映画館

 カジノ、ナイトショー、アトラクションなどさまざまなエンターテーメントが楽しめるラスベガス。

 そんなラスベガスでわざわざ映画を観ようと考える観光客は非常に少ない。ラスベガス以外の都市でも楽しめる映画鑑賞に貴重な時間を費やすことはたしかにナンセンスというもので、映画を観る時間があったらナイトショーでも観たほうがよいだろう。

 とはいえ、たまたま滞在期間中に話題作の封切りなどがあった場合は話が別かもしれない。日本にいるだれよりも先に話題作を観るというのは楽しいものだ。

 他のアメリカの都市と同様、ラスベガスにもたくさんの映画館がある。ただ、それらの多くは地元民をターゲットにしているためストリップ地区から徒歩で行くというわけにはいかない。
 しかしあきらめるのはまだ早い。ストリップ地区から決して遠くない場所に立派な映画館がある。

 一番のすすめは Palms Hotel(写真下)。ベラージオホテルの前にある交差点から西へ2km。
 これを遠いと考えるか近いと考えるかは人それぞれだが、広大なラスベガスの街並みからすると、かなりの至近距離といってよいのではないか。

 このホテルの中に 14スクリーンのシネマコンプレックスがある。上映されている映画のタイトルなどは、Palms の公式サイトを参照のこと。

 さて、アメリカで映画を観る際に知っておかなければならないことがある。映画のレーティングだ。日本も同様なシステムを導入したので、細かい説明は不要と思われるが、微妙に違っている部分もあるので、念のため以下に書き出してみた。

 現在アメリカでは、「13才未満には不適」といったような基準で、暴力、セックス、麻薬、残酷なシーンなどの露出度によって、すべての映画は以下の5つに分類されている。(ただし 1968年以前の映画や、自主映画はその限りではない)

 なお、これらの基準は任意団体である Motion Picture Association of America、National Association of Theatre Owners などによって管理されているもので、法律によって決められているものではないが、かなり厳格に管理されているので事実上全員がこの基準に従う必要がある。 

■ Rating: 
General audiences all ages という評価基準で、小さい子供が観ても問題となるシーンが含まれていない映画。

■ Rating: PG
Parental Guidance Suggested という評価基準で、やや問題となるシーンが含まれているので、小さな子供を同伴しての入場を考えている親は事前にそのことを知っておいた方がよい映画。

■ Rating: PG-13
Parental Guidance Suggested for children under 13 という評価基準で、13才未満の子供には明らかに不適切な内容が含まれているので、13才未満の子供を同伴しての入場を考えている親は事前にそのことを知っておいた方がよい映画。

■ Rating: 
Restricted-Under 17 requires accompanying adult guardian という評価基準で、17才未満には不適切な内容が含まれているので、17才未満の者は保護者同伴でなければ入場できない映画。

■ Rating: NC-17
No children under 17 という評価基準で、17才未満は入場できない映画。

 入場料は曜日、時間帯、さらに設備などによってさまざまだが、おおむね $10~$18 程度。
 それに $3 前後のシニア(60歳以上)割引、さらに 
Matinee(マチネー: 早割)があったりする。
 マチネー割引の時間帯は「5:00 pm 前の入館」もしくは「6:00pm 前の入館」が多い。

 開館時間は一般的には 11:00am ~ 2:00am などが普通だが、週末などは朝まで営業している映画館も少なくない。
 また、人気の話題作が封切られた直後などは 24時間営業の場合もある。

 日本でも増えてきているようだが、アメリカの映画館は 10スクリーン以上の大型シネマコンプレックスが大部分で、数種類の作品が複数のスクリーンで並行して上映される。
 したがって何時に行ってもどこかのスクリーンでタイミングよく観たい映画を観られるのが普通で、上映スケジュールをあまり気にせずに現場に行ってしまっても長時間待たされるようなことはない。

 アメリカでの映画鑑賞といえばなんといってもポップコーンとコーラ。ラージサイズのコーラを片手に、バケツのような容器に入ったポップコーンをむしゃむしゃ食べながら、というのがアメリカ流の映画鑑賞だ。
 映画館でこれらを買うとマチネー時などは映画代よりも高くなってしまうことがあるが、映画館にとって飲み物やポップコーンの販売は重要な収入源なので、缶コーラなどをこっそり持ち込もうなどということは考えてはいけない。