【服装】 ナイトショーも含めてラフな服装でOKだが、驚きの空調の設定温度には要注意。

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まずはラスベガスの全般的な気候を知ろう

 服装の準備を検討する前に、まずはラスベガスの全般的な気候に関して知っておいたほうがよいだろう。
 ラスベガスは基本的に内陸型の砂漠性気候だ。年間を通じて降水量が著しく少なく、ほとんどの日が晴天と考えてよい。
 夏期は日本よりもかなり高温になるが、湿度が非常に低いため、ジメジメ感はほとんどない。実際に「気温35度・湿度80% の日本の夏よりも、気温40度・湿度10% のラスベガスの夏のほうが不快ではない」というのが多くの人の体感だ。
 夏期以外の時期の気温は、東京のそれと極端に違うことは少ないが、春や秋の気温は東京よりも総じて高め。
 冬はしっかり冷え込み、深夜や早朝の気温が氷点下になることも珍しくないが、それでも日中は15度以上にまで上昇することがあり、一日の温度差が大きい傾向にある。

4月~10月の服装

 だいたいの季節感がわかってきたところで、話を服装に移すと、4月から10月までの期間の服装は、日本でいうところの季節変化としては「初夏から真夏、そして残暑の季節」と考えるとわかりやすい。
 つまり、4月のラスベガスは早くも日本の初夏のような気温になり、10月はまだ残暑の季節ということ。ようするに夏が総じて長い
 したがって、4月や10月は基本的には半袖の季節といえるが、涼しい日もあるので、持って行く荷物のすべてを半袖にするというのはおすすめできない。

猛暑の時期 6、7、8月の服装は要注意

 それよりも注意したいのが、猛暑の時期の 6月、7月、8月。もちろんこれらの時期は真夏なので気候的には夜間でも半袖で十分だが、冷房を忘れてはならない。
 ナイトショーの劇場、カジノ、レストランなどにおける空調の設定温度はかなり低めなので、冷房が苦手な者は羽織るものを用意するなど、それなりの対策が必要だ。
 ちなみに、一般的なアメリカ人が心地良いと感じる気温は、日本人のそれよりもかなり低めとされており、ラスベガスのカジノ内の夏期の冷房設定温度は摂氏 21~22度、ナイトショーの劇場内の設定温度は 20~21度となっているので、半袖だと、多くの日本人は寒いと感じるはずだ。
(この館内の気温に関する場所別の具体的なデータは、週刊ニュースの 第960号 にくわしく掲載)

 夏の期間、多くのホテルがゴージャスなプール施設を宿泊者に開放しているので水着は必携。(オープンしている時期はホテルによって異なるが、おおむね4月から10月)
 また、晴れの日が多いので、必要であれば日ごろ使っている焼け止めや、サングラス、帽子なども忘れないようにしたい。

男性に対してのアドバイス

 これは特に男性に対してのアドバイスだが、6月、7月、8月の猛暑の季節は半ズボン、いわゆる短パンは不可欠と考えたい。日本では、オトナの男性が半ズボンを履くことはカジュアルすぎるように思われがちだが、当地ではそのようなことはなく、むしろ夏期に長ズボンは珍しい存在になってしまうこと、まちがいなしだ。
 したがって、ゴルフなどはもちろんのこと、高級レストランでもナイトショーでも半ズボンで何ら問題はないので、短パンは必ず持って行くようにしたい。そもそも長ズボンでは、自分が暑くてつらい思いをするばかりか、周囲で見ている者にまで暑苦しい思いをさせてしまいかねない。

 次に、11月から3月まで、つまり秋から冬、そして春にかけて。この期間は同時期の東京とおおむね同じような気温を想定して服装を用意すれば、大きな失敗はないはずだが、それでも気温の変化が激しい内陸性の砂漠気候のため注意が必要だ。「まさかの暖かい日」もあれば、「まさかの寒い日」もあり、どちらも頻度としては少なくない。
 したがって冬期でも、ラスベガスでゴルフをやろうと考えている者は、日中の気温がかなり高くなることも想定して、念のため半袖も用意しておいたほうがよい。
 逆に、夜間や早朝の気温が氷点下になることもあるので、夜間に出歩く可能性がある場合は、本格的な冬服も必要。特に標高が高いグランドキャニオン(約2000m)などに行く場合は、氷点下になる確率が極めて高いので、それなりの防寒服を忘れないようにしたい。

 なお、冬期でも、多くのホテルにおいて、ジャクージ施設(日本語でいうところのジャグジー)が使えるようになっているので、利用したい者は水着も忘れずに。
 ホテルの客室内の気温は、よほど古いホテルでない限り、各自で自由に設定できるようになっているので、客室内での寒さ暑さを心配する必要はないが、総じて空気が乾燥しているので肌荒れなどには十分な注意が必要だ。

ラスベガスにドレスコードはある?

 さてここからは、レストランにおける服装制限など、季節に関係のない服装の話。
 ラスベガス旅行において、いわゆるドレスコードは現実問題として「ほとんど無い」と考えて差し支えない。「現実問題」と書いた理由は、各レストランの公式サイトなどでは、店の格調を高く見せたいのか、「それなりの服装」などのような記載があったりすることがあるが、実際にはあまり守られていないからだ。もちろんジャケットが必要というレストランもまったく存在していないわけではないが、数的には極めて少数派と考えてよい。
 ただそれでも高級店の場合、「えり付きのシャツを推奨」ということもあるので、そのような店を利用する可能性がある場合、念のためそれなりの用意をしていったほうがよい。
 ナイトショーはレストランよりももっと自由で、着飾って行く必要などまったくない。特に夏期は短パン、Tシャツでもなんら問題ないし、実際にそのような観客はたくさんいる。

 一方、服装にうるさいのがナイトクラブで、ジーンズ、Tシャツ、スニーカー、サンダルは不可となっていることが多い。
 このルールはかなり厳格で(たとえば上の写真)、特に高級をウリにしているナイトクラブでは入店時に、シューズから服装そして髪型も含めた全身の身なりのチェックがあったりして、入場させてもらえないことがしばしばある(特に男性客)。
 だからといって、高級なジャケットを着ていけばよいというものでもないので、ナイトクラブの服装に関しては、このラスベガス大全の [ナイトクラブ]セクションなどを参考に、事前に研究していったほうがよいだろう。

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