郊外型大規模モール Downtown Summerlin がオープン

 先週の木曜日、ラスベガス郊外に待望の大規模なショッピングモール「Downtown Summerlin」がオープンした。
(上の写真は人気テナントのトレーダージョーズ、下の写真内の中央、突き当りに小さく見えるのが百貨店の Dillard’s)


 初めてラスベガスを訪れる一般観光客にとっては、わざわざ行く価値がある場所とは思えないが、モール全体が小さな街のようにデザインされており車で店の前まで行けるなど(タウンスクエアと似ている)、興味深い造りになっているので、新しい観光スポットを求めるリピーターにはおもしろいかもしれない。

 所在地は名称からもわかる通りサマリン地区。ストリップ地区のホテル街から西へ直線距離で10マイル(約16km)ほどの位置にある新興住宅街だ。
 路線バス(206番や SX路線)を乗り継いで行けないこともないが、本数が少なくバス停の位置もわかりづらくて遠いなど、バス利用は現実的ではないので、レンタカーで行く場所と考えたほうがよいだろう。

 冒頭で「待望の」と書いたのにはわけがある。実はこの施設、5年前には完成しているはずだった。
 10年ほど前に計画が浮上し、2006年に正式発表。敷地の総面積106エーカー(約43万平方メートル)、商業施設の延べ床面積 160万平方フィート(約15万平方メートル)、駐車場スペース 6400台、というその大規模なプロジェクトは地元経済界のみならず地域住民からも期待され大いに盛り上がった。

 ちなみに日本の面積の単位「東京ドーム」(46,755平方メートル)に換算すると、総面積は約9東京ドーム、床面積は約3.5東京ドームということになる。
そして 2007年にはついに「The Shops at Summerlin」という名称のプロジェクトとして着工。あとは完成を待つばかりという状態で建設工事は続けられた。

 ところがサブプライムローン問題に端を発するいわゆるリーマン・ショックで、経営母体だった大手デベロッパー General Growth 社の財務状況が急変。なんと 2009年、あえなく倒産してしまった。
 その後、工事現場はやりかけの状態のままで放置され、「ラスベガスを代表するリーマン・ショックの負の遺産」とも揶揄されるほど無残な姿をさらし続けることになり、受け皿企業の出現と早期の完成が待たれていた。
 結局、サマリン地区全体を開発したデベロッパー Howard Hughes 社が引き取ることになり、2013年7月から工事を再開、このたびやっと完成に至ったという次第である。

 一般の利用者にとってはそんな過去のいきさつよりも店の顔ぶれなど現在の状況のほうが気になるところだろう。
 Downtown Summerlin の現状を簡単に説明するならば、百貨店の macy’sDillard’s をアンカーテナント(中核テナント)、Forever21、Golfsmith、Nordstrom Rack、Old Navy、Sports Authority、Trader Joe’s、The Regal Cinema を中型テナントとするオープンエア型のモールで、すでに開業もしくは開業が決まっている店舗数は約120。(まだ空白ユニットもあり最終的には150店舗前後になる予定)
 その約120店舗のうちの3分の1はまだ準備中で、特に飲食関連の店の開業が遅れている。中型テナントの中では Nordstrom Rack がまだ準備中で 10月24日に開業の予定。

 この写真は現時点におけるテナントリストで、赤丸印は準備中。
 このリストから、日本でもなじみの人気店として Banana Republic、BCBG、GAP、GUESS、Victoria’s Secret、Michael Kors、L’Occitane、Sephora、ULTA などがあることがわかるが、これらの店はすべてストリップ地区のモールやホテル街に近いプレミアム・アウトレットなどにもあることを考えると、わざわざサマリンまで行く必要はあまりないのかもしれない。

 そんななか、数少ない注目店は食品スーパーの Trader Joe’s といってよいのではないか。
 参考までに Howard Hughes 社のコメントとして地元紙が報じたところによると、地域住民からの出店要望として一番多かったのは Trader Joe’s だったとのこと。

 日本人観光客の間でも人気のこの食品スーパーは、これまで大型モールとは無関係の単独店ばかりで「ついでに立ち寄れる」といった環境にはなく、なかなか行きにくかったのが現状だった。そういう意味ではこの大型モール内に出現した Trader Joe’s はありがたい存在といってよいだろう。

 わざわざ訪問する価値があるかどうかの判断は各自に任せるとして、雄大な荒野と赤い岩で知られる景勝地「レッドロックキャニオン」へ行った際にはぜひ立ち寄っていただきたい。通り道にあるため、まったく遠回りにならず、食事休憩などの場所として最適だからだ。

 ちなみにこの Downtown Summerlin はオープンエア型のモールで、施設全体が室内にあるモールとは異なり、各店舗間の移動の際は屋外を歩かなければならない。これはプレミアムアウトレット・ノース、タウンスクエア、ディストリクトなどと同様、今の時期はよいが、夏は暑く冬は寒い。したがって今こそがレッドロックキャニオン見学とのセットで、このモールの旬ということになる。

 ホテル街からの行き方は簡単で、サハラ通りをひたすら西に30分ほど走れば到着する。
 ただ、やや遠回りになるが、高速道路を利用したほうが早く到着する可能性が高い。
 その高速利用の場合、南回りでも北回りでもどちらでもかまわないが(滞在ホテルの位置によって決めればよい)、南回りの場合で説明すると、高速15号線の南行きから高速215号線の西行きに乗り換え約13分走ると、出口 Sahara もしくは Charleston が出てくるので、そのどちらかで降りる。あとは白いテント状の施設が見えるので、それを目指して進めばすぐにわかる。

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