【砂漠】ベガスの周囲は見どころ満載の砂漠の絶景。これを見ずに帰るわけにはいかない。

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 観光ガイドブックなどにおいてラスベガスを形容する言葉として必ず登場するのが「砂漠の中の不夜城」
 それほどまでにラスベガスと砂漠は切っても切り離せない関係にあるわけだが、実際にその砂漠を訪れる日本人観光客は意外と少ない。
 ラスベガスまで行って砂漠を見ずに帰るのは、ハワイへ行って海を見ずに帰るようなものと言っては言いすぎかも知れないが、とにかく日本では存在し得ないような砂漠の光景を見ずに帰るのは非常にもったいない話だ。

 では、なぜ多くの人が砂漠という「ラスベガスを代表する観光スポット」を見ずに日本へ帰ってしまうのか。考えられる理由は二つあるように思われる。
 まずは、近場の砂漠らしき場所へのオプショナルツアーなどがあまり存在していないということ。片道約2時間半ほどかかるデスバレーへのツアーなら存在するが、ラスベガス近郊の近場の砂漠の場合、ツアー催行業者にとってはビジネス的なうまみが少ないのか、そのようなツアーをほとんど見かけない。
 結局、レンタカーで行くしかないが(近年ならウーバーという方法もあるが)、不慣れな海外でレンタカーを運転しようと考える者はそれほど多くない。

 もう一つ考えられる理由は、この写真のように、ラスベガスに到着する直前に飛行機から見下ろした景色だけで砂漠を見たつもりになり、それで満足してしまっている人が多いのではないか。(ラスベガスへ到着する際の国内線の機材は単通路なので、窓からの景色を見やすい)
 ハワイの海を上空から見て、ハワイ滞在中にビーチへ一度も出ないことを想像してみれば、上空からの砂漠見学だけで帰ってしまうことが、いかにもったいないことであるかが想像できるはずだ。やはり広大な大地に足をおろし、地平線の彼方まで続く砂漠をじっくり見てこそ感動できるというもの。
 とにかく「砂漠の中の不夜城」という言葉を思い出すまでもなく、ラスベガスは砂漠の中にあるということを常に覚えておきたい。

 では、どこへ行けば手っ取り早く砂漠らしい光景を見ることができるのか。それはなんといってもドライレイク(乾燥して湖底が露出した真っ平らな砂漠)だろう。
 その代表が IVANPAH DRY LAKE だ(発音はアイバンパ。上の写真内の明るく見える大地)。
 このアイバンパドライレイクはラスベガスからロサンゼルス方向に車でわずか40分ほどの場所にある。もちろんデスバレーなど、ドライレイクは他の場所でも見ることができるが、ラスベガスからの距離を考えると、ここが一番手っ取り早いのではないか。もしくはラスベガスの南東に隣接するボールダーシティーにある ELDORADO DRY LAKE でもいいかもしれない。

 アイバンパドライレイクやエルドラドドライレイクのような、一切の植物も岩も何もないまっ平らな場所というわけにはいかないが、それなりの雄大な砂漠地帯らしき光景を楽しめるという意味では、レッドロックキャニオン(写真上)やバレーオブファイヤー(写真下)なども悪くない。
 レッドロックキャニオンはホテル街から西方向に1時間もかからない位置にあり、バレーオブファイヤーはホテル街から北東方向に1時間ほどの場所だ。

 もちろん時間を惜しまないということであれば、やはりデスバレーがベストだろう。デスバレーは、ここまでに紹介してきた場所とちがい、国がきちんと管理・保護している国立公園だ。景色も規模もレベルがまったく違うといった感じで、片道2時間半かけても行く価値は十分にある。
 ちなみにデスバレーまで行けば、ドライレイクはもちろんのこと、一般的な日本人が想像する砂丘のような砂漠(写真:Mesquite Flat Sand Dunes)も見ることができるので、感動もひとしおのはずだ。

 最後に「砂漠」という言葉に関してひとこと。日本で「砂漠」というと一面が砂で覆われた情景を想像しがちだが、英語で砂漠を意味する「DESERT」には、そのような砂地だけでなく、ほとんど植物が生えていない荒れ地、あるいはサボテン系の植物が点在するような荒野も含まれる。

 ラスベガス周辺の DESERT はまさにそのような場所が多く、サラサラした砂で覆われている砂丘のような砂漠は意外と少ない。
 したがってラクダが似合いそうな砂地をイメージして行くと少々ガッカリすることになりかねないのであらかじめ了解しておく必要がある。
 なお英語では、アフリカのサハラ砂漠や日本の鳥取砂丘のような砂で覆われている地形で、特にそれが海浜地区などにある場合は DESERT ではなく DUNE(デューン)と呼ぶことが多い。

 以下はラスベガス周辺地域で見ることができる砂漠地帯の風景。

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