ベラージオ

ラスベガスでカジノホテルを複数運営する MGM社のフラッグシップホテル(旗艦ホテル)。

前庭の “コモ湖” で行われる噴水ショーはあまりにも有名。立地条件は抜群だが(立地場所はこのページの上にある [エリアマップ] をクリックまたはタップで確認可能)、湖を含む前庭が広いため、ストリップ大通りへの出入りには多少の時間がかかる。

日本人観光客にとっての宿泊ホテル選択度は圧倒的な1位だが、宿泊料金の高さに対する覚悟は必要。館内に安いレストランが少ないのが難点。
シルク・ドゥ・ソレイユの人気のショー「オウ」は、このホテルで開催されている。

寸評

 ラスベガスを代表する高級大型カジノホテル。1998年開業。客室数は本館、新館、合わせて約3,900MGM Resorts International 社の系列。

 テーマは北イタリアの湖畔リゾートで、ホテル名の “BELLAGIO” は、その北イタリアのコモ湖の近くに実在する地名。

 なお、日本の旅行ガイドブックなどにおけるこのホテルのカタカナ表記は 「ベラッジオ」「ベラジオ」 など、統一されていないようだが、イタリアでの発音はともかく、ここラスベガスにおける地元アメリカ人の発音は「ベラージオ」に近いので、タクシーの運転手などに目的地を告げる際には要注意。

 広大な前庭に、そのコモ湖を模して造られた人造湖があり、そこで行われる噴水ショーは、ラスベガスを代表する無料アトラクションとしてあまりにも有名。

 「とりあえずこのホテルにしておけば失敗はないだろう」と考える日本人が多いのか、それとも「みんなが泊まるから私も」という付和雷同型の人が多いのか、日本人観光客からの人気は圧倒的。
 ただ、立地条件もよく、満足度の高いホテルではあるが、レストランなども含めてすべてにおいて高級なため、予算重視派には不向きかもしれない。

沿革(これまでの経緯)

 「ホテル王」などと称されていた、元 Mirage Resorts 社(ミラージュ、トレジャーアイランドなどを建てた会社)の会長 Steve Wynn 氏 が、今は亡きデューンズホテル(1993年に爆破解体)の跡地に、1998年、社運をかけて完成させたのがこのベラージオ。

 しかし、ゴージャス感を出すことにこだわりすぎたためか経費がかさみ、しだいに同社の業績は悪化。
 株価が低迷していた 2000年春、当時ライバルだった MGM Grand 社に買収されてしまった。当然のことながら Wynn 氏も会長職を追われてベラージオを去ることに。

 MGM Grand 社は、この Mirage Resorts 社の吸収合併を機会に、社名を MGM Mirage 社に変更。さらに 2005年3月にはマンダベイホテルやルクソールホテルを運営していた Mandalay 社も吸収合併したため、このベラージオはマンダレイベイなどとも同系列のホテルとして運営されることになった。
 2010年、MGM Mirage 社は社名を現在の 
MGM Resorts International に変更。

 なお、このベラージオホテルの総工費は 14億ドルとも 16億ドルともいわれており、世界で最も金がかかっているホテルとされていたが、皮肉にも、ここを去った Wynn 氏が、その後 27億ドルというウィンラスベガスを 2005年4月に完成させたため、今では世界一ではない。(さらにその後に完成したコスモポリタンホテルは、40億ドル以上とも言われている)

 現在のベラージオとは関係ない余談になるが、Wynn 氏は、ハリウッド女優などを中心に始まったセクハラの告発を啓蒙する #MeToo ブームのあおりを受け、2017年末、みずからが建設したそのウィンラスベガスにおいて、長年に渡るセクハラ行為が発覚。
 他の経営陣、株主、社員、利用客、そして世論などからも激しい批判を浴び、裁判沙汰にまで発展することになったことから、CEOの座を退くだけではなく保有株式もすべて売却し、2018年2月、同ホテルを去っている。

良いところ

 ラスベガスではトップレベルにある高級ホテルであるということ、そして立地条件が良いところがこのホテルの最大の特長といってよいだろう。

 レストラン群も充実しており、カジノの規模や内容も申しぶんない。
 日本人に最も人気のナイトショーとされる
シルク・ドゥ・ソレイユ「オウ」もこのホテルで開催されているので、鑑賞予定の者にとっては、ここに宿泊すれば移動時間が少なくて済む。

 噴水ショーは何度観ても飽きないので、それを常に間近で観られる環境にあるという意味では、宿泊者にとっては大いなるアドバンテージであり、また、「あの有名な噴水ショーのホテルに泊まったんだ」という事実や記憶は、その後の思い出を語る際などにおいて、必ずや満足感の想起につながるはずだ。 

悪いところ

 高級ホテルであるがために、当然のことではあるが、宿泊料金はかなり高い
 館内の各レストランも総じて高級店が多く、さらに低料金のファーストフード店が集まるフードコートのようなものが無いので、食費を安く抑えたい者にとっては不便を強いられる。

 街全体の位置としての立地条件は、繁華街のど真ん中ともいえる交差点に面しており超一等地ではあるが、広大な前庭に存在する「コモ湖」が大きすぎるため、客室からストリップ大通りに出るまでの距離は決して短くないし、時間も要する。
(下の写真は、このホテルから、向かい側にあるプラネットハリウッドホテル方向を撮影)

 ラスベガスではこのホテルに限ったことではないが、チェックイン・カウンターが総じて混んでいることが多く、長蛇の列も珍しくない。
 チェックイン作業は、宿泊客とそのホテルの初対面の場として第一印象を決定づける重要な要素。早急の改善が求められる。

 一般利用者にとっては必ずしも悪い部分とはいえないが、「ゴージャスなオトナの高級ホテル」を目指しているためか、他のホテルに比べ遊び心に欠ける部分もあり、子連れファミリーなどにはまったく不向きと言わざるを得ない。
 ちなみに 1998年の開業時から 2007年まで、宿泊客以外の 18才未満の館内への立ち入りが禁止されていた。

雑情報

 コモ湖の広さはなんと 約5万平方メートル。その場所は、ラスベガス大通り(通称 “STRIP”)とフラミンゴ通りというラスベガス屈指の目抜き通りが交差する超一等地(通称 “Four Corners”)で、当然のことながら地価もラスベガスで一番高い。

 そんな貴重な場所に、客室棟でもショッピング街でも駐車場でもない単なる無用の長物とも思える広大な湖を造ってしまったところが、元オーナー Steve Wynn 氏の非凡なところであり、またラスベガスビジネスのダイナミズムでもある。

 その噴水ショーは午後3時前後から深夜12時まで 約15~30分おきに行われているが(楽曲と、それに合わせた噴水の演出パターンは十数種類ある)、いうまでもなくライトアップされる夜間のほうが美しいので、どうせ観るなら日没後がおすすめ。

 写真を撮るなら、日没時刻から15~20分経過した、俗にいうところのマジックアワーがベスト。マジックアワーなら、日没後なので影がなく、また逆光になりにくいばかりか、完全に夜になった時間帯よりもシャッタースピードが速く手ブレしにくい。
 そしてなにより、被写体の噴水や建物と、背景の空の輝度がほぼ同じになるため、コントラスト差が少なく、白とびや黒つぶれを避けることができ、美しい色合いの写真になる。

 太陽光が入るように屋根がガラス張りになった室内温室広場 “Conservatory & Botanical Garden” もこのホテルの重要な無料アトラクションのひとつ。
 季節に合ったテーマをカラフルな花で演出するこの広場は、開業直後からラスベガスの新名所として話題を集めており、約3ヶ月程度の間隔で模様替えが行なわれている。

 現場は万人に開放されており、宿泊者かどうかに関係なく、だれでも 24時間自由に鑑賞可能という利益を度外視したその運営ポリシーは立派で、多方面から高く評価されている。

 ちなみに模様替えの作業は、何千何万という膨大な数の花をすべて入れ替える必要があり、一週間ほどを要するため、ラスベガスの滞在日程が運悪くその期間にぶつかると、演出を楽しめないことになる。

 開業当初、噴水ショーと室内温室広場と並ぶこのホテルのもうひとつの目玉施設だったアートギャラリー “The Bellagio Gallery of Fine Art” は、新オーナーである MGM 社の意向により 2000年 5月に一旦閉鎖されてしまった。 
 閉鎖前までは Wynn 氏の趣味ということもあり、ゴッホ、ルノアール、ピカソ、セザンヌ、ゴーギャン、モネ、スーラなど、総額4億ドル相当の名画が所狭しと飾られていたが、財務内容の改善を目指す MGM 社の「利益を生み出さない資産は売却」という方針の元、ピカソなど一部の絵を除き処分されてしまった。
 なおピカソの絵だけは今でも同ホテル内にある高級レストラン Picasso のダイニングルームに飾られている。

 その後このアートギャラリーは場所を移し(同じホテル内で移動)、アンディ・ウォーホル、草間彌生といった著名アーティストの個展会場などに使われているが、開業当初の豪華コレクションと比べると見劣り感は否めない。
 近年は数ヶ月から半年程度の周期で作品を入れ替えながら、そのつど独自のテーマで美術イベントを開催している。

 フロントロビーの天井に飾られているのはベネチアングラス。北イタリアをテーマとしているホテルなのでベネチアの工芸品を飾るのは当然としても、その数がすごい。数えてみたわけではないので正確な数字はわからないが、1000枚とも 2000枚ともいわれている。

 1枚だけでも非常に高価なものと聞いているので、合計の金額がいくらになるのかヤボな計算もしてみたくなってしまうが、それはともかく純粋な気持ちで鑑賞してみるとよい。

 本館から新館へ向かう通路の途中に、著名パティシエ Jean-Philippe Maury 氏監修のスイーツ店があり、その脇に、彼が提案した「世界最大のチョコレートの滝」(写真。現場での名称はWorld’s largest chocolate fountain)が展示されているので、興味がある者はぜひ足を運んでみるとよいだろう。
 天井付近の高さから、摂氏50度に温められた2トンのチョコレートが段階状に流れ落ち、それが循環している様子はそれなりにおもしろい。展示のすぐ右側には、世界一であることに関する解説もある。

 なお、このスイーツ店は、長らく彼の名を冠した Jean Philippe Patisserie と呼ばれていたが、2018年春、ホテル側との契約の問題から、彼はこの店にかかわらないことになり、店の名前も Bellagio Patisserie に変更されている。

 そのことが理由で、このチョコレートの滝も撤去されるのではないかとの噂が広がっているので、現場に行っても滝を見ることができない可能性があることをあらかじめ了解の上で行っていただきたい。

 プールも他の施設と同様、総じてゴージャスではあるが、ラスベガスのホテルのプールとしては珍しくヤシの木が1本も植えられていない。
 テーマが北イタリアなだけに、南国の楽園的な雰囲気は似合わないということなのかもしれないが、ヤシの木のみならず滝や滑り台などもなく、リゾートホテルのプールとしてはやや遊び心に欠ける気がしないでもない。
 水遊びをする場所ではなく、ゆっくりリラックスするための
「大人のくつろぎの場」と考えれば完璧のようにも思えるが、このプールのコンセプトに関しては意見が分かれそうだ。

 本館における客室の窓からの景色に関しては、ルーム番号が 80番前後までの偶数の数字、つまり **002 から **080(** はフロアの階数)が原則として噴水ショーが見えるストリップ側(東側)に面した部屋。そして奇数がその反対側(西側)を向いている。
 さらに 80番以降の偶数、つまり **124 などがアリアホテルが見える南側に面した部屋で、同じく 80番以降の奇数がシーザーズパレスなどが見える北側に面した部屋となっている(この原則が当てはまらないフロアも多少ある)。

 ちなみにストリップ側に面した部屋以外、あまり大した景色は期待できず、とりわけ西側(山側)に面した部屋からの景色は殺風景だ。

 多くの者がストリップ側を希望するため必ずしもストリップ側の部屋を割り当ててもらえるとは限らないが、チェックインの際、ためしにストリップ側をリクエストしてみるとよいだろう。
 ただし宿泊料金が少し高めに設定されているので、追加料金無しでストリップ側にしてもらえることは期待しないほうがよい。
 どうしても部屋から噴水ショーを観たい場合は、予約の段階からストリップ側の部屋を指定して予約すべき。

 なお、「SPA Tower」と呼ばれる新館からは(この写真の左奥に見える建物が新館)、噴水ショーが見える側に面している部屋に泊まったとしても、距離が遠すぎまともに見ることが出来ないので、部屋の位置関係にあまりこだわる必要はないだろう。

 なお、この SPA Tower にも本館にもいえることだが、奇妙なことに、これらの建物の外観、つまり外から見たときの窓の数が、フロアの数に対してやけに少なく見えるはず。これは外観の窓のデザインを、上下2フロア分を1枚の窓として扱っているためで、このデザイン手法はトレジャーアイランドでも採用されている。

 カジノフロアはベージュ、ブラウン、淡いオレンジ色などを主体としたトーンでまとめられており、他のホテルと比べるとクセがなく落ち着いている。

 レイアウトも、シーザーズパレス、ベネチアン、ミラージュ、トレジャーアイランド、MGM などで見られるような入り組んだ複雑な形状ではなく、総じてわかりやすい形状になっているが、PARK MGM やバリーズほど単純明快なフロアではない。
 迷子になるほど複雑なわけではないものの、館内の位置関係に慣れるまでに少々時間を要する可能性はある。

 中国からの観光客のみならず、ロサンゼルス地区周辺に住む中国系ギャンブラー(数十万人いるといわれている)の存在を意識してか、バカラ、ミニバカラ、パイゴウポーカーなど中国人好みのゲームを一ヶ所にまとめ、そのすぐ奥に麺類などを主体とした中華料理レストラン NOODLES を配置させているところが面白い。
 ちなみにメニューの中には中華のみならずベトナム、タイ、日本などアジア各国の麺類が用意されているので、知っておいて損はないだろう。

 日本人の味覚に合いやすいレストランという意味では、YELLOWTAIL という和食店、本格的な中華料理の JASMINE などもあるが、どちらも高級店のため、NOODLES ほどは安くない。(NOODLES も決して安いとはいえないが)

 定額料金で食べ放題のバフェィは人気だ。中華や和食系の料理も充実しており、日本の味に恋しくなった際は、ここに駆け込めば何とかなる。
 とはいえ、入口に行列ができていることが多く、簡単に駆け込めないところが難点。
(バフェイとは、日本でいうところの食べ放題のバイキングのこと。発音がむずかしく「ビュッフェ」や「バフェ」と言っても通じない。うしろの「ェイ」のところにアクセントを置いて「バフ
ェイ」と発音する必要がある。ちなみに「バイキング」は北欧地域の海賊のことなので論外)

 イタリアン、フレンチ、ステーキハウスなどの店ももちろんあるが、ラスベガス屈指の高級店ばかりなので、予算重視派には近寄りがたいかもしれない。

 現在このベラージオは、MGMグランド、アリア、マンダレイベイ、ミラージュ、ニューヨークニューヨーク、パークMGM、ルクソール、エクスカリバー、ヴィダラ、デラノ、ザ・シグネチャー と同じ MGM社系列のホテルとして運営されており、これらのホテルでは、共通のポイントカード(航空会社のマイレージカードのようなもの)M life Card を発行している。

 このカードは、上記のどこのホテルでも無料で簡単に取得でき(カジノ内などにある M life カウンター に出向き、パスポートなど身分証明となるものを提示するだけ)、宿泊や食事、さらにはカジノでのプレー実績などに応じてポイントが貯まる仕組みになっているが、上級メンバーなど特例を除き原則として、一定期間(たとえば 10月1日から翌年の 9月30日まで)まったく利用がなかったりすると、ステータス・レベルや貯まったポイントがリセットされてしまうので、日本からの一般の観光客にとっては、わざわざカードを作る意味はないと思われる。

 ただし、各ホテルの館内にあるレストランなどにおいて、カードを提示すると割引があったりする場合もあり、必ずしもカードを作ることに意味がないわけではないが、割引で得られる金額と、カードを作る手間とのバランス感覚は必要だろう。
(サーカスサーカスホテルは MGM社が運営するホテルではあるが、M life Card プログラムの対象外)

評価

ホテルのグレード:★★★★★

 ホテルのグレードとしては、すでに書いてきたとおり、ラスベガスでは最高級に位置付けされているのでトップクラスと考えてよい。もちろんそれなりに宿泊料金も高い。

 同等レベルにあるホテルとしては、ベネチアン、パラッツォ、シーザーズパレス、コスモポリタン、ウィン、アンコールなどがあるが、もしこれらのホテルのどこかに宿泊するとしたら、コスモポリタン以外では立地条件的にこのベラージオがおすすめだ。

 コスモポリタンには前庭がないため、ストリップ大通りへのアクセスがベラージオよりもはるかに便利であるばかりか、高級タワーマンションとして建設されたという経緯があるため、客室内がベラージオよりも総じて広く、バルコニーがあるなど(ない部屋も存在しているが)、施設が充実している。
 そのぶんコスモポリタンは総じて宿泊費がベラージオよりも高く設定されていることが多い。

立地条件:★★★★★

 立地条件は、前述の通り超一等地にあり申しぶんない。街の中心地にあるばかりか、シーザーズパレスのフォーラムショップスやミラージュホテルの火山ショーなど、フォーコーナーズ(ストリップ大通りとフラミンゴ通りの交差点)周辺の主要観光スポットへはすべて徒歩で行くことが可能。

 また、公営バス(各バス停に停車する2階建てバス DEUCE と、2連結で運行されている急行の SDX)の利便性も抜群で、DEUCE はもちろんのこと、SDX が停車するバス停も同ホテルのすぐ目の前にある。

 なお、このホテルからは、同じ MGM系列の PARK MGM ホテル(2018年春までは「モンテカルロホテル」と呼ばれていた)まで無料モノレール(写真)が走っているが、途中駅はアリアホテル(同じく MGM系列)と高級ショッピングモール「クリスタルズ」だけで、路線としては短く、利便性はあまり高くない。 

バス停の位置:★★★★★

 南北に長いストリップ大通りの移動に欠かせないのが公営バス。
(運賃は、発行時刻から2時間有効な乗車券が6ドル、24時間有効券が8ドル、72時間有効券が20ドル。バス停にある自販機で購入可能)

 この公営バスには、すべてのバス停に停車する2階建てのバス DEUCE と、主要のバス停にしか停車しない急行の2連結バス SDX の2系統があるわけだが、DEUCE は停車回数が多すぎ利便性が悪いので、交通手段としてではなく、むしろストリップ地区の景色を眺めるための遊覧的な乗り物と考えるべきだろう。
 結局、多くの場合、SDX を使うことになるわけだが、幸いにも、DEUCE のみならず SDX が停車するバス停もベラージオのすぐ近くにある。

 そのバス停の位置は、南方向に行く路線の場合、正面玄関からコモ湖を左手に見ながらストリップ大通りに出て(そこに信号あり)、その交差点のすぐ手前右側。
 北行きの路線は、その信号を渡って、パリスホテルの前の歩道に面したところ。どちらのバス停も DEUCE と SDX の両方が停車する。

 ちなみに、人気のショッピングスポット「Premium Outlets North」へは、その北行き路線の SDX に乗ればよい。
 猛暑の夏に人気の室内アウトレット
「Premium Outlets South」へは南行の SDX で行くことができ、とにかくベラージオは、バス停に関しては利便性が極めて高い。

(DEUCE、SDX は、それぞれの路線に付けられた愛称。そのバス停に SDX も停車するのか、それとも DEUCE だけしか停車しないのかは、バス停に立っている小さな看板を見れば、それぞれのロゴマークが描かれているのでわかるようになっている。多くのバス停には DEUCE のマークしか描かれていない) 

ショッピングの利便性:★★★★

「フォーラムショップス」、「ファッションショーモール」、「グランドキャナルショップス」などの大型ショッピングモールはストリップ地区の北寄りに位置しているため、これらの場所にひんぱんに出かける予定の者にとって、ベラージオはやや南すぎるといえないこともない。

 それでもストリップ大通りを渡るだけの目の前にあるプラネットハリウッドホテル内には、庶民的なショッピングモール「ミラクルマイル」があり、またベラージオホテルから無料モノレールで1つ目の駅に、超高級ショッピングモール「クリスタルズ」があるので、決してショッピングに不向きなホテルではない。

 また、飲み物など、滞在中に必要な雑貨類の購入に関しては、徒歩圏内のバリーズホテルの前に CVS、プラネットハリウッドホテルの南側に Walgreens(どちらも全米規模の大型ドラッグストアのチェーン店)があるので、何ら不便を感じることはないはずだ。(館内にある小さなコンビニはべらぼうに高い)

 さらに「ミラクルマイル」内には、みやげ物を買う際のショップとして日本人観光客から絶大なる支持を集めている ABC Stores(ハワイで多店舗展開をしているコンビニスタイルのギフトショップ)もある。

 なお、このベラージオ自身の館内にも、ティファニー、グッチ、シャネル、プラダ、フェンディ、アルマーニなどが軒を並べる超高級ショッピングプロムナード VIA BELLAGIO があることも付け加えておきたい(エルメスは正面玄関前のロビーに移動)。
 さしずめラスベガス版ロデオドライブ(ロサンゼルスにある超高級ショッピング街)といった感じだが、どの店もおおむね深夜12時まで営業しており、営業時間的には本家本元のロデオドライブよりもはるかに便利だ。

レストラン:★★★★

 前述の NOODLES、YELLOWTAIL、JASMINE 以外にも、さまざまなジャンルのレストランが存在しているが、どこも総じて高級すぎ、庶民的な価格帯の店が非常に少ないということで、星5つではなく、星4つとした。

 庶民的な店に行きたい場合は、シーザーズパレスにファーストフード店が集まるフードコートがあるので(決して安くはないが、高級レストランよりは遥かに安い)、歩道橋を渡ってそこまで足を伸ばすとよい。
 「ミラクルマイル」内にもファーストフード店が点在しており、バリーズホテルの前庭の商店街にもラーメン店を含むファーストフード店が軒を並べている。

ハネムーン:★★★★★

 ハネムーンのカップルに向いているホテルかどうかという意味では、宿泊料金を気にしない限り、このベラージオは、一生に一度の(そうでない人もいるが)思い出の旅にふさわしい ラスベガスでベストのホテルといってよいだろう。

 ハネムーンでは、とかくたくさんのみやげ物を買う必要に迫られたりするもの。もし滞在中にショッピングをたくさんしなければならないことが想定される場合は、大型ショッピングモールに近い、ベネチアン、パラッツォ、ミラージュなども検討の範囲に入れてもよいかもしれないが、どこにすべきか決めかねて悩むようであれば、ベラージオにしておいて後悔するようなことは無いはずだ。

 なお、少しでも宿泊予算を抑えたいという場合は、パリス、プラネットハリウッドなどを検討してみるとよい。

レンタカー利用者:★★★★

 レンタカー利用者にとって、このホテルの駐車場は、他の多くのホテルと比べると、かなり使い勝手がよい。
 その最大の理由は、ストリップ大通りから駐車場へのアクセスのしやすさ、駐車場から館内の近さ、それに駐車場そのものの構造が使いやすいということ。

 ちなみにその構造に関して簡単に補足するならば、4階建て構造になっているこの駐車場において、ある特定の階だけに存在する渡り廊下を使ってホテルの館内へ入る方式(他のホテルでは、しばしば見られる方式)ではなく、どこの階からもエレベーターで館内に入れるようになっており、また、駐車する際も、駐車場の外の側面に進入スロープが設置されているので、目的の階まで一気に上がり切ることができるようになっている。(他のホテルでは、各階をグルグルまわりながら1階ずつ上の階に登るようになっている駐車場が多い)

 なお、郊外へ出かける際に利用することになる高速15号線へのアクセスにおいては、必ずストリップ大通りを通らなければならず、そういう意味では、裏通りから 15号線にアクセス可能な PARK MGM やニューヨークニューヨークよりもやや不利な条件にあり、そこを一つ減点して星4つとした。

子連れファミリー:☆☆☆☆

 前述の通り、このホテルは開業当初、宿泊客以外の 18才未満の者の館内への立ち入りを禁止していたほどで、今でも子供の利用を想定したマーケティングはしていない。
 よって、子連れファミリーにはまったく不向きなホテルと考えたほうがよい。

 親としては「最高級と評判のベラージオに泊まってみたい」という気持もわからないではないが、このホテルのマーケティングのコンセプトは「ゴージャスな大人の世界を演出すること」であり、このホテルに滞在する他の利用者も子供との遭遇などはあまり想定していないはずなので、その雰囲気を壊すようなことは避けるべきだろう。
 日本と違って一般的にアメリカでは、大人の空間、大人の時間を、子供のそれとは明確に区別する傾向にあることを覚えておきたい。
(最近中国系の利用者が増えてきたためか、大人向けの高級カジノホテルで子供を見かけることも珍しくなくなってきている。この現実に対してホテル側がどのような方針や戦略を打ち出して対応するのか、興味深いところでもある)

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