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ミスティア

ラスベガスで最も歴史が長いシルク・ドゥ・ソレイユのロングラン常駐ショー。アクロバットを主体とした元祖シルクともいうべき正統派の演出の中に、コミカルな要素が融合されているところが、このショーの真骨頂。

会場ホテル: トレジャーアイランド
公演時刻: 7:00pm と 9:30pm
休演曜日: 木曜日 と 金曜日
チケット料金: $55前後から

 カナダの人気サーカス団シルク・ドゥ・ソレイユによるアクロバットショー。
 現在ラスベガスにおける同劇団のショーは、このミスティア以外にもオウ、KA、ジャクソン・ワンなど多数が開催されているが、このミスティアはラスベガスの常駐ショーの中では最も歴史が長く、1993年から続いているロングランショーだ。

 かつて各地を転々と移動しながら公演を続けていたシルクにとって、このミスティアは、常駐ショーとしてのビジネスモデルを確固たるものにした重要なショーで、このショーを抜きに今日のシルクの繁栄を語ることはできない。
 また、「前衛的アクロバット集団」といった企業イメージを広く世界に定着させたのもこのショーで、同劇団の「コンセプトショー」といっても過言ではないだろう。

 そんな位置付けにある重要なミスティアも、25年以上もやっているとマンネリ化が指摘されても不思議ではない時期にさしかかっているが、常に改良を加えながら進化しているため(2018年にかなりの部分が刷新された)、今でもあまり陳腐化することなくそれなりの人気を保っている。
 また、後発のオウや KAがどんなに注目されても、このミスティアにこそシルクの真髄が凝縮されていると考える根強いファンが多いのも事実で、たしかにこの劇団ならではの前衛的なタッチと奇抜な演出は天下一品といってよいだろう。

 ショーの内容としては、基本的にはアクロバットを主体とした構成になっているが、どの出し物も非常に手が込んでおり、シルクの名に恥じない高いレベルに仕上がっている。
 特に照明の使い方が奇抜で独創的だ。また、いきなり日本の和太鼓で幕が開いたりするところも興味深い。
 アクロバットなどの個々の演技もありふれたものは少なく非常にバラエティーに富んでいる。舞台装飾も多彩だ。

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 25年以上前の施設というハンデはあるものの、劇場そのものも完成度は高く、ステージを囲むように適度に弧を描いた座席配置はどこの席からでもステージがよく見え、悪い席というものがほとんどないところがうれしい。
 またフロアの傾斜も十分で、前の席に座る人の頭で視界がブロックされるような心配もない。

 劇場といえば、なるべく早めに現場に到着するようにしたい。指定席なので急ぐ必要はないが、開演 30分前ぐらいから会場内では愉快なピエロなどのパフォーマンスがあったりするからだ。デビュー当初からの伝統で、とぼけたピエロが観客の背後からポップコーンを頭にふりかけたりする。

 音楽はもちろん録音ではなくすべて生バンド。どれもオリジナルの楽曲で、各場面や衣装やメークにマッチした神秘的かつ前衛的なサウンドは印象的で耳に残る。
 ハッキリした特徴を持つ他のシルクのショー、たとえば、水という特殊なテーマに特化したオウ、メカトロニクスにこだわった KA、性をテーマにしたズーマニティなどと異なり、強烈なテーマやクセを持たないぶんだけ地味ではあるが、老若男女だれもが楽しめるショーと考えてよいのではないか。

 ちなみに、デビュー当時から注目されていた和太鼓、幕が開く前のピエロのパフォーマンス、赤ん坊に扮した役者、エンディングで登場する巨大なカタツムリなどは、従来の演出をそのまま踏襲しながらの変化型、あるいは微調整といった形できちんと引き継がれているので、極端な変化を好まないファンにとっては、多少のマンネリ感は否めないものの、いいことなのかもしれない。
 結局、衣装、メーク、音楽、演出、どれも元祖シルクといった主張が保たれているという意味で、シルク本来の遺伝子が最も多く残されているショーといってよいだろう。

 なお、これは、ショーそのものとは関係ないことではあるが、他のシルクのショーとの比較論として、このミスティアだけは、チケット販売などのマーケティングを担当する主体が MGM社ではないことを知っておいたほうがよいかもしれない。
 長らく MGM社がこのショーを主催してきたわけだが、同社はリーマン・ショック時に資金繰りのため、このトレジャーアイランドホテルを別のオーナーに売却してしまったため、数あるシルクのショーの中で、唯一このミスティアだけは「MGM 社が主催していないショー」ということになっている。
 したがって、他のシルクのショーとは予約システムが別になっており、販売手数料などの料金体系が多少異なっているばかりか、チケット売り場も MGM系のホテル(MGMグランド、ベラージオ、ミラージュ、マンダレイベイなど)内にはないので注意が必要だ。つまり公式チケット売り場はトレジャーアイランド内のみ。

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