【外貨交換】 ベガスでの交換レートのひどさには誰もが絶句。米ドルは日本で調達すべし。

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 主要カジノホテルのほとんどが、外貨交換サービスを行っている。多くの場合、その窓口はカジノ内のキャッシャーにあり、そこで日本円の現金をドルに替えてもらうことが可能だ。
 しかしながら、日本で交換していくより 10% 以上も不利になることが少なくないので、ラスベガスでの両替はまったくおすすめできない。

 もし、やむを得ずラスベガスで交換する必要に迫られた場合は、各カジノホテルによってレートが大きく異なるので、数ヶ所のホテルを回って有利なレートを探してみるとよいだろう。もちろん少額の両替の場合はある程度のレートで妥協し、時間の節約を優先することも大切だ。
 ちなみに、一般的にはウィンもしくはベラージオが一番良いレートを出しているとされているが(週刊ラスベガスニュースのバックナンバー第395号、597号、977号などに掲載)、最近はそれらホテルのレートもあまりよくない。
 アウトレットモールやラスベガス国際空港内にも両替スタンドはあるが、それらのレートはもっと悪いので(成田、羽田、関空などの両替所よりも 15%ほど悪い)、止むを得ない場合以外は近寄らないことに限る

 というわけで、両替は必ず日本を出発する前に済ませておくべきだ。では、日本のどこで両替すべきかということになるが、日本の場合はどこも良心的なので、よほど大きな金額以外は両替場所にこだわる必要はないだろう。
 一般的には、市中の銀行もしくは空港の出発ロビーで交換すればよい。なお、大きな金額を両替する場合で、ごくわずかなレート差にもこだわりたいということであれば、大黒屋などの金券ショップのレートを調べてみるのもよいかもしれない。1ドルにつき、0.5円以上、銀行よりも良い可能性がある。

 さて話はベガスに戻って、日本よりも 10%以上も悪いレートは、一見暴利をむさぼっているかのようにも見えるが、必ずしもそうとはいえない。
 日本の社会におけるドルの需要はいくらでもあるし、実際に流通量も膨大だが、アメリカにおいて日本円はほとんど需要がなく、その需要の少ない通貨を受け取るアメリカのホテルや金融機関にとって、在庫リスクのある日本円の買い取りはビジネスとしてうま味が少ないからだ。
 したがって、ある程度の手数料収入が期待できる交換レートでなければやっていけないというわけである。

 いずれにせよ、必要なドルは原則として日本で調達したほうがよい。「ラスベガスの◯Xホテルは日本よりもレートがよかった」などといった話もごくまれに聞くことがあるが、それはあくまでも、レートが短期間に激変したときの最新レートへのアップデートのし忘れなど、極めて例外的な事態による現象と考えるべきだろう。
 なお、「クレジットカードによる現金の購入」というサービスもカジノ内のキャッシャーなどに必ずあるが(Quick Cash などと呼ばれる ATM に似たマシンなど)、手数料が法外に高いので、よほど特別な事情がない限り近寄るべきではない。
 参考までに、トラベラーズチェックの販売は日本国内の金融機関では 2014年に終了しているので新規の購入のことを考える必要はないが、ラスベガスのカジノではまだ換金が可能な場合もあるので、もしタンス内に眠っているトラベラーズチェックがあったら、念のため持参したほうがよいというか、今のうちに換金しておいたほうがよい。

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