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アダルト + コメディー + マジック = Naked Magicians

 カジノ、ショッピング、大自然観光などと並び、ナイトショー鑑賞はラスベガス旅行における主要なアクティビティー。
 ひとことでナイトショーといってもジャンルは多様で、マジックショー、コメディーショー、アダルトショーなどさまざま。
 そんななか、今あげたジャンルのすべてが一つになったショーがあるというから驚きだ。
 今週は、MGMグランドホテルのひっそり隠れたような場所で夜遅く公演されている一風変わったナイトショー「Naked Magicians」を紹介してみたい。

 Naked とは、もちろん「裸の」という意味。したがってこのタイトルを和訳するならば「裸のマジシャン」になるわけだが、複数形になっているので、あえてその部分にこだわるのであれば「裸のマジシャンたち」といったところか。

 ショーの内容に対して、このタイトルに偽りはなく、実際にマジシャンが全裸に近い状態になる。
 マジシャンの数は、複数形といってもわずか二人だけ。
 「Chippendales」(男性ヌードダンサーが多数登場するリオホテルで公演中の女性向けアダルトショー)のような演出も少し想像していたため、「たった2人だけ?」と思ったりもしたが、通常のマジックショーでもマジシャンは一人だけなので、裸にまでなってくれるマジシャンが二人もいることには素直に感謝をしないとバチが当たりそうだ。

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 二人ともオーストラリア出身で、ヒゲをはやしているほうが元水泳選手のマイク、相方が舌の長さで知られるクリストファー。(実際に演技中に、一瞬だけペロリと舌を出す場面があるので見逃さないようにしたい)
 オーストラリアのみならず、これまでにニュージーランド、イギリス、アメリカなどでも公演し、さらにテレビ出演もするなど、そこそこ知られる存在のようだ。

 「裸のマジシャンたち」と聞いても、どんなショーなのか想像しにくいのではないか。
 「それ以上でもなければ、それ以下でもない」という表現があるが、このショーの場合、「それ以下ではないが、それ以上」というべきかもしれない。なぜなら、マジシャンが裸になるだけでは終わらないからだ。

 実はこの二人、ただ単に「衣装を脱いで裸になる」というだけではなく、コメディアン的な才能も抜群で、さらにアダルトショーも演じてしまうというマルチタレントだ。
 ちなみにアダルトショーとは、もちろん未成年者が入場できないように厳しく管理された興行で、それなりのカテゴリーとして位置づけられているわけだが、映画業界の最も厳しいレーティングで「17歳未満不可」を意味する「NC-17」(日本でいうところの「R18+」)よりもさらに厳しい「21歳未満不可」となっているので、かなり本格的なアダルトショーであると想像できよう。
 結局このショーでは、二人のマジシャンがマジックを演じながら裸になり、さらにコメディアンとしてアダルト向けの演技で観客を笑わせることになる。
(下の写真は開演前のステージ。ダッチワイフのようなものが置かれていることが見て取れる)

 個々の演目のひとつひとつを細かく説明してしまうと観る楽しみが減ってしまうので、それぞれのジャンルの部分だけを簡単に説明しておくと、まずはマジックについてだが、ステージが決して広くはないので、大規模な仕掛けによるイリュージョンなどはない。
 それでも「なぜだろう?」と思わせる不思議なマジックを連発してくれるので、この規模のショーとしては必要十分といってよいのではないか。

 次に裸の部分についてだが、前半はきちんとした衣装を着たままの演技が続くので、「タイトルに偽りありか…」と気になったりもしたが、後半になってその心配は一気に解消。つまり、後半では二人ともほぼ全裸の状態になり、帽子だけで性器の部分を隠しながらの演技などを披露してくれる。
 日本にも裸をキャラクターとしている芸人「アキラ100%」や「とにかく明るい安村」などが存在しているが、その2人とは「似て非なるもの」というか、むしろまったく似ていない感じで、体型も芸風も大きく異なっている。
 体型は贅肉がまったくない鍛え上げられた逆三角形のマッチョ系。前述の「Chippendales」の役者たちとほぼ同様な肉体美と考えれば間違いない。
 芸風は、日本のアキラや安村とは比べ物にならないほど速いテンポでギャグを連発。つまり終始しゃべりっぱなしだ。

 アダルトの部分に関しては、最初から最後までシモネタをテーマにした演技に徹しており、いきなり男性器を模した大きな風船を持ち出すなど、女性の観客からの黄色い声が途切れることがない。
 ちなみに観客の約半分はカップル、そして残りの半分が女子会で酔っ払ったあとに流れ込んできたような女性客が目立つ。
 主役の二人が会場から次々と観客を選びステージに上げ、観客と一緒になって演じる出し物が多いわけだが、マッチョ系の彼らがシモネタ系のマジックを演じる関係で、必然的に選ばれる観客のほとんどは女性ということになる。

 さて最後にコメディアンの部分に関してだが、すでに書いた通りテンポが非常に速い。これは英語を母国語としない観客にとってはつらいところで、さらに卑猥なスラングや言い回しも多いことから、正直言って聞き取れない部分が少なくなかった。
 取材者としては恥ずかしい限りだが、このショーを完全に理解しきれていない部分も多々あるので批評的なコメントは差し控えたい。(下の写真は開演前の客席の様子)

 というわけで、非常に異質な珍しいショーであることは間違いなく、すでに多くのショーを観てしまったベガスリピーターなどにはぜひお勧めしたいところではあるが、いかんせん高度な英語力が求められるので、そのへんのことはあらかじめ了解した上で行っていただきたい。
 それでも、セリーヌ・ディオンのタイタニックのテーマ曲「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」に合わせて紙吹雪が舞うエンディングのシーンは(どこから紙吹雪が出てくるかは観てからのお楽しみ)、英語力なしでも大いに楽しめるので、足を運んでみて後悔するようなショーではないと断言しておきたい。

 公演日時は火曜日を除く毎日 10:00pm 開演。チケット料金はさまざまな経路で提示されているので固定的なものではないが、税金や手数料を含めて $70~$100 程度といったところか。
 なお、ホテル街に点在しているディスカウントチケットショップ(Tix 4 tonight など)で買えばもう少し安くなるはずなので、そういった店をチェックしてみるのも悪くないだろう。

 会場の場所はMGMグランドホテルの地下の商店街にある Brad Garrett’s Comedy Club。外から見ただけではひっそり隠れた酒場のようにも見えるが、中は小規模ながらも立派なコメディー用の劇場になっており、客席数は約300。(座席はイスを並べただけのものなので、位置も数も固定的なものではない)

 この場所への行き方は、まずMGMグランドホテルのメインロビー(チェックインカウンターなどがある場所)へ行き、正面玄関のすぐ左側に見える通路(写真)を進み、そのまま下りのエスカレーターで地下に降りる。エスカレーターを降りきった場所から、通路に沿って真っすぐ約80メートルほど進むと、左手のこの劇場が見えてくる。
 他のショーと同様、危険物やドリンクの持ち込みは禁止。カクテルなどのアルコール類は劇場内で買うことができる。
 冷房が効きすぎている可能性があるので、何か羽織るものを持っていったほうがよい。公演継続時間は実測値で約70分。

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