

 それは訪問者の大半がロサンゼルスなどの近隣都市から陸路でやって来る人たちだからだ。彼らは金曜日の夕方にやって来て日曜日に帰る
 その背景には飛行機の問題があるようだ。コロナ騒動から半年以上が経過した今でも、飛行機は「密」の印象が強いためか利用者が伸びず、結果的に海外からの訪問者は言うに及ばず、ニューヨークなど米国東海岸エリアからも来てくれない。また海外旅行者にとってはコロナによる入国規制なども気になるところだろう。

 人間だれしも訪問地が遠ければ遠いほど長く滞在する傾向にあり、東海岸地区や海外からの訪問者が1泊や2泊で帰るとは考えにくく、3~4泊するのが普通だ。
 結果的にそのような遠方からの訪問者は平日も滞在することになり、曜日を問わずこの街を活気づけてくれていた。しかし今はそんな彼らがいない。

 というわけで、ラスベガスにとっての今後の課題は平日の集客をどうするかになりそうだが、その解決策を見い出すことは今ここではむずかしいので、とりあえず先週末の元気なラスベガスの姿を写真で披露し、今週の記事を終わりとしたい。

FLAMINGO ホテルの南側の出入口付近。

フラミンゴホテルの南側の出入口付近。

BALLY'S ホテルの前庭。

BALLY’S ホテルの前庭。

LINQ プロムナードの入口付近。

LINQ プロムナードの入口付近。

LINQ プロムナード内。

LINQ プロムナード内。

LINQ プロムナード内。

LINQ プロムナード内。マスク着用を求める看板。

LINQ プロムナード内。

LINQ プロムナード内。

シーザーズパレスの正面玄関。たくさんの車両で混雑していた。

シーザーズパレスの正面玄関。たくさんの車両で混雑。

ベラージオホテル内の和食レストラン「yellowtail」

ベラージオホテル内の和食レストラン「yellowtail」

有名な「ようこそラスべガス」のサイン。左上の青い看板はコロナ関連の注意。

有名な「ようこそラスべガス」のサイン。青い看板はコロナ関連の注意。

LINQ プロムナード内。

LINQ プロムナード内。

シーザーズパレス前のストリップ大通り。車両が一時期よりも急増。

シーザーズパレス前のストリップ大通り。車両が一時期よりも急増。

シーザーズパレス前。

シーザーズパレス前。

LINQプロムナードの入口。マスク着用を監視しているスタッフがいる。

LINQプロムナード。赤い台のところのスタッフがマスク着用を監視。

シーザーズパレス前の横断歩道。

シーザーズパレス前の横断歩道。

フラミンゴホテルの前

フラミンゴホテルの前

シーザーズパレスの前の横断歩道。

シーザーズパレスの前の横断歩道。

ベラージオホテルのカジノ内。

ベラージオホテルのカジノ内。

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コメント(5件)

  1. 安藤 より:

    LAからですが、8月末の週末にカジノイベントがあり2月以来のビジットでしたが人出の多さにびっくりしました。プールは人数制限で滞在3泊中に結局諦め、レストランも時間帯によって並ぶ時間が長くToGo専門で夜のカジノはソーシャルデイスタンスは守られず少し不安さえ感じた次第。活気が戻ってきたのは良いですがやはり週末は避けて平日の人出の少ない時に行くのが安心なのかと感じてます。

  2. bab より:

    いつも たのしみに拝見していました。
    今年はゴールデンウィークに行く予定が 叶わず、未知のまま 年末に予約をして 心待ちに頑張って来ましたが、 先が見えず とても困惑しています。現実逃避出来る 素晴らしいラスベガス。
    世界中が 普通に幸せに暮らせる日が1日も早く 来ることを願い 仕事しています。

  3. みーちょっぷ より:

    いつも詳細な情報をありがとうございます。4月頃から悲しいニュースが続いていましたが、6月4日以降明るいニュースがちらほら出てくるようになりましたね。私も20年以上毎年ラスベガスに通い続けていたのですが、今年は遂に途絶えてしまいました。果たして来年以降は・・・というところなのですが、いかんせん入国規制が解除されないことにはどうしようもありませんね。100%元には戻ることはないでしょうが、普通に旅行ができるようになってくれることを願います。これからも大全さんには、行った気になれる情報をお願いします。きっとスタッフさんが一番つらいんでしょうね。

  4. ラスべガス大全 より:

    安藤 様、bab 様、みーちょっぷ 様
    ご意見、ご感想を投稿くださり、ありがとうございます。
    ちなみに入国規制は事実上、解除されています。機会を見てそのへんの情報をレポートさせていただきたいと思います。ただ、日本へ戻る際の、日本側の入国規制が完全に解除されていないようですので、その部分が解消されない限り、アメリカ旅行はまだ現実的ではないかもしれませんね。

  5. kenken より:

    毎号楽しく拝読させて頂いております。
    日本からの入国制限については徐々に緩和されている一方で、日本に戻る際の入国制限は依然として厳しいままです。。。ここを緩和しないと行けないのでもどかしいですね。とはいえずっと鎖国したままだとフェアではないし、国内旅行は戻ってきましたが、やはり国際線が飛ばないと航空会社も厳しいはずなので、年末には・・・と淡い期待を抱いているのですが・・・

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