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砂漠の夜空に、願いを書いたランタンを飛ばそう!

 すっかりラスベガスに定着してきた感のある秋の風物詩 RiSE。昨年と同じような内容で、さらに最後の部分が宣伝広告のようになってしまうが、今年もこの恒例イベントについて取り上げてみたい。

 今年で6回目を迎える RiSE とは、夜空にランタンを飛ばす幻想的な催し物で、今年の開催日は 10月4日、5日、6日の3日間。開催場所はラスベガスのホテル街から車で南に30分ほどの地点に広がる砂漠地帯の中。
 ちなみに英単語の rise の意味は「上昇」なので、この RiSE という名称もそれを意識してのネーミングと思われるが、あくまでも主催者団体がこのイベントに対して付けた固有名詞であって、ランタン関連のイベントの総称ではない。

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 名称こそ異なるものの、類似のイベントは日本を含め世界各地で流行の兆しを見せており、「夜空にランタンを!」といったたぐいの行事は、もはやブームといった感じすらある。
 伝統文化的な行事の場合もあれば、追悼イベントやチャリティーイベント、さらには RiSE のようなフェスティバル的なものまで、その誕生の経緯や開催目的はさまざまだ。
 また、毎年決められた時期に開催されるものもあれば、台湾の十分(シーフェン)のように、1年365日いつでもランタンを飛ばすことができるなど、その運営形態も多様化してきている。

 そんな数あるランタン・イベントの中で、この RiSE にはどのような特徴があるのか。
 それはなんといっても規模だろう。とにかくランタンの数が半端ではない。世界各地の類似イベントでは、せいぜい千個から数千個ぐらいまでだが、RiSE ではなんと毎晩2万個が夜空に舞い上がるというからまさにケタ違い。関係者によると、この数は世界一らしい。

 さらにスケールの大きさはランタンの数だけにとどまらない。開催場所の広さもケタ違いで、たぶんこれも世界一と思われる。ではどれほど広いのか。
 実はその広さを数字で表すことはむずかしい。なぜなら現場は砂漠の中にあるため、番地、地名、区画などがないばかりか、会場の範囲も境界線も明確ではなく、測定不能だからだ。
 とはいえ、場所を特定できないと不便なので、しいてその場所の状況を表現するならば、「モハベ砂漠に数多く存在するドライレイクの中のひとつ」ということになる。
 モハベ砂漠とは、アメリカ南西部に広がる広大な砂漠地帯のことで、ドライレイクは、水が干上がった湖のこと。
 RiSE の会場となるそのドライレイクの外周は約8km。世界広しといえども、これほど広大な場所でランタンを飛ばすイベントはたぶん他にないだろう。

 なお、この場所の正確な位置を知りたい場合は、そのドライレイクの中心が北緯35.7887度、西経 115.2567 なので、グーグルマップの検索ボックス内に「35.7887, -115.2567」と入力すると、その場所を確認することができる。

 RiSE の強みはまだある。他の開催地と比べ、天候、周囲の環境、そして宿泊施設などの条件が圧倒的に恵まれていることも特徴だ。
 気候的に雨が降ることはまずないので中止になってしまう可能性が非常に低く(ただし昨年だけは例外的に2日目が悪天候で中止になってしまった)、周囲に民家などが一切ないため、大きいランタンをたくさん飛ばしやすい環境にある。
 またラスベガスには巨大なホテルが無数にあるため、3万人(1万人 x 3日)が押し寄せてもなんの問題もなく受け入れることができ、そういった強みが結果的に大規模な開催を可能にしている。(RiSE の観客の定員は各開催日ごとに1万人)

 というわけで、ここまで良いことばかりを書いてきたが、悪いこともないわけではない。以下にそれを列挙してみたので、実際に参加を検討している者は、知っておいたほうがよいかもしれない。

 この RiSE は、夜だけのイベントではなく、午後3時ごろから野外ステージで生演奏が始まるなど、音楽フェスティバル的な演出も含まれているため、そのような部分に興味がない者にとっては砂漠の中で時間を持て余す可能性がある。(レンタカーで行く場合は遅く行くことも可能だが、シャトルバス利用の場合、訪問時間の自由度が少ない)
 ランタンは想像以上に大きく(長さ1メートル程度、直径もかなりある)、固形燃料に火をつけ、内部の空気を温める作業に思いのほか時間がかかり、飛ぶようになるまでの作業は決して簡単ではない。ちなみに飛ばすランタンの数は、参加者1人につき2個まで。(追加料金で 3個飛ばすことも可能だが)
 閉会後、シャトルバスに乗るための移動や行列、そしてシャトルバスが駐車場から出て高速道路に入るまで渋滞する可能性がある。レンタカーで行った場合も駐車場で混雑に遭遇する可能性大。

 以上のように問題点もいくつかあるが、毎年主催者側の段取りも良くなってきているので、今年は渋滞が緩和されることを期待したい。

 さて、参加の方法に関してだが、以下の公式サイトに行って事前にチケットを買う必要がある。チケット料金は $119、それにチケット販売手数料 $23.80 が加算される。

https://risefestival.com/event-details/

 またホテル街から現地までのシャトルバス代と駐車場代に関してはまだ流動的のようだが、昨年の例では、シャトルバスの往復運賃が $39、レンタカーで行く場合の現地の駐車場代が $29 となっていた。

 なお、「自分で手配し、自分で行くのは心配」という場合は、エイチ・アイ・エスのラスベガス支店が、この RiSE ツアーを催行しているので、それに参加するという方法もある(ただし 10月4日限定)。
 ツアー料金は $269 だが、以下の申込みサイト(日本語)の「クーポンコード」のところに、ラスベガス大全読者専用のクーポンコード LVTAIZEN と入力し、オレンジ色の「適応」をクリックすると $10 割引になって $259 になるとのこと。

https://tour.his-usa.com/city/las/detail.php?tid=5005

 自分ですべてを手配しシャトル利用で行く場合よりも少々高いことになるが、日本語ガイドによる入場手続や小道具一式セット(ランタン、固形燃料、マット、願いを書くペンなど)の受け渡し、さらには点火方法の指導などが含まれているばかりか、ホテル街の最南端にあるマンダレイベイホテルのシャトルバス乗り場まで行く手間が省けることと(公式サイトで手配した場合のシャトルバスの乗り場はマンダレイベイホテルの1ヶ所だけだが、エイチ・アイ・エスのシャトルバスはストラットホテル、サーカスサーカスホテル、パークMGMホテルの3ヶ所)、帰りの渋滞がほとんどないことなどを考えると(RiSE のオフィシャルバスをチャーターし、専用駐車場を確保するため一般参加者とは別行動が可能)、このツアーに参加するのも良いかもしれない。

 最後に、多くの人が知りたがっている質問として、「毎晩2万個も飛ばしたランタンはどうなってしまうのか?」に関して。
 主催者いわく、「あまり遠くまで飛んで行かないように固形燃料の量を調節してあり、落下したランタンはすべてボランティアなどが回収。仮に回収できなかった場合でも、自然界に溶け込める材料で作ってあり、環境破壊になるようなことはない。もちろん当局の許可も得ている」としている。
 ちなみにイベント会場外の広大な範囲を含めて回収活動を行うわけだが、もともと落ちていた他のゴミもついでに拾うことになっており、開催前よりもきれいな砂漠になるとのこと。

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