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ETハイウェー & エリア51  




英語名   ET Highway (Extraterrestrial Highway) & Area-51
住所   Rachel, Nevada
電話   775-729-2515 (Rachel 村のロッジ Little Aleinn の電話番号)
アクセス    行き方は、ラスベガスのホテル街から高速15号線の北行き (Salt Lake City 方面) へ乗り、ひたすら約 26マイル進むと (約25分。途中ダウンタウンの複雑なジャンクション を通過)、高速93号線に降りる出口が見えてくるので、そこで降りてその93号線を北へさらに約87マイル進む (時間にしてさらに約1時間20分)。375号線 (ET Highway) のスタート地点 (東端) に到着するので、そこからその 375号線を西へ 41マイル(約40分) 進むと Rachel に到着。ちなみに "なぞのメールボックス" は Rachel に到着する 15分ぐらい前に出現する。
 ラスベガスから Rachel までの所要時間は、走行速度にもよるが、おおむね2時間半。距離は片道約 155マイル (約 250km)。高速道路はすべて無料。なお、ここを訪れるツアーもある。詳しくはツアーセクションを参照のこと。

 ETハイウェーとは、UFOが頻繁に出没する (?) ことで有名な Area-51 周辺を走る高速道路 375号線のこと。
 Area-51 は、ラスベガスの北西約 200km 付近に広がる極秘軍事区域の区画名称で、その中にはかの有名な謎の空軍基地 Groom Lake Air Force Base もある。

 この付近一帯は最高度の軍事機密レベル下に置かれているため、地図を見ても Area-51 や Groom Lake Airforce Base の名称はどこにも出てこないが、それらが実在していることはたしかで、軍事マニアらにとっては至極の関心場所となっている。
 ちなみに一般に市販されている地図では、関東平野の2倍ほどの広さのエリアが立入禁止区域を示す特別な色で塗られ、そこにはただ漠然と "Air Force Bombing Test Site" などと書かれており (事実この区域には原爆実験場などもある)、どこにどのような軍事施設があるのか、一般にはほとんど知らされていない。唯一手がかりとなるものが、一部の地図に記載されているドライレイク (乾燥して干上がった水の無い湖) Groom Lake で、謎の空軍基地はその名称から、このドライレイクのすぐ西側にあるとされている。
 参考までに、グーグルの地図の衛星写真などでも、長らくその周辺区域の拡大写真だけは見ることができないようになっていたが、2008年1月からやっと解禁された。それでも解像度には限界があり、詳しい部分がわかりにくいことに変わりはない。
 いずれにせよ Area-51 の内部は、基本的には今でもベールに包まれたままで、一般市民との接点はまったくない。(それでも最近は内部関係者からリークされたものと思われる写真がインターネットを通じて流出したりもしている)

 そのような機密性の高さが軍事マニアたちの興味をそそるのか、「Area-51 内では開発中の戦闘機や爆撃機のテスト飛行が行われてる」 との噂などが広がり、いつのまにかその "テスト飛行" が "未確認飛行物体" に飛躍してしまい、この付近一帯は "UFO出現地" として知られるようになった。
 そして、空軍基地に最も近い位置にあるとされる Rachel (砂漠の中にある人口 65人の村) へ通じる高速 375号線は、マニアの間で ET Highyway と呼ばれるようになり、1996年、ついにネバダ州当局も、この高速道路を正式に Extraterrestrial Highway と命名し、今日に至っている。
 右上の写真はその道路標識だが (写真をクリックすると拡大表示)、UFOが描かれているのがわかる (標識内に点々としている黒い部分は落書き)。なお、高速道路といっても、制限速度 (ほとんどの区間が時速 55マイル以上) や管理区分がそのようになっているだけで、道路の規模としては片側一車線の狭い道だ (写真左下)。

 そのようないきさつから 96年以降、この Area-51 と ET Highway はセットで話題を集めているが、いかんせん "ここが観光スポット" といえるような場所が無いため、マニア以外でこの地を訪れる者は非常に少ない。
 事実この ET Highyway は 「全米一の寂れた高速道路」 としても知られており、その交通量は 1時間に数台といわれている。それでも寂れているがゆえの快適なドライブが楽しめることもたしかで、軍事マニアや UFOマニアのみならず、混雑した日本の道路にうんざりしている一般ドライバーも訪れてみて後悔するような場所ではないだろう (運転に自信がない者には、日本人ガイド付きでこの地を訪れるツアーもある。詳しくはツアーセクションを参照のこと)。
 なお、「訪れる」 といっても、その目的となる場所が特に存在しないため、ここではとりあえず 「謎の軍事基地との最終境界線への接近方法」 と 「唯一の休憩場所」 といえる Rachel 村を以下に紹介しておきたい。

 まずは 「これ以上、近づいてはならない」 という最終境界線への接近方法だが、始めに覚悟しておかなければならないことがいくつかある。それは、ETハイウェーから軍事基地へつながる進入路は舗装されていないため (往復約 40km の砂利道)、パンクも含めて車両を傷める恐れがあるということと、道路標識などがまったくないため広大な砂漠の中で迷子になる可能性があるということだ。
 さらに、それだけ苦労して行ったところで、見ることができるのは不気味な警告表示 (写真右) と、軍の監視車両だけで、これといった特別のモノが見られるわけではないということを理解しておく必要がある。それを覚悟の上で接近したい者は行ってみるとよいだろう。

 行き方の目印は、なんといってもかの有名な (といってもマニアしか知らないが) メールボックス (写真左) だ。
 Rachel 村へ向かう途中、ET Highyway のマイルマーカーが "28 Mile" を示す付近にさしかかると、砂漠の中に突然意味不明のこのメールボックスが姿を現す。そこが謎の空軍基地への進入路の目印だ。
 そこを左折するカタチで砂漠の中へ入り (そこから先はすべて砂利道)、怪しげな道を約4マイル進むと、右手に長さ数メートルの朽ちた水タンクが、そしてその直後に道の分岐点が現れる。そこでひとまず停止し、3つに分かれる道の中から、真ん中の道を慎重に選択する。ちなみに、道と砂漠の区別が付きにくいので、この選択は慎重におこなわなければならない。さもないと迷子になる。
 その真ん中の道をさらに約1マイル進むと、今度は T字路にさしかかるので、そこを右折。その砂利道は開発中の軍用機が緊急着陸できるようになっているのか、不気味なほど広い。その道を約8マイル進み、小高い丘を越えたら終点だ。

 終点には、「これより先に進むと懲役1年」、「罰金 5000ドル」、「撮影禁止」 など、なにやら恐ろしいことが書かれた看板がいくつか立っているが、周囲には誰もいない。
 が、誰も見ていないからといって、そこで勝手な行動を取とると大変なことになる。右手奥の 500m ほど離れた丘の上に 銃を持った兵士が乗る車 (←クリックで写真表示。撮影厳禁だが、この写真は決死の覚悟で、望遠撮影したもの) が先回りしてこっそり監視しているのだ。
 常時監視しているわけではないのに (ここへ近づく者はほとんどいないので当然のこと)、なぜか民間車両がここに接近すると必ず兵士が現れる。どうやって接近を監視しているのかに関しては、「約 20km手前で遭遇したメールボックス内に隠しカメラがある」、「砂漠の中に点在している牛に超小型の隠しカメラが取り付けられている」、「牛の中の何頭かは偽物で監視カメラが仕掛けてある」 など、諸説が入り乱れており、ハッキリしたことはわかっていない。

 さて帰路だが (帰路といってもラスベガスへ戻るのではなく、メールボックスまで戻る)、来る時に通過した T字路を見失い、砂漠の中で迷子になる者があとを絶たないので、ここは注意深く運転したい。特に猛暑の時期の遭難は生死にかかわるので、曲がるべき道を見失わないよう、しっかりした方向感覚と距離感が求められる。とにかくメールボックスまで戻ることができれば、あとは舗装道路 (ET Highyway) なので心配はない。
 なお、メールボックスまで戻る途中、この付近一帯には何も目印となるものが存在しないが (だから道を失いやすい)、なぜか 牛がポツリポツリと存在 (←写真) している。肉牛や乳牛などのビジネスとして飼われているとはとても思えないほど存在密度が低く、数キロメートル四方に一頭いるかいないかといった異様な光景だ。不気味な雰囲気すら漂っている。もはや牧場といった様子はまったくなく、フェンスなどがないばかりか、食料となる草も水も地平線の彼方まで見当たらない (枯れ草のように見える植物は存在しているが、サボテンの類だ。それを食べているのだろうか...)。誰がなんのために飼っているのか、また、どうして生存可能なのか。この牛に関しても諸説が入り乱れており真相は不明だ。
 ただ言えることは、通常の牛には見られない不気味な行動 (人間をにらみつけたり、高速で逃げたり) を取ることがあるのと、砂漠の中で奇妙な死に方をしている光景にしばしば遭遇 (写真左上) するということだ。「この死体は宇宙人の仕業だ」 (←写真) といった飛躍した説も飛び交っているが、これに関しても情報が交錯している。
 さて、無事にメールボックスまで戻ることができたら、左折するカタチで ET Highyway に入り、最終目的地 Rachel 村をめざそう。

 Rachel には、レストランとバーとロッジが一緒になった "LITTLE ALEINN" と呼ばれる施設が一軒だけある。その他にはガソリンスタンドらしき施設があるだけで、90人ほどの住民がどこに住んでいるのかすらわからないほど何もない。
 したがって "Area-51 & ET Highway 観光" の目的地は、自動的にこの一軒の店 LITTLE ALEINN ということになる。
 ここでの観光は、"なぜこんな形で展示しているのかわからない珍妙な UFO" と、"エイリアンバーガー" だ。どこがエイリアンなのかよくわからないが、ここへ来てこれを食べないことにはお話にならないので、とにかく食べてみることをおすすめする。ただ、ときどき 「今日はエイリアンバーガーは無いです」 と言われることがある。なければないで特に困ることもないが、その理由をたずねると 「冬期は無いことがある」 (2007年 2月の情報)、との不気味な返事。ハンバーガーの食材に季節などあるのか…。ひょっとして、あのナゾの牛がエイリアンバーガーの原料で、冬期には出現しないということか。謎は深まるばかりだ。
 その他の見るべきところは、UFO グッズや 宇宙人グッズ が並ぶギフトショップ、それに壁に貼られた UFOの写真や雑誌記事 (なぜか日本の雑誌も) ぐらいか。
 なお、こんな不便な場所なので、さぞかし値段が高いと思いきや、料理 (メニュー) もギフトグッズも予想に反してかなり安い。家賃がかからないといってしまえばそれまでだが、アメリカの観光地の価格設定としては良心価格だ。
 参考までに、マグカップ $4.99帽子 $7.99、Tシャツ $7.99、ET免許証 $3.99、人形 $19.99 となっており、また、ここで宿泊する日本人観光客はまずいないだろうが、ロッジ (部屋数7) の宿泊料金も $40 と、これまた安い。

 最後に、これは観光とは言えないが、ここに18年住むというこの店のオーナーの Pat Travis さん (写真右) の UFO談議は観光以上に楽しいかもしれない。
 「UFOを見たことがあるか?」 との質問に対して、間髪入れずに 「当たり前でしょう」 と答えたあと、得意げな遭遇体験談が延々と続く。本当に見たことがあるのか、それとも営業上そのように語らざるを得ないのか。いずれにせよ Pat さんの目は子供のように輝いていた。
 ちなみにこの記事の取材は UFOが一番出やすいとされる日没直前に行ったが、遭遇できなかった。こちらも Pat さん同様、「当たり前か」。
 なお、UFOに遭遇できなくても、ここ (Rachel から少し離れた適当な場所) で見る星空と天の川は天下一品だ。おそらく、大多数の者にとって、生まれて初めて見る満天の星空となることだろう。町から極端に離れているため周囲に明かりがまったくないことと (本当に真っ暗)、約 1500m の高地にあるため大気が薄く、宇宙からの光の減衰が平地より少ないからだ。


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