フーターズの中にあるフーターズでフーターズガールに会おう!

 昨年10月、東京赤坂にオープンしたフーターズの日本1号店は、長蛇の列ができるほどの人気ときく。開店直後の数日間は3時間待ちも珍しくなかったというから驚きだ。
 そして今週、東京お台場に日本2号店がオープンし、さらに話題を集めているらしい。特にこの2号店は、8月31日までの夏季限定営業ということで、さらなる混雑が予想されているとのこと。

 並んでまで行ってみたいほどの人気店ならば、ラスベガス旅行を予定している人たちはせっかくの機会なので当地で行ってみるとよい。本場フーターズのフーターズガールをフーターズホテル内で見たというだけでも旅の話題や記念になるのではないか。
 というわけで、今週はフーターズホテル(写真上)内のフーターズを紹介してみたい。

 フーターズとは、アメリカ東海岸を中心に事業展開する 1983年創業のテーマレストランで、近年は西海岸地区および海外にも進出し、店舗数は海外店も含めて450以上。

 テーマはチアリーダーで(チアガールは和製英語)、ロゴマークはフクロウ。ちなみにフクロウの「ホー、ホー」という鳴き声は英語で「hoot、hoot」、そして「hooters」は俗語で女性の胸のことだ。(上の写真はギフトショップ内の様子)

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 店内にはスポーツ番組を中継するテレビが所狭しと並び、チアリーダーに扮した健康的なウェイトレスが元気に料理やビールを運ぶ。

 インテリアは木目をそのまま生かしたラフなテーブルやイス、裸電球がむき出しになった照明、壁にかかるビールメーカーの派手な広告など、荒削りな部分がウリだ。
(全国すべてのフーターズがこのようなインテリアデザインとは限らない。以下の記述も含めて、あくまでもここの店舗の話)

 また、「ここはフランスの高級レストランではありません」といったジョークのようなメッセージが店内の至る所に掲示されているなど、くだけた雰囲気を演出しているところもこの店の特徴だ。(上の写真は、入口に掲示されているドレスコードに関する注意書きで、「シャツを着ていない男性はお断り、シャツを着ていない女性は食事無料」というジョーク)

 トレードマークともいえるオレンジ色のショートパンツと白のタンクトップ姿のセクシーなウェイトレスは “Hooters Girls” と呼ばれ、同社のシンボル的な存在であると同時に、容姿に自信のある若い女性たちの間では人気の職業らしい。
 事実、同社が毎年発行するカレンダーガールに選ばれればスターも夢ではないようで、フーターズはこれまでに数多くの一流モデルやタレントを輩出している。

 その一方で、絶えず法律論争に巻き込まれているのもこの会社の企業カラーで、「容姿を理由に採用試験に落とされた」という女性からはもちろんのこと、「男女雇用機会均等に反する」という男性からも裁判を起こされたりしている。

 雇用に関する法律が厳しい米国では、原則として雇用主は求職者に対して年齢や性別を問えないばかりか、容姿を問うことなどは論外で、履歴書に写真を貼る習慣もないことを考えると、裁判沙汰になっても不思議ではない。

 それでも、「男と女はちがって当たり前。職場で期待される役割や能力もおのずと異なる。利用者がセクシーな女性を望む限り、その需要に見合った社員を採用してなにが悪い」という創業以来の方針をまったく変えるつもりはなく、その方針を支持するサポーターや共和党議員などを中心とするロビイストらの運動によって、ことごとく裁判を切り抜け、今日に至っているというから、その企業哲学は筋金入りだ。

 むしろ、そういった裁判を起こされ話題になることを楽しんでいるとさえ言われており、現在でも訴訟問題を抱えているらしい。
 ちなみに同社は規模こそ大きいものの非公開企業で、社会的な責任を負わされがちな上場企業ではないという部分も、頑固な企業哲学を維持できる要因になっているのかもしれない。
 ただ最近、ときどき男性のウエイターを見かけることがあるのが気がかりだ。裁判沙汰になることを避けたいということか。

 そんなフーターズだが、ラスベガス地区には3店舗ある。そのうちの2店は郊外にあるので車がないと行けないが、もう1店は幸いにも一般観光客が滞在するストリップ地区にあるので、探すのも行くのも簡単だ。

 フーターズをテーマにした「フーターズ」という名前のホテルが、巨大なMGMグランドホテル(上の写真内の緑色の建物)のすぐ南側にあるので、そのフーターズホテルを見つけて、あとは1階にあるカジノ内を奥に進むだけだ。目的の店はカジノの左奥にある。

 さて気になる待ち時間についてだが、ランチタイムやディナータイムなどのピーク時を少しずらせば、多くの場合、ほとんど待たずに入店できると考えてよいだろう。
 それでも、5000部屋もあるMGMグランドの宿泊者が流れてくるのか、週末のディナータイムは 30分程度待たされることも少なくない。(フーターズホテルの客室数は約700)

 ちなみに、原則としてカジノの上客を除き、予約を取らないとのことなので並ぶしか無い。
 現場スタッフの話によると、1時間も待たされるようなことはまずないとのこと。日本で行くことを考えると、はるかに条件は良いといってよさそうだ。

 この店の楽しみ方はやはりフーターズガールと、そのワイルドな荒っぽい店の雰囲気なので、食べ物に関しては細かく取材していないが、 とりあえず看板メニューは名物の特製チキン・ウイング(10pcs、$8.99)とハンバーガー “More than a Mouthful Burger”($9.99)。
 特にチキン・ウイングは、これをオーダーしないことには話にならないというほど有名なので、嫌いでなければまずはこれをオーダーしてみるとよいだろう。

 なお、そのチキン・ウイングは、辛さの段階を指定できるが、どの段階を指定したにせよ、基本的には酸味のあるタバスコ系の辛さなので、酸っぱいものが苦手な者はあまり期待しないほうがよいかもしれない。

 日米の価格差に関しては、東京赤坂店ではチキン・ウイングが 1,400円と、ベガス店に比べかなり高めの設定になっているようだが、ハンバーガーは日本ではポテトやドリンクが付いていたりするので単純に比較することはできない。

 またベガス店では、ビールのグラスが使い捨てのプラスティック製だったり、料理の皿なども見るからに安っぽいワイルドなものだったり、店全体の雰囲気が極めてカジュアルなので、価格だけで日米の優劣を論じることはむずかしいだろう。
 たぶんサービスは日本のほうがはるかにレベルが高いはず。アメリカのフーターズガールは愛嬌があっても、きめ細かい手厚いサービスなどは総じて苦手で段取りも決していいとは言えない。大きな期待は禁物だ。

 いずれにせよ何時間も待たずにフーターズを体験できるという意味では、簡単に旅の思い出や話題を作ることができるので、この店の存在を知っておいて損はない。興味がある者はぜひ足を運んでみるとよいだろう。

 営業時間は午前11時から午後11時まで。なおストリップ地区の北寄りのホテルに滞在している場合は、徒歩よりもタクシーやモノレール利用が便利。
 モノレールの場合、終点(MGMグランドホテル)で下車すると、プラットホームからこのフーターズホテルが見える。

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