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ゴスペル ブランチ  





英語名   GOSPEL BRUNCH
住所   3950 LAS VEGAS BOULEVARD LAS VEGAS, NV 89109
電話   702-632-7600
アクセス   マンダレイベイホテルのカジノフロア

 マンダレイベイホテル内にあるライブハウス HOUSE of BLUES 内で毎週日曜日に行われているゴスペルブランチ。

 まず始めにゴスペルについて簡単に説明しておこう。ゴスペル(GOSPEL) とは、聖書などに出てくる元々の意味は別にして、一般的には教会の活動などで歌われる音楽のことを指す。ただ、教会音楽というとパイプオルガンや聖歌隊の賛美歌など、神聖なる雰囲気が漂う静かな旋律の曲をイメージしがちだが、実際のゴスペルはその種のものとは異なり、一般のジャズやブルースと何ら変わりのない普通の音楽だ。最近はロックやパンクに近いかなり騒々しいゴスペルすらある。会場も教会に限らず、宗教施設となんら関係のない一般のコンサートホールが使われたりすることも珍しくない。

 そもそもゴスペルの起源はアメリカ南部に住み奴隷として苦労を重ねてきた黒人たちが神を歌い込んだ音楽と言われており、そういう意味でも旋律がジャズやブルースに似ていることは当然の結果といってよいだろう。
 パンクやハードロック系のゴスペルは本来の起源から少々それることになるが、最近は 「神に捧げる魂が入った音楽ならなんでもゴスペル」 と拡大解釈される傾向にあり、ゴスペルの音楽としての範囲は非常に広がっている。したがって歌詞を意識的に理解しようとしない限り、多くの日本人にとってゴスペルと一般の音楽との違いを認識することはむずかしいかもしれない。

 歌詞以外でゴスペルが一般のコンサートと大きく違う部分は、出演者側がボランティアで演奏し、聞く側も入場料を寄付金として払っているということだろう。このハウスオブブルースでのゴスペルがどの程度のチャリティー色があり、どの程度のビジネス色があるのか、金額的な配分まではわからないが、一般的にはゴスペルは営利と無縁の布教活動やチャリティーを目的としたコンサートだ。
 事実イースターサンデーなど宗教色の濃い日には、アメリカの一般の町の至るところで地元の教会が中心となったこの種のコンサートが開かれており、ゴスペルとチャリティーは切っても切り離せない関係にある。そういう意味でもこのゴスペルブランチへの参加は一般アメリカ市民の日頃のライフスタイルをかいま見るチャンスであると同時に、寄付活動への参加と解釈できないこともない。

 さて、前置きが長くなってしまったが、このゴスペルブランチの内容はその名が示す通り、ゴスペルを聴きながらブランチを楽しむというものだ。実際にはブランチを先に食べてしまったあとでゴスペルを聴くといった方が適切かもしれない。

 行き方およびチケットの入手方法だが、ハウスオブブルースの場所はマンダレイベイホテルのカジノフロア内の北側 (LUXORホテル側) に位置している。無料モノレールでこのホテルに到着した場合、順路に従って進みカジノフロアが見えたら右手方向の壁沿いに進めばすぐにわかるはずだ。タクシーなどで正面玄関前に到着した場合も同様にカジノを右手奥に進めばよい。
 チケット売場はカジノからハウスオブブルースに向かって左端にある。通常のバフェィと違いあくまでもコンサートということで全席指定席だ。料金は税込みで $39.00 となっており、バフェィと考えてしまうとかなり割高感がある。

 毎週行われているものの、日曜日の 10:00am と 1:00pm の2回のみとなっているため、チケットはなるべく早めに買い求めた方がよいだろう。会場のキャパシティーも約 200人と決して多くないのでなおさらだ(通常のコンサートと違い、ブランチを出す関係で 2階席は販売しない)。
 それでも前日までに売り切れてしまうことは少ないとのことなので、特別混雑する要因が考えられる日以外は日本から事前に予約手配する必要もなさそうだ。チケットは日曜日以外でも販売されているので、ラスベガスに到着した日に買えば十分ではないだろうか。

 さて気になるブランチの部分だが、食べ放題形式という意味では一般のバフェィとまったく同じスタイルになっているものの、料理としてはかなり様相が異なっている。ゴスペル本来の雰囲気を壊さないようにしているのか、アメリカ南部の伝統料理が中心だ。したがってここでは豪華なシーフードや豊富なデザートなどを期待してはいけない。
 アメリカのホームパーティーなどでよく見かけるアイテムが多く、ジャンバラヤやバーベキューチキンなど比較的日本人の口に合うと思われるアイテムもあるが、そうでないものも少なくない。もっとも、仮に口に合うアイテムが少なくても、映画に出てくるようなアメリカの家庭料理の再現とそれの体験と考えればそれなりに有意義なブランチを楽しめることだろう。

 定刻(10:00am または 1:00pm) に入場が始まり、席に着いた順に自由に食事を始めることになるが、定刻後約45分でステージの幕が開きゴスペルが始まる。したがってあまり遅く入場すると十分に食べ終わらないうちにゴスペルが始まってしまうことになる。ゴスペルが始まったあとでも席を立って食事を取りに行くことはできるが、あまりそういう雰囲気でもないのでゆっくり時間をかけて食事を楽しみたい者はなるべく早めに入場した方がよいだろう。そのためには定刻前に入口の前に行き、行列の先頭集団に並ぶ必要がある。

 ゴスペルの部分は出演者が毎回異なる可能性があるので断定的なことは言えないが、いわゆる黒人音楽といわれているジャズやブルース系のサウンドが中心だ。歌詞さえ聞き流していれば宗教色はほとんど感じないが、時々入るトークなどはかなり宗教的な色彩が強い。
 会場内が総立で手拍子を打ったりする場面もしばしばあり、神聖なる静かな宗教音楽を想像して行った者は、いわゆる 「ノリ」 の大きさに驚くことだろう。

 高級料理が食べられるわけでもなく、一流ミュージシャンが登場するわけでもなく、バフェィと考えてもコンサートと考えても決して安いとは言えないゴスペルブランチだが、チャリティーに参加してアメリカの伝統文化に触れたと考えれば決して高くはないだろう。また、比較的何もやることがない午前中の時間帯を使って楽しめるという部分においても、このゴスペルブランチは貴重な存在といってよいだろう。


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