タクシー

 ラスベガスのタクシーはその屋根と後部トランク部分に派手な広告を乗せて走っていることで知られている。
 ナイトショー、レストランなどの広告から、コンベンションやイベント、さらにはストリップ劇場の広告まで、その派手な看板は非常にバラエティーに富んでおり、見ている者を飽きさせない。

 乗車運賃は初乗り( 1/12 マイル、約 134m まで)が $3.50、その後 1/12 マイルごとに $0.23。(調査日:2019年1月)
 この料金体系をメートル単位の距離換算で表現するならば、「乗った瞬間に $3.50、あとは 1km ごとに $1.71」ということになる。

 それほど高くないようにも思えるが、必ずしもそうとは限らないので注意が必要だ。それは待機料金の存在で、1分につき $0.54 課金される。
 信号待ちなどの停車中のみならず、時速12マイル(約19km/h)以下での低速走行時に対しても課せられるので、渋滞が発生しやすい夕方以降の時間帯のストリップ地区では、この待機料金はバカにならない。

(参考までに東京の場合、地域やタクシー会社によって多少異なるが、都心部での代表的な料金体系は 1052m まで 410円、その後  237m ごとに 80円なので、1km あたりにすると 337円。停止および時速10km 以下のとき 90秒 80円)

スポンサーリンク

 さらにラスベガス独自のタクシー料金として、空港通行料というものもある。
 これは、空港からの乗車、つまり空港から出て行くタクシーを対象とした課金で(空港に向かう乗車では課金されない)、乗客の人数に関係なく一律 $2.00。
 またクレジットカードでの支払いに対しては $3.00 の手数料がチャージされる。

 そして 2015年8月の料金改定から新税として(それまでは存在しなかった税)、上記各種料金の最終合計に対して運輸サービス税 3% が課税されることになったので(一般の商品に課せられる消費税は課税されない)、初乗り料金や距離料金だけで最終費用を予想すると予算オーバーになりやすい。
 さらに 15%~20% 程度のチップを上乗せして支払うことになるので、「ラスベガスのホテルは空港から非常に近い」といえども、最低でも $25 程度にはなってしまうことを覚えておきたい。

 なお、これは料金の話ではないが、シートベルトを着用していない乗客には $25.00 の反則金が課せられる可能性があるので、警察が近くを走行しているときなどは注意が必要だ。(警察の有無に関係なく着用すべき)

 交通渋滞や事故を軽減する目的から、ストリップ大通りなどの路上からタクシーに乗車することは原則として認められていない。
 つまり、ラスベガスでは「流しのタクシーをつかまえて乗る」という概念はなく、空港やホテルなどにある指定されたタクシー乗り場から乗車することになる。

 なお、一流ホテルなどのタクシー乗り場においては、タクシーを客の前まで誘導しドアを開けてくれるホテルマンに対してチップとして $1程度を渡してから乗車するのが慣例となっている(ラスベガスのタクシーは自動ドアではない)。
 必ずしも渡す必要はないが、そのような習慣があることだけは覚えておきたい。

 さて話は変わって、空港からホテルへ向かう際、多くのタクシードライバーは、時間的には早くても距離的にはかなり遠回りになる高速道路を利用しようとする。短時間に多くの売上を期待できるからだ。

 これに関する問題点や対応方法などに関しては、週刊ラスベガスニュースのバックナンバー第308号と第888号を参照していただくとして、ここではストリップ地区からダウンタウン地区へ向かう際の(もちろんその逆の場合も同じ)高速道路利用についてふれておきたい。

 ときどき読者から「遠回りされた」との報告を受けるが、この区間の移動においては高速道路の利用は妥当と考えるべきだろう(高速道路自体は有料道路ではない)。

 なぜなら、渋滞しがちなストリップ大通りを延々と走る場合の道路事情を考えると、やや遠回りになるものの、高速道路のほうが時間的にも料金的にも理にかなっているからだ。(低速走行時の待機料金を忘れてはならない)

 もちろんストリップの夜景をゆっくり楽しみたいという観光客にとっては、高速道路の利用は期待に反してしまうわけだが、その場合は、運転手にあえて高速道路を使わないようにお願いしてみるのも悪くないだろう。
 渋滞などで時間がかかっても待機料金で売上を稼げるので、快く受け入れてくれるはずだ。
 もちろん彼らも商売なので、あまり時間がかかることはやりたくないのか、嫌な顔をされる場合もあるが、応じてくれた場合は少し多めにチップを渡したいものだ。

 なお、街の発展に伴う人口急増が著しいラスベガスにおいては、タクシードライバーといえどもニューカマー(その街に住み始めたばかりの新参者)であることが珍しくなく、主要ホテル以外の場所へ行こうとすると、逆に道順を聞かれたりすることがある。
 「日本人観光客の方が著名レストランやゴルフコースの場所をよく知っている」との冗談話もよく聞かされるが、主要ホテル以外へ行きたい場合はあらかじめ住所などを書き留めて用意しておいた方がよいだろう。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

ページの先頭へ戻る