大谷・イチローなどに会えるメジャーリーグ、スプリングトレーニングに行ってみよう!

エンゼルスの春季キャンプ地の周辺道路

エンゼルスの春季キャンプ地の周辺道路

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 先週から、メジャーリーグ野球のスプリングトレーニング(春季キャンプ)が始まった。
 ラスベガスから決して近くはないが、数時間の砂漠の中のドライブがてら、現地まで行ってみると、大谷、菊池、ダルビッシュ、さらには引退後もチームをサポートしているイチローなどに遭遇できるばかりか、レギュラーシーズン中には困難なサインや記念撮影などの機会に恵まれる可能性も高いので、この季節にラスベガスを訪問する予定がある野球ファンはぜひ足を運んでみるとよいだろう。
 今週はそのキャンプ地への行き方、サインをもらうためのコツ、そして現場の環境などを現地からレポートしてみたい。

巨大なサボテンが林立する砂漠。(キャンプ地へ向かう道中、車内から撮影)

巨大なサボテンが林立する砂漠。(キャンプ地へ向かう道中、車内から撮影)

キャンプ地、大谷はアリゾナ、マー君はフロリダ

 まずはメジャーリーグ、スプリングトレーニングについて。
 毎年レギュラーシーズン開幕前の2月中旬ごろから約1ヶ月間、各チームがアリゾナ州フロリダ州のどちらかに集結して、トレーニングや練習試合などを行うのが春季トレーニングキャンプ。
 日本のセ・リーグ、パ・リーグと同様、メジャーリーグもアメリカン・リーグ、ナショナル・リーグに分かれているわけだが、この春季キャンプにおけるアリゾナ州かフロリダ州かの振り分けは、ア・リーグ、ナ・リーグに関係なく、それぞれ各チームごとに決められている。
 たとえば、大谷翔平が所属するエンゼルスはアリゾナ、そしてダルビッシュ有のカブスも、さらに菊池雄星平野佳寿イチローのマリナーズもアリゾナ。一方、田中将大のヤンキースや前田健太のツインズはフロリダだ。

朝練終了後、ファンにサインをする大谷翔平

朝練終了後、ファンにサインをする大谷翔平

カクタスとグレープフルーツ

 ちなみに両州にちなんだ愛称として、アリゾナのスプリングトレーニングは「カクタス・リーグ」、フロリダは「グレープフルーツ・リーグ」と呼ばれており、各チームはそれぞれのリーグ(15チームずつ)の中で、トレーニングや練習試合(約30試合前後)を行うのが通例だ。
 そしてこのスプリングトレーニング終了後に、フロリダやアリゾナ以外の地域でエキシビジョンゲーム(いわゆる日本でいうところのオープン戦)を数試合消化したのち、レギュラーシーズンの開幕を迎えることになる。

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ラスベガスから行けるスプリングトレーニングはカクタス

 ラスベガス(ネバダ州)から見に行けるのはもちろんアリゾナのカクタス・リーグだ。
 理由は地理的なもので、アリゾナならレンタカーでアクセス可能だが、フロリダは 4,000km も離れており、ラスベガス旅行のついでに立ち寄るには現実的ではない。というわけで、以下はすべてアリゾナの話。

車で4~5時間の砂漠のドライブ

 アリゾナ州とひとことでいっても非常に広大で、日本の国土の8割ほどの広さがあるわけだが、目指すのはラスベガスから車で4~5時間ほどの場所に位置する同州最大の都市フェニックス市
 日本的な感覚ではぜんぜん近いとはいえないが、ラスベガスの南東側の「となり街」だ。

 フェニックスまでの道中は、日本では決して見ることができないサボテンが林立する雄大な砂漠地帯など、アメリカ大西部のドライブが初めての者にとっては興味深い景色ばかりなので、走行時間のわりには退屈しないばかりか、ラスベガスの市街エリアを脱出してしまえば、あとはほぼ単純な一本道なので道に迷うこともない。

アリゾナまでの道中で見られるサワロサボテン。(標高 500~800m の砂漠に存在)

アリゾナまでの道中で見られるサワロサボテン。(標高 500~800m の砂漠に存在)

一ヶ所に野球場が13面

 このフェニックス市およびその郊外に 15チームのキャンプ地が点在しており、とにかくその規模には圧倒される。
 それぞれのキャンプ地には野球のための総合的な環境、つまり観客席を有するメインのスタジアム以外に複数のフル規格の野球場、さらには室内練習場、トレーニングセンター、ミーティングルーム、宿舎などが併設された広大な複合施設が各チームごとに用意されており(ドジャースとホワイトソックスなど、2チームが同じ施設を共有使用している場合もあるが、多くのチームは単独で使用)、質的にも量的にもその充実度は半端ではない。
 たとえば、マリナーズのキャンプ地であるピオリア・スポーツ・コンプレックスには、天然芝できれいに整備された野球場が13面もある。その他のキャンプ地でも 10面以上はぜんぜん珍しいことではない。

ピオリア・スポーツ・コンプレックス内の野球場の配置図

ピオリア・スポーツ・コンプレックス内の野球場の配置図

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練習は午前中、練習試合は午後

 さて今回取材したのは、エンゼルスマリナーズのキャンプ地で、訪問したのは 2月15日16日
 取材といってもアポイント無しに勝手に突撃訪問しただけなので、取材というよりはただの見学。つまり一般の野球ファンに混じって練習風景を見に行き、大谷やイチローのサインをもらいに行ってみただけだ。
 ちなみに春季トレーニングキャンプは原則として、どこのチームも練習は午前中、他チームとの練習試合は午後、というのが一般的なスケジュールとなっていることを覚えておきたい。
 ただ、練習試合は 2月22日から予定されているので、21日までは練習風景の見学に限られ、試合を見ることはできないので要注意。

エンゼルスのキャンプ地のメインスタジアム

エンゼルスのキャンプ地のメインスタジアム

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スプリングトレーニングでのサインや写真撮影

エンゼルス、朝練前のサインは無理

 まずはエンゼルスから。エンゼルスのキャンプ地は、フェニックス国際空港から南東方向に車で数分のところにあるテンペ・ディアブロ・スタジアムで、メインのスタジアム(上の写真)以外に6面を有する複合施設だ。(日本語表記では「テンピ」と表記されることも少なくない)

 各選手が練習場に姿を現すのは午前8時ごろから。選手はメインのスタジアムの北西端から西方向に向かう道路(グーグルマップで、W.Westcourt Way あるいは日本語で ウェスト・ウェストコート・ウェイ と表示されている道路)のすぐ手前に仮設された通路を通って6面ある野球場のほうに向かうので、彼らの姿を間近で見たい場合は、その通路で待機している必要がある。
 ただ、朝のこの時点では、通路を通る選手を見たり、その姿を写真に撮ったりすることはできるが、サインをもらったり握手をしたり、写真を一緒に撮ることなどは原則としてできない(選手が応じてくれない)。

朝練に向かう大谷。ファンの前を素通りで、サインには応じてくれない。

朝練に向かう大谷。ファンの前を素通りで、サインには応じてくれない。

エンゼルス、サインは朝練の直後

 サインをもらえるチャンスは朝練の直後で、時間帯的には午前10時ごろになるのが普通だ。時間に遅れないようにすることは言うまでもないが、重要なのは待機している場所。
 というのも、練習グラウンドまで行くことは可能だが、フェンスや金網があるので、サインをもらえるような至近距離に近づくことはむずかしく、結果的に選手と出会えるチャンスがあるのは、練習を終えてクラブハウス(メインのスタジアム内)に戻る途中の通路ということになる。

練習場での見学は、金網越しになるので近寄ることはできない。

練習場での見学は、金網越しになるので近寄ることはできない。

 その通路は前述のウェスト・ウェストコート・ウェイに沿った仮設の通路ということになるが、重要なのはそのポジション。なぜなら、選手がその通路に姿を表しても、待機しているファンの全員にサインしてくれるわけではなく、手前のファンから順番にサインをして、10人とか 20人にサインをした段階で去って行ってしまうことが多いからだ。

朝練終了後の大谷。この日は十数人ほどのファンにサインをしてくれた。

朝練終了後の大谷。この日は十数人ほどのファンにサインをしてくれた。

 では「手前」とはどこか。それは練習場(野球場が6面あるエリア)からメインのスタジアムの駐車場に登ってくる 23段の階段の最上段付近(上の写真)。
 もっと正確に示すならば、グーグルマップやグーグルアースに北緯と西経の座標「33.401364, -111.972155」を入力して表示される位置だ。

 もちろんそこで待っていれば、必ずサインをもらえるとは限らない。ほんの数人にしかサインをしてくれない選手もいるので、先頭集団で待機していても、もらえないことはある。
 さらに、徒歩でその通路を歩いて戻ってくる選手ばかりとは限らず、階段の脇の道を、付き人が運転する電動カートに乗ってファンの前を素通りしていく選手もいたりするので、いい場所を確保したからといって安心はできない。

マリナーズの場合はクラブハウス前で

 さて次はマリナーズ。前述のピオリア・スポーツ・コンプレックスはフェニックス市の中心街から北西に車で20分ほどのところにあるので、ラスベガスからアクセスした場合はフェニックスに到着する直前ということになる。
 こちらも選手に遭遇できるのは午前中なので、午前8時ごろまでには現場に行っているようにしたい。

 野球場が13面というあまりにも巨大な施設のため(正確には、外野が狭い球場がさらに3面ある)、どこに行けばよいのか迷ってしまうが、とりあえずマリナーズのクラブハウスの前に行って待機しているとよいだろう。具体的にはグーグルマップの座標「33.629396, -112.233262」の付近だ。

 たぶん打撃陣と投手陣が別々の球場に徒歩で出て行くことになるが、この付近にいれば、選手の動きは見えるので(室内練習場に残っている場合は見えないが)、目的の選手を追いかけることは可能なはずだ。

室内練習場の近くを歩くイチロー。結局この距離よりも近くで会うことはなかったので、サインをもらうことはできなかった。

室内練習場の近くを歩くイチロー。結局この距離よりも近くで会うことはなかったので、サインをもらうことはできなかった。

マリナーズのほうがフレンドリー

 たった2日の見学だったので、必ずしも常に同じことが言えるのかどうかはわからないが、マリナーズはエンゼルスと比べると、サインや握手や写真撮影などに対して総じて寛大で、フレンドリーに対応してくれる選手が多かった。

小さな子供にファンサービスする Kendall Graveman 選手。

小さな子供にファンサービスする Kendall Graveman 選手。

 たぶんこれは各選手個人の性格などによる差ではなく、球団の方針や現場の物理的な構造の違いによるものと思われるが、とにかくマリナーズの場合、朝練前でも朝練後でも、声をかければサインも写真撮影もOKしてくれる選手がほとんどだった。
 ただ、エンゼルスの場合とちがい、室内練習場がクラブハウスに隣接していることから、屋外にまったく姿を表さない選手もいたりして、そのような場合は目的の選手に会えないことになる。

メディアからのインタビューに応じる菊池雄星。

メディアからのインタビューに応じる菊池雄星。

ホームランボールは簡単に拾えるが…

 今回の訪問では、選手を間近で見たりサインをもらったりすることが目的だったため、ホームランボールをゲットできる場所には行かなかったが、朝練の球場の外野フェンスの外に行って待機していれば、ホームランボールを拾える可能性は極めて高い。
 なぜなら、ボール目当てのファンよりもサイン目当てのファンのほうが圧倒的に多いので、外野フェンスの外にはあまりファンがいないからだ。
 ただ、選手のサインも何もないボールを拾うことにどれほどの意味があるのかは、よく考えたほうがよいかもしれない。

大谷にサインしてもらったボール。(ホームランボールではない)

大谷にサインしてもらったボール。(ホームランボールではない)

まとめ

 時間的な都合でダルビッシュが所属するカブスのキャンプ地には行けなかったので、カブスの様子は何とも言えないが、少なくともエンゼルスとマリナーズでは、マリナーズのほうがサインや写真撮影に応じてもらえる可能性がはるかに高いように感じた。

 いずれのチームにおいても、午前中に行く必要があり、午後は選手を間近で見ることができるチャンスはほとんどないと考えたほうがよい。したがって飛行機で行かない限り、ラスベガスをその日の朝に出発したのでは間に合わないので、前日のうちにフェニックスに入るか、深夜運転をして行く必要がある。

 カメラやスマホなど、常識的なモノ以外に特に持っていく必要はないが、日差しが強いので、帽子や日焼け止め、そして万一炎天下で車が故障したりしたときのために、飲み物は十分に搭載して行くようにしたい。

 最後にこれは余談だが、各チームにおける日本人選手の比率のわりに、現場に来ていた全メディアにおける日本のメディアの比率が異常に高いように見受けられた。たぶん全体の半数以上は日本のメディアだっただろう。その理由が何であれ、今シーズンの日本人選手の大いなる活躍を期待して、このレポートを終わりとしたい。

大谷にサインしてもらったカクタスリーグの公式キャップ。

大谷にサインしてもらったカクタスリーグの公式キャップ。

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