今週は特にこれといった話題がなかったので、たまたま通りかかったショッピングモール「THE SHOPS AT CRYSTALS」の現在の様子をレポートしてみたい。
高級ブランド店に特化したこのモールのロケーションはストリップ大通りとアリアホテルの間。もちろんストリップ地区の主要ホテルから徒歩の位置にある。
特徴はなんといっても店の顔ぶれと店舗数で、世界に名だたる高級ブランド店のほとんどが軒を並べており、その集結度はたぶん世界一といってもよいのではないか。
また、同類の高級ショッピング街としては、ニューヨークの五番街、パリのシャンゼリゼ通り、ミラノのモンテナポレオーネ通り、そしてロサンゼルスのロデオドライブなどが有名だが、それらはすべて屋外の繁華街。一方、こちらは完全に屋内。季節や天候に関係なくショッピングを楽しめるところがうれしい。
というわけで、いいことずくめではあるが、やはり気になってくるのがコロナの影響だろう。他の都市以上に観光客への依存度が高いため、コロナの影響は計り知れない。
ホテルが閉鎖されていた期間、各店舗も閉鎖を余儀なくされていたわけだが、主要ホテルの多くが再オープンした今でも観光客の数は伸び悩んでおり、コロナ前とはビジネス環境が大きく異なってしまっている。
そうなると、どの店がすでにオープンしているのかが気になってくるが、今回それを調査してきた。
結論から先に書くならば、幸いにも一部のレストランなどを除き、ほとんどの店舗がすでにオープンしている。つまり、ほぼコロナ前の状態に戻っていると考えて差し支えない。
ただ、多くの店舗がソーシャルディスタンスを確保する必要があることから、店内に入れる人数を制限していたり、エルメスのように事前のアポイントが必要といった店もあるなど、運営面においてはコロナ前との違いが散見される。
それでもルイヴィトン、ディオール、グッチ以外では入店待ちの行列は見られなかったので、人数制限による不便を強いられることはあまりないと考えてよいのではないか。
ちなみに調査の日時は、9月8日火曜日の午後3時ごろだったので、週末などはもっと多くの店に行列ができる可能性はある。
ここの読者で今ラスベガスを訪問できるのはアメリカ在住者がほとんどだろう。とりわけ陸路でアクセス可能なロサンゼルス地区の在住者は訪問環境に恵まれていることになるが、それでも多くの人気レストランが休業中で、ナイトショーもナイトクラブも無い今、カジノ以外に楽しいことはほとんどないのが現実。
そんな中、ショッピングは数少ない楽しみの一つのはず。以下にこのモール内で現在オープンしている店舗を写真で列挙してみたので、役立てていただければ幸いだ。
最後にこれは余談。高級ブランド店といえどもお互いがライバルで、熾烈な競争を繰り広げていると思いきや、必ずしもそうではない。
たとえば、このモール内に存在している多くのブランド、具体的にはブルガリ、セリーヌ、ディオール、フェンディ、ウブロ、ルイヴィトン、タグホイヤー は、すべて同じ企業 LVMH モエ・ヘネシー・ルイヴィトンの傘下のブランドだ。なおティファニーも同社の傘下に入る予定で話し合いが進められてきたが、このたび 2020年9月、破談したと報じられている。
以下、現在すでに営業を再開している店舗。(ABC順。飲食店は除く)
(以上、今週の記事はここまで)
コメント(1件)
平時でも混雑が少なくゆったりできて洗練された雰囲気のクリスタルズが好きです。
無くならないでほしい。