全米一の高度を誇るスキー場「ブライアンヘッド」

ブライアンヘッド・スキーリゾート

ブライアンヘッド・スキーリゾート

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【おわび】
 この記事を1月15日に公開させて頂いたのち、読者の方から、「リフトの最高到達地点がブライアンヘッドよりも高いスキー場が、ブレッケンリッジなど他にもある」とのご指摘を受けました。たしかにそのようなスキー場が存在していることを確認させていただきました。
 情報の裏付けなどを取らずに掲載してしまいましたこと、深くお詫び致します。なお、ベースビレッジの標高が全米一かどうかに関しましても現在確認中でございます。
(元の記事を勝手に書き換えてしまうのも、それはそれで好ましいことではないとの判断により、見出しタイトルも含め、以下、当初の原文のまま残すこととし、ここに誤りの報告とお詫びをさせて頂くことにしました)

 いま日本の全国各地のスキー場では、観測史上始まって以来というレベルの雪不足に困っているらしい。
 そんな事情もあってか、「年に一度は絶対に滑らないわけにはいかない」というスキーが趣味の友人たちが日本から当地ラスベガスにやって来たので、1月11日と12日、彼らと一緒にスキー場に行って滑ってきた。
(以下、「スキー」、「スキーヤー」という言葉を使っているが、「スノーボード」、「スノーボーダー」も含むものとする)

標高 11,000フィート(3300m 以上)であることがわかる

標高 11,000フィート(3300m 以上)であることがわかる

 行った場所は、知る人ぞ知る全米一の超高度を誇るスキー場「ブライアンヘッド・スキーリゾート」(Brian Head Ski Resort)。
 以前にも、このサイトで紹介したことがあるスキー場だが、10年以上も前のことなので、改めて現地の最新状況をレポートしてみたい。

 ラスベガスといえば砂漠性の気候。夏季の猛暑があまりにも有名なためか、ウィンタースポーツとは無縁のようにも思われがちだが、実際はさにあらず。
 ラスベガスの北東方向の「となり街」はユタ州ソルトレイクシティー。となりといっても車で6時間ほど離れているが、そのソルトレイクシティーは 2002年の冬季オリンピックの開催地としても知られるスキーのメッカ。

ブライアンヘッド・スキーリゾート

ブライアンヘッド・スキーリゾート

 そんなソルトレイクシティーとラスベガスのほぼ中間地点に位置するのがブライアンヘッドで(つまり3時間ほどで行くことができる)、このスキー場を訪れる場合、ネバダ州ラスベガスからアクセスするのが一般的となっており、ラスベガスにはギャンブラーのみならずスキーヤーも多数訪れる。
 そもそもラスベガスには、ホテル街からわずか車で1時間弱のところにも富士山とほぼ同じ高さを誇るマウント・チャールストン(3632m)という高峰があり、その山麓にもスキー場があるほどウィンタースポーツとは無縁ではない。

ブライアンヘッド・スキーリゾート

ブライアンヘッド・スキーリゾート

 さてブライアンヘッドに話を戻すと、ベースとなっているビレッジの標高が ほぼ 3000m。そこから「Giant Steps Express」というリフトに乗って行ける最高到達地点が 3325mで、この標高は全米のどのスキー場よりも高い。
 高山病の恐れなどもあるため、高ければ高いほどいいというものではないが、これはこれで立派な特徴といってよいだろう。

ブライアンヘッド・スキーリゾート

ブライアンヘッド・スキーリゾート

 アメリカのスキーリゾートといえば、セレブの別荘が建ち並ぶコロラド州のアスペンベイル、それにカリフォルニア州のマンモスマウンテンや、1960年の冬季オリンピック開催地となったスコーバレーなどが世界的に有名だが、このブライアンヘッドは知名度や注目度こそ劣るものの、それがゆえに、そういったリゾート地にはない魅力がある。
 それは、あまり観光地化されていないことによる、素朴で質素な雰囲気がビレッジ全体に漂っているということ。まさに自然体のリゾートといってよいのではないか。
 結果的に、華やかな賑わいこそあまりないが、総じてすいているのでスキーそのものを純粋に楽しみたい本格的なスキーヤーにとってはうってつけの穴場的なスキー場となっている。

ブライアンヘッド・スキーリゾート

ブライアンヘッド・スキーリゾート

 というわけで、多少なりともスキーに興味がある者は、カジノでのプレーに疲れた際の息抜きなどにも最適なので、少々遠いが、日帰りでも一泊でも行ってみるとよいだろう。

 行き方は簡単で、高速15号線の北行きに乗り、約3時間、Parowan という小さな町までひたすら走り続け、あとは 143号線をほんの少し上るだけ。
 もちろんオプショナルツアーのようなものはないのでレンタカーで行く必要があるが、除雪はしっかりされているのでタイヤチェーンなどの必要はない。(突然の降雪などで除雪が間に合わないこともあり得るだろうが、ひんぱんにあることではない)

143号線の道路状況。完全に除雪されている。

143号線の道路状況。完全に除雪されている。

 スキーもスノーボードも現地でレンタル可能であることは言うまでもないが、ウェアぐらいは用意していく必要がある。特に標高が高いため、マイナス10度を大きく下回ることは珍しいことではなく、防寒対策は必須だ。

同行した日本人スキーヤー

同行した日本人スキーヤー

 低温に関して注意したいのは防寒対策だけではない。スキーブーツを車の中に置きっぱなしにしておくと、ゴムなどがカチカチに凍ってしまい、足が入らなくなってしまうので要注意だ。以下の写真はその失敗をしてしまい、カイロでブーツを温めているところ。

カイロでゴムを温めて柔らかくしなければならない

カイロでゴムを温めて柔らかくしなければならない

 レンタル料金は用具の種類や時間などによってさまざまなので以下の公式サイトを参照のこと。リフト代も同様。

 brianhead.com

 最後に、現地の状況を、気づいた範囲で以下に書き出してみたので参考にしていただければ幸いだ。

ここにレストランやトイレなどがある

ここにレストランやトイレなどがある

このブライアンヘッドスキーリゾートは、大きく分けて、ブライアンヘッド山とナバホ山の2つの山に沿ってゲレンデが造られており、ナバホ山には緩やかな傾斜のコースが多く、初級中級者におすすめ。コースのほとんどは綺麗にグルーミング(整備)されており、こぶやエクストリーム系の急斜面はほとんどないので、上級者には物たりないかもしれない。だからといってスピードの出しすぎには要注意。

 一方のブライアンヘッド山は上級者向けのコースが多数。ただ、基本的に1本のリフトで山頂付近まで行くことになるので、山々をツアーリングするという感じでは無く、単調な滑降になってしまいがちなのが難点かも。

リフト代は祝日、週末、平日、さらには複数日にするかどうかで値段がさまざまなので、細かい料金差まで気にする場合は公式サイトなどで要確認。一般論として、ユタ州の他のスキー場よりは割安だが、日本よりは高い。

当たり前のことではあるが、土曜日はやや混み合う。それでも世界的に知名度が高いスキーリゾートなどと比べると総じてすいている。ちなみに今回の訪問は、1月11日の土曜日と翌日の日曜日だったわけだが、土曜日のリフトの待ち時間は最長でも10分程度、日曜日は 2分程度だった。

食事をするロッジはブライアンヘッド山、ナボホ山、それぞれ一ヵ所ずつしかないので、昼食時はやや混み合う。

トイレは山の中腹などには無いため、ロッジまで戻る必要がある。

ブライアンヘッド山には、Freestyle Terrain(ジャンプ台、ハーフパイプ、各種バンクなどがある場所)があり、だれでも自由に使うことができる。

このスキーリゾート内に宿泊する場合、街の中にレストランなどがあまりないので、食事に関してはレストラン併設のホテル、もしくは食料を持って行ったほうがよい。近隣の町、シダーシティーに宿泊すればレストランがあり、それなりにアフタースキーを楽しめるが、その代わり宿泊場所からゲレンデまでが遠いことになる。

標高が高いこともあり、雪質は総じて良い。グルーミング(整備)が行き届いているので、初級から上級者まで滑りやすい状態が保たれているが、それがゆえに、オフピステ(圧雪などの管理がなされていない自然のままのエリア)を好むスキーヤーには物足りなさを感じるかもしれない。

ブライアンヘッド山の頂上付近まで行くと、周りの景色が一望でき、特に日本には無い、周辺の赤い岩山に感動すること間違いなし。

リフトで上がって滑り降りるだけではそれほど感じないものの、山頂付近で少し登り坂を登った時などは酸素の薄さを実感する。個人差はあるだろうが、高低差わずか数メートル程度の登り坂でも休憩無しで登るのはつらく感じる可能性大。

ゲレンデの規模の割にはリフトが少ない(輸送力が少ない)のはマイナス要因かもしれないが、それがゆえにゲレンデは総じてすいており、接触事故の可能性が低いのは大いなるプラス要因。

湿度が低いので雪は溶けずに昇華しているようで、水溜まりなどがない。

リフト券のシニア割引は65歳以上。

低速リフトは距離が短いものの、時間がかかるため寒い。高速リフトだけの利用がお勧め。

混雑時のリフト乗り場の整理が完璧。4人乗りのリフトが常に4人で乗車できるように 2人+2人、3人+1人など、グルーピングをうまくやりこなしている。(日本では混雑時でも4人乗りに1人で乗ったりしている場面にしばしば遭遇)

 何度もブライアンヘッドを訪問している同行者が、「雪質においてハズレの日はほとんど無い」と言っていた。

スパがあるホテルに泊まる際は水着を忘れずに。

非常にすいているのでガンガン滑れることができ、ほかのスキーヤーが邪魔に感じることがまったくない。

地元感みたいなのんびりした感じがある反面、あまり開発されていないためか、リゾート感はほとんど無い。

持ち込みありなのか、2割くらいのグループが持ち込みのドリンクやサンドイッチをカフェ内のテーブルやイスを使い食べていた。マナー違反と思われるが、黙認してる感じ。

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