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総重量500トン、荒野の中に出現したカラフルな岩石アート 2021年ごろまで展示期間延長

 2016年5月11日、言葉で説明するよりも写真で見たほうが手っ取り早い芸術作品(上の写真)が、ラスベガスのホテル街から車で南へ約 20分程度の荒野の中に出現した。
 作品の名称は Seven Magic Mountains。作者は、1964年にスイスで生まれて現在ニューヨークに在住するアーティスト Ugo Rondinone 氏。

Seven Magic Mountains  見ての通り、この作品自体は、岩石を積み上げ、それに色を塗っただけのもので、特に何か仕掛けがあるわけではない。つまり、この写真から想像できる以上のモノでも以下のモノでもない。
 7本で構成されており、それぞれの高さは約7メートルから10メートル。材質は天然の石灰岩で、それを合計33個使用している。
 個々の石の形やサイズには多少のばらつきがあるが、現場での実測値としては一辺が約1.8メートルほどの立方体というのが平均的な形状で、石灰岩の比重から推定すると一つの重さは約15トン。総重量はなんと約500トンになる。制作に約300万ドルを要したというので、費用も半端ではない。
 デザインのコンセプトの基本にあるのはブードゥー教で、その伝統芸術や魂とラスベガスの広大な大地を融合させたらこのようになったとのこと。

Seven Magic Mountains  この作品の特徴は、その巨大さもさることながら、色の鮮やかさにあると言ってよいのではないか。ちなみに、このページに掲載されている写真はすべて日没前後の薄暗い時間帯に撮影したものだが(ストロボ無し)、色を強調するなどの画像処理は一切おこなっていない。
 したがって現場に行くまでもなく、この写真からでも、かなり鮮やかな蛍光色に塗られていることが容易に想像できるわけだが、いわゆる発光塗料、つまり時計の文字盤などに使われる蓄光・燐光の塗料ではない。
 地元の新聞やテレビでは、その種の塗料が使われているとする報道が散見されるが、夜間現場で実験した限りでは蓄光・燐光の現象は確認できなかった。よって、薄暗い時間帯でもかなり鮮やかに見えるものの、真っ暗になってしまったら何も見えないことになる。満月の夜など、月明かりでどのように見えるのかは確認していないのでわからない。

Seven Magic Mountains  作者が Rondinone 氏であることはすでに書いたが、この企画は非営利団体であるニューヨークの Art Production Fund と、ネバダ州の Nevada Museum of Art からのサポートも得ている。
 そんなこともあってか、高速道路という公共の場所にもこの作品のための案内標識がすでに設置されており(写真上、高速15号線南行の Sloan 出口の直前)、また、高速道路を降りてからの一般道にも同様な標識がある。

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Seven Magic Mountains  ほこりをかぶって汚れたり、紫外線などで色あせたり、さらには落書きなどの恐れもあるので、いつまでこの鮮やかな状態が保たれるのかわからないが、とりあえず展示期間は無期限ではなく、2018年末までとされている。ただし、延長されるとの噂もあるので、訪問時は確認したほうがよい。
 現場は砂ぼこりが多い荒野。ひんぱんに表面の清掃などを行う必要がありそうな気もするが、高さがかなりあるので、右のトリック写真のように簡単に手が届くわけでもなく、デッキブラシなどで地上から清掃できる環境にはなさそう。落書きに関しても、簡単に落とせる表面塗装にしてあるとのことだが、果たして効果のほどはどうか。
というわけで、鮮やかな美しい状態で鑑賞したい人は、旅行予定などが許す限り、なるべく早く行ったほうがよいかもしれない。

Seven Magic Mountains  その行き方は(公共の交通機関がないのでレンタカーで行くことになる。タクシーやウーバーは運転手が場所を知らない可能性が高いばかりか、待機料金が加算されてしまう)、ストリップ地区のホテル街から高速15号線の南行き(ロサンゼルス方面)に乗り、約10分ほど走ったところにある出口 Sloan で降りる。降りたところの一般道を左折する形で 15号線の下をくぐり、すぐに右折(上の写真の標識がある)。あとは約8分ほど走れば、左手にこの作品が見えてくる。
 なお、その最後に8分ほど走る道路は、15号線の側道であると同時に、ストリップ大通りの延長線、つまり Las Vegas Boulevard でもあるので、高速道路を利用せずに、ストリップをひたすら南に走って行くことも可能。ただしその場合は、信号がある交差点をたくさん通過することになるので所要時間は倍以上かかると考えたほうがよい。

Seven Magic Mountains  サボテンなどを取り除いた程度の簡単な駐車場はあるが(写真)、スペースに限りがあるので、置く場所がない場合は路上駐車でも特に問題はない。もちろん現場は無人管理なのですべて無料。
 なお、現時点では現場にトイレは設置されていない。また、売店などは言うに及ばず日陰の場所も一切ないので、夏期は熱中症などには十分な注意が必要だ。つまり飲料水は必携。
 足元にも注意したい。現場はサボテンなどトゲのある低木が生えている荒野。トゲが刺さらないよう気をつけて歩く必要があると同時に、毒ヘビサソリがいる可能性があることも知っておかなければならない。(現場にその種の警告が掲示されている)
 そして最も注意したいのが、最後に8分ほど走る道路での対向車とのすれ違いだ。高速15号線のように中央分離帯があるわけでもなく、また対向車がめったに来ないので、たまに突然現れる対向車をよける際、右側通行であることをうっかり忘れていると大変なことになる。というわけで、当然のことではあるが、安全運転に注意しながら自己責任で行っていただきたい。

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