ラスベガス史上最大級のイベントの詳細が明らかに

画面左の円形の建造物がレイダースのホーム「アレジアント・スタジアム」

画面左の円形の建造物がレイダースのホーム「アレジアント・スタジアム」

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 半年ほど前のこのコーナーでもふれた、「超」がいくつも付くようなラスベガス史上最大級のビッグイベントの詳細が、今週の火曜日に主催者および観光局から発表された。
 そのイベントの開催期間は 2020年4月23、24、25日の3日間。そしてそのイベントの名前は NFLドラフト

 開催期間中はもちろんのこと、準備期間中であっても交通規制など、日ごろのラスベガスの様子が大きく変わることが予想されているので、このイベントに興味があろうがなかろうが(大多数の読者は特に興味がないと思われるが)、この時期にラスベガス旅行を計画している者は要注意だ。

 半年前の記事と重複するが、このイベントに関してもう一度改めて説明しておくと、ここでいう「ドラフト」とは、意味としては、日本でいうところのドラフト会議と基本的には同じ。
 つまり、日本ではプロ野球の各球団が新人選手を抽選やその他の方法で選ぶ儀式のことに対してこの言葉が使われることが多いわけだが、この NFLドラフトもそれと同様、アメリカンフットボールのプロリーグNFLの各チームが新人選手を選ぶ儀式ということになる。

 ではなぜ、たかがドラフト会議がビッグイベントになってしまうのか。それはもう主催者であるNFL側のマーケティングのうまさというより他ない。
 試合でもないドラフトを、国民的なイベントにまつり上げてしまったNFLの手腕は大したもので、もはやスーパーボウル(そのNFLの年間優勝決定戦)と並ぶ全米最大規模のスポーツ関連の興行ともいわれている。

 ちなみにスーパーボウルはスタジアムの座席数に限度があるため、せいぜい10万人程度の参加者数だが(テレビ観戦者も含めれば億単位の人数になるようだが)、このドラフトの参加者数は60万人(2019年のテネシー州ナッシュビル開催での実績)というから恐れ入る。(あくまでもNFL側が発表した数字であって、「参加者」の定義やカウント方法などは不明)

 イベントの内容や目的は単純なもので、基本的には、「どのチームがだれを選ぶのか」ということに尽きるわけだが、その選ぶ場面をショー化し、それを全国ネットでテレビ中継しながら、3日間に渡って大いに盛り上げるところはさすがで、初日に第1ラウンド、2日目に第2ラウンドと第3ラウンド、3日目に第4~7ラウンドの指名が行われるというのがこれまでの一般的な日程だ。

 そんなスケジュールに沿って、選ばれる選手や家族はもちろんのこと、各チームのファンも一喜一憂することになる。
 もちろん各種アトラクションや往年の名選手を交えてのトークショー、サイン会 記念撮影会などが多数企画されていることはいうまでもなく、参加者が飽きることなく楽しめるよう、さまざまな工夫がなされている。

 会場は一ヵ所ではなく、開催都市の複数の施設が使われるのが一般的で、結果的に広範囲が通行止めになったりするのが例年のパターンだ。
 今回のラスベガス開催では、交通規制の範囲や、会場がどこになるかなどに関して今まで未定だったため、さまざまな憶測が飛び交っていたが、このたびそれがやっと決まり、発表に至ったという次第。

ベラージオホテルの噴水ショー

ベラージオホテルの噴水ショー

 今回の発表でわかった重要な会場は大きく分けて2つ。ひとつはベラージオホテルの前庭にある湖。その湖上にレッドカーペットのステージが設けられ、選手や家族は船でそのステージに向かうという演出が計画されている。
 ちなみにこの湖は、ラスベガスを代表するアトラクションともいえる噴水ショーの会場であり、NFLドラフトの開催期間中および準備期間中はその噴水ショーが中止あるいは何らかの変更になる可能性があるので、このショーを期待してベガス旅行を計画している者は注意が必要だ。

世界最大の観覧車 High Roller。会場はこの観覧車の向こう側。

世界最大の観覧車 High Roller。会場はこの観覧車の向こう側。

 もう一つの会場は、世界最大の観覧車「ハイローラー」の東側の空き地にこのたび完成したシーザーズフォーラム
 こちらは水上ではないので、さらに大きなステージが設けられる予定で、NFLドラフト全体の中心的な役割を果たす会場となる。

 そして気になる交通規制についてだが、選ばれた選手たちがこの2つの会場をオープンカーに乗って移動したりするため、その区間が通行止めになる。その範囲を具体的なホテル名で示すならば、ベラージオ、パリス、バリーズ、シーザーズパレス、クロムウェル、フラミンゴ、ウェスティンの各ホテルの前の道路が交通規制の対象となる。
 開催期間中、初日の深夜2時から朝8時まで、2日目と3日目の深夜2時から朝7時までの時間帯以外の時間帯は全面的に通行止めになるとのことなので、これらホテルに滞在する場合は注意が必要だ。

 交通規制は開催期間中だけではない。湖上でのステージ設営や、ストリップ大通りとフラミンゴ通りの交差点に大きなアーチを架ける計画もあり、湖上に関しては 4月8日から、アーチに関しては 4月13日から、それぞれの工事のために何らかの交通規制が予定されているので、近隣ホテルの宿泊者などは開催前でも不便を強いられる可能性が高い。

 前年度のイベントでは 60万人が参加したことはすでに述べたが、今年はそれを上回るのではないかと期待されている。
 というのも、宿泊施設のキャパシティーが他の都市よりもはるかに大きい上、レイダースのラスベガス移転が決まっていることから、いつも以上に盛り上がることが予想されているからだ。(といってもラスベガス全体のホテルの客室数は約15万室。一部屋に2人が宿泊しても30万人なので、地元民や日帰り客の参加にも期待がかかっている)
 ちなみにレイダースとは、昨年度のシーズンまでオークランド(サンフランシスコ郊外)を本拠地としていたチームで、2020年秋に始まるシーズンからラスベガスに移転することが決まっており、現在そのホームスタジアムとなる「アレジアント・スタジアム」の建設工事が、マンダレイベイホテルの西側の空き地で進められている。
(アレジアントとは、ラスベガス国際空港をハブ空港とする航空会社で、スタジアムの命名権を取得)

 というわけで、話が長くなってしまったが、この開催期間のラスベガス訪問は宿泊費の高騰や大混雑が必至のため、一般の観光客は避けたほうがよいと思われる。もちろん NFLファンにとっては必見の楽しみなイベントであることはいうまでもない。

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