ネオン博物館の新アトラクション「ブリリアント」

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 ダウンタウン地区にあるネオン博物館の新アトラクション「Brilliant」が先月オープンしたというので行ってきた。

ネオン博物館 まずはネオン博物館について。この施設は 2012年に博物館として正式に開業したが、それまでは「ネオンサインの墓場」と揶揄されていた。(今でも自虐的に墓場と表現されることが少なくない)
 というのも、新しいカジノホテルが建設される際に廃棄処分となった古いカジノホテルのネオンサインなどが、無造作に捨てられていた場所だったからだ。
 それらネオンサインの多くは長い間、だれにも管理されずに放置状態にあったため、錆びたり割れたり、朽ち果てていたものも少なくなかった。

ネオン博物館 それでも廃棄物とはいえ、長年親しまれてきた著名なネオンサインは、それなりの歴史を感じさせる 文化財的な価値があるため、そのまま葬ってしまうのはあまりにももったいないということになり、放置されていたものを一堂に集め、きちんと管理しながら展示することになった。
 そうして誕生したのが
ネオン博物館だ。(ネオン博物館に関する詳しい情報は、この週刊ラスベガスニュースのバックナンバー第826号に掲載)

ネオン博物館 そのネオン博物館がこのたび新たに Brilliant という展示セクションを造って公開した。(写真はその内部の一部)
 場所は、従来からあるネオン博物館の展示エリアのすぐ北側に隣接する空き地で、一辺が40メートルほどの正方形の土地。中が見えないように、周囲は高い塀で囲まれている。
 展示されているものは、やはり古いネオンサインなので、ここまでの説明だと、従来の展示と何ら変わらないことになり、「第2展示場がオープンしただけの話?」となってしまいそうだが、実はぜんぜん違う。

ネオン博物館 何が違うのかというと、写真のように、この Brilliant の展示においては、それぞれのネオンサインが往年の輝きを取り戻し、実際に点灯するのである。
 といっても、一度朽ち果てて壊れてしまったネオンサインを修理したわけではない。プロジェクション・マッピングなどのハイテク技術を使って、あたかも実際に点灯しているかのように再現しているのである。

ネオン博物館 その状況を具体的にわかりやすく説明するならば、中庭に設置された直径1メートル、高さ6メートルほどの円筒形の照射スタンドから、各ネオンサインの個々の電球やネオン管に光を照射するというからくりだ。
 個々の電球のサイズはかなり小さいので、寸分の狂いもない範囲に光を当てなければ、電球が光っているように見えないわけだが、それを見事に演出しているところがなんともすばらしい。

ネオン博物館 ピカピカと点滅させているだけではエンターテインメントとして物足りないということか、その光の点滅に合わせるかのように、フランク・シナトラ、エルビス・プレスリー、リベラッチなどベガスにゆかりのある往年のスターの音楽を流し、古き良き時代のベガスをうまく演出している。
 それらスターを知らない世代や、当時のベガスに興味がない者はあまり楽しめないかもしれないが、そうでなければ十分楽しめるはずだ。
 上演時間は約20分。その間、自由にブラブラしていてかまわないが(音楽に合わせて踊っている者も少なくない)、絶対にやってはいけないことがある。それは展示物のネオンサインにさわったり、足をかけたりすること。1ミリでも位置が動いてしまうと、光が正しい位置に当たらなくなり、電球が点滅しているように見えなくなってしまうからだ。

ネオン博物館 場所は、野球場「キャッシュマン・フィールド」のすぐ手前。(この写真はネオン博物館の受付)
 行き方は、ダウンタウンの電飾アーケード街の東端からラスベガス大通りに出て左(北)。高速道路の下をくぐって約300メートル先の右側。
 屋外アトラクションのため、寒い日はそれなりの服装が必要。演出自体は約20分だが、同行するスタッフから諸注意などの説明があるため、見学ツアーの正味の時間は30~35分と考えておいたほうがよいだろう。
 料金は一般が $23、65歳以上のシニア、17歳までの子供、ネバダ州の住民は $15、6歳以下は無料。
 従来からあるネオン博物館の入場料とのセット価格もあり、それは一般が $40、シニア、子供、住民が $30、6歳以下は無料。
 毎晩 3~4回の公演があり、それぞれの回は約50人で売り切れ。したがって公式サイトを通じて事前に予約してから行かないと見ることが出来ない可能性が高い。
 公式サイトは www.neonmuseum.org 

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