「料理の鉄人」監修、西海岸初の BOBBY’S Burger がオープン

 海外旅行中、その土地の食べ物が口に合わず、和食が恋しくなったりすることはよくある話。
 しかし、まともな店が見つからなかったり、料金がリーズナブルではないことも少なくない。
 そんな時に助かるのがハンバーガー店。和食ではないものの、なぜか馴染みの味だったりする。もはやハンバーガーは日本人の味覚に合う数少ない洋食の代表格かもしれない。
 とは言っても、ベガスまで来て、ありふれたマクドナルドなどには入りたくないというのが多くの人の本音だろう。
 今週は、ちょっぴり新鮮な気分でハンバーガーを楽しんでみたいという人におすすめの、知る人ぞ知るカリスマシェフの店 BOBBY’S Burger Palace を紹介してみたい。(上の写真はストリップ大通りに面したこの店の入口付近の様子)

 ハンバーガー・チェーンは数あれど、著名なシェフが監修した店となると、そう多くはないはずだ。
 2週間前にオープンしたばかりのこの店は、数少ないそんなチェーン店で、特に西海岸エリアでは初の出店というからベガスを訪問予定のバーガーファンにとっては見過しがたい貴重な店といってよいだろう。(上の写真は店内のメインダイニングルームのテーブル席セクション)

 シェフの名前は Bobby Flay。日本のみならずアメリカでも一世を風靡した人気テレビ番組「料理の鉄人」(英語タイトルは「Iron Chef」)で、当時「三代目、和の鉄人」と称された森本正治との対決経験を持つ人気シェフだ。
 今でも料理専門チャンネルなどに頻繁に出演しているばかりか、世界各地に自分の店を持っており、ラスベガスでは、シーザーズパレス内にある MESA Grill が彼の店だ。

 そんな Flay氏が、高級路線以外の大衆層に目をつけて始めたのがこの BOBBY’S Burger Palace で、これまで展開してきた 17店のすべてはニューヨーク、ワシントンDC、フィラデルフィアなど東海岸地区にあり、18店目としてこのたびオープンしたラスベガス店は西海岸初とのこと。

 立地場所は、モンテカルロ・ホテルとアリア・ホテルの中間付近(マンダリンオリエンタル・ホテルの目の前)のストリップ大通りに面した絶好のロケーションで、歩道を散歩しながら気軽に立ち寄れる雰囲気の環境にある。(上の写真内のオレンジ色のパラソルの下の部分はこの店の歩道席。今の時期はまだ寒いため利用客は少ない)

 この店をレストランと呼ぶべきかファーストフード店と呼ぶべきかは意見が分かれるところだが、焼き方なども含めた客からのオーダーを受けてから個別に調理するという意味ではマクドナルドのようなファーストフード店とは一線を画している。
 一方、入口付近にあるレジで先に注文し、あとは好きなところに自由に座れるという意味ではファーストフード店に近い。
 ただ、店内には通常のレストランのようにウエイターやウエイトレスがいて、オーダーしたものを席まで運んでくれる。 (上の写真は、S字にカーブした照明が特徴的なカウンター席のセクション。カウンターといっても向かい合うのは調理場にいる店員ではなく客同士だ)

 注文方法について順を追って説明すると、まず入口を入ったら左側にあるレジ方向に進む。(右側は、ドリンクだけの客や、あらかじめオンラインで注文しておいたハンバーガーを受け取りに行く客のためのセクション)
 レジの手前に、メニューや料金などが詳しく書かれた掲示板があるので(写真)、それを読みながら、ビーフかチキンかターキーか、ハンバーガー内の肉の種類を決め、さらにビーフを選ぶことにした場合は(ほとんどの人はビーフを選ぶようだ)、焼き方も決める。選べる焼き方は、生に近いほうから、レア、ミディアムレア、ミディアム、ミディアムウェル、ウェルダンの5種類。

 次に、トマトやオニオンやチーズなど肉以外の具材の組み合わせに対して、「ベガス」、「ロサンゼルス」、「ダラス」などさまざまなニックネームが付けられているので、それらを決めたらレジまで進み、選んだものをすべて申し出る。(パリパリした食感を求める人のために、ポテトチップスをハンバーガーの中に入れるかどうかも聞かれる可能性があるので、もし聞かれた場合は、それに対してイエス、ノーでハッキリ意思表示する必要あり)

 飲み物はこの店自慢の各種ミルクシェークが中心となっており、それらをオーダーすると、ホイップクリームを乗せるかどうかを聞かれる。

 気になる値段は、ハンバーガーは肉の種類に関係なく、1種類を除いて 10種類すべて $9.50
 ミルクシェークはホイップクリームの有無に関係なく $6.50、ただしアルコール入りの場合は $9.00。コーラなどのソフトドリンクは $2.50、ビールは銘柄に関係なく小瓶サイズで一律 $6.00。
 サイドオーダーは、ポテト $4.00、オニオンリングも $4.00 だが、ポテトとオニオンリングが半々の「Half & Half」は $5.00。(上の写真は Half & Half。オニオンはリングというよりも円盤状に近い)

 レジで支払いを終えると、番号札を渡されるので、それを持って好きな席に着席してしばらく待っていると、出来上がったハンバーガーなどが運ばれてくる。
 ちなみにテーブル席、カウンター席、屋外の歩道席、さらにはガラス越しに歩行者を眺めながら食事を楽しめる窓際席があるが、テーブル席は当たり前すぎておもしろくないので、それ以外の席がおすすめ。

 なお、「眺めながら食事」といえば、カウンター席の中央付近からは、オープンキッチンと呼ぶには不完全なオープン状態の厨房内(写真上)を眺めながらの食事も可能。

 さてハンバーガーの味はどうか。今回試食したのは、「ベガス」、「ロサンゼルス」、「マイアミ」、「ボビーブルー」の4種類。(この写真はロサンゼルス)
 選んだ肉の種類と焼き方はそれぞれ順番に、ビーフ(ミディアムレア)、ビーフ(ミディアム)、チキン、ターキー。

 当たり前のことだが、ビーフはビーフ、チキンはチキン、そしてチーズが入ればチーズの味がするわけで、どれが良いかは各自の好みで決めるしかない。ただ、どのバーガーにも共通して言える重要なことは、総じて味付けが薄いということ。なぜか…。

 それは、あらかじめ軽く味付けされているものの、「最終的な味はお客様が好きなソースを自由に使って仕上げてください」が、この店のコンセプトになっているからだ。それはそれで悪くはない。
 ちなみにそのためのソースは各テーブルに用意されており(写真)、その種類は Burger Sauce、Ketchup、Chipotle Ketchup、Jalapeno Hot Sauce、Mustard の5種類。それに塩とコショウが置かれている。これらを自由に組み合わせて各自で好きな味を作り出せというわけだ。
 とりあえずこれだけあれば十分のようにも思えるが、必ずしもそうとは限らないところが、この店の欠点といえるかもしれない。それは、マヨネーズ系の味が好きな者にとってはその種のソースがまったくないからだ
 マヨネーズ、サウザンドアイランド、タルタルソース、どれか一つぐらいあってもよさそうなものだが、どれもない。シェフ Flay氏はマヨネーズが嫌いということか。
 店の人に聞いてみたが、だれもわからないとのこと。なお、ポテトに付いてくるソースだけは、ややマヨ系っぽい感じがしないでもない。(上の写真はボビーブルー。マヨネーズのように見える部分はチーズ)

 マヨネーズの話はさておき、そのようなわけで、自分で味付ける前の段階においては、どれも軽めの味に仕上がっており、特徴ある個性的なものを感じにくかったが、そんな中、「ベガス」(写真)だけは真っ赤なチリペッパーとポテトチップスがピリ辛感をうまく演出しており印象に残った。
 ちなみにこの「ベガス」、東海岸の他の店舗ではまだ存在しないメニューらしい。 (ハンバーガーの右奥に見えるのは、この店自慢のシェーク)

 肉の種類に関して付け加えておくと、チキン(脂肪分が少ない胸肉)とターキーは、もともとジューシー感が少ない上に、ウェルダン以外に焼き方を選べずパサパサ感が出てしまいやすいので、宗教上の理由や健康上の理由がない限り、やめておいたほうがよいような気がした。実際に店の人に聞いてみても、大多数の人はビーフを選ぶという。(この写真はチキンの「マイアミ」)

 なお、炭水化物を避けたい人のためのバンがない「Topless」というバーガーもあるが、それは試していない。
 今回 4種類のバーガーを食べてみた限りでは、味的には可もなく不可もなくといったところだが、インテリアはいろいろなセクションに分かれており使い勝手が良いばかりか居心地も良いので、総合的には行ってみて後悔するような店ではないと思われる。
 特にこれからの暖かくなる季節は屋外の歩道席は気持ちが良さそうだ。営業時間は午前10時から深夜24時まで。

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