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ホテル  ベラージオ / 702 - 693 - 7722
スケジュール  7:00pm と 9:30pm
休み  原則として月曜日、火曜日。
料金  変動制 (本文中に相場を掲載)
ドリンク なし 年齢制限 5才以上
英語力 まったく必要なし 座席指定 指定席

 カナダのモントリオールに拠点を置く人気サーカス団シルク・ドゥ・ソレイユが演じる華麗かつ独創的な水上ショー。このショーの名前の読み方はもちろん "ゼロ" ではなく "オウ" で、フランス語で水を意味する "eau"(オウ)にちなんでいる。初公演は、このシアターがあるベラージオホテルの開業と同じ 1998年10月。

 パリのオペラハウスをイメージしたという約1800人収容の専用シアターは、従来のラスベガスのスタンダードをはるかに超えるゴージャスな会場としてデビュー。
 当時はその規模や内容にだれもがビックリさせられたものだが、もちろん今でも完成度の高いシアターとして人気を博しており、約20年が経過した近年においてもまったく陳腐化することなくその存在感は健在だ。
 特にこのシアターは、ゴージャス感などのソフト的な部分以上に、機能的な部分でも評価が高く、たとえば、シートの横方向の配置が直線的ではなく、全席がステージに対して真っ直ぐ向くよう弧を描くように配置されており、中心からかなり外れた壁際のシートでもほぼ正面にステージを見ることができるようになっている。(そのような設計は今では当たり前だが、20年以上前の劇場はディナーショーなどでの利用も想定されていたりしたこともあって、座席とステージの位置関係が劣悪なものが少なくなかった)
 また、フロアの傾斜が十分にあるため、前の席に大きな人が座っても視界が妨げられることがほとんどないところも、身長が総じて低い日本人にとってはありがたい。さらに、ステージの広さも天井の高さも十分で、ゆったりした開放感もこのシアターの特長だ。
 ただ、規模が大きいということもあり、2階席は総じてステージから遠く、役者の表情まで楽しみたいという者にとっては、やや不満が残る可能性も。予算が許す限り1階席で観るようにしたい。
 それと、もうひとつ重要なこととして、うしろのほうの席ではなくても、いわゆる「リミテッド・ビュー席」(手すりなどがじゃまになり、視界の一部が制限される席)があるので要注意。「前のほうのセクションで安い席が見つかった!」といってその席を確保し、実際に現場に行ってみたらリミテッド・ビュー席だったということはよくある話なので、安い席に安易に飛びつくのは危険だ。
(各座席セクションごとの特徴などに関しては、文末に詳しく記載してあるので、そちらを参考にしていただきたい)

 さてショーの内容についてだが、他の多くのシルク・ドゥ・ソレイユのショーとどことなく似ている部分はあるものの、それでもこのオウは、水上ショーという意味で舞台のコンセプトがまったく異なっているため、すでに他のシルク・ドゥ・ソレイユを観ているからといって、このオウを観ることにためらいを感じる必要はまったくない。
 その気になる「水上」という部分についてだが、世界初といわれる「プールステージ」、つまり舞台全体が巨大なプールになっており、始めから終わりまですべての演出はその水上(空中も含む)もしくは水中で行われる。
 もちろんそのプールは単なるプールではない。プールの底が上下に動くようになっており、水深が絶えず変化する。その「底」となる部材には、水を通す小さな穴が無数にあけられているため、水の抵抗をほとんど感じさせないほど瞬間的に水深を変えられるようになっている。
 つまり、役者が高い空中ブランコなどからダイビングするようなシーンでは底を下げて水深を深くし、ダンスを踊ったりする際は底を上げて水深ゼロにするというわけだ。もちろん底を水面よりも高く上げ、通常の舞台のように使うことも少なくない。(水面の絶対的な位置はほぼ一定)
 そのような舞台構造になっていることから、役者が登場するときは、舞台脇から普通に出てくるだけでなく、水中から登場したり、空中からも登場することが可能で、そういった演出が可能なのも、他のショーと大きく異なる部分だ。

 パフォーマンス自体のジャンルとしては、空中ブランコ、アクロバット、シンクロナイズドスイミングといった系統になるわけだが、他の一般のショーでも観られるその種の演技とは次元がまったく異なっており、独創性、芸術性そして完成度が非常に高い。
 また、複数の役者がいろいろな場所で同時進行的に行うので、目がいくつあっても足りないほど複雑で多彩な演技が披露される。マジックでもないのに「どうしてだろう?」と思わせる不思議な場面にたびたび遭遇するのもこのショーの特徴だ。
 あと忘れてはならないのが、非常に危険な技を演じているということ。幻想的な演出の陰に隠れがちだが、一歩まちがえれば死に至るような荒技が多数織り込まれていることも知っておきたい。たとえば高い空中ブランコから飛び込むようなシーンでは、水深を調節する者と役者のタイミングがずれたらそれこそ大事故だ。また水中衝突のリスクがある危険な演技も少なくない。
 とにかく芸術性においても難易度的にも他のショーとは比較にならないほどこのショーは異次元にあるといってよいだろう。

 総じてよいことばかりを書いてきたが、絶賛する者ばかりではないことも、付け加えておきたい。一番多く聞かれるのが、「ミスティアやKAのほうが楽しい」という意見だ。また、同じ水上ショーとしてラレブ(ウィンラスベガスで公演)のほうを高く評価する声も少なくない。
 そのへんの意見の相違は「好みの問題」ということになり、客観的に論じることはむずかしいが、傾向的なこととして言えることは、オウは男性よりも女性に支持者が多いということ。
 どうやらオウの繊細で華麗な部分が女性に人気で、ミスティアのおもしろさやKAやラレブのダイナミックな部分が男性にウケているといえなくもなさそうだ。

 さて、日本人にとって気になる語学力に関する部分だが、シルクの他のショーと同様、このオウにはトークの部分が一切ない。つまり英語が苦手な者でもアメリカ人と対等にショーを楽しむことができる。マジック系以外で英語力をまったく必要としないショーはシルク以外には少ないので、そういう意味でもシルクのショーは日本人にとって貴重な存在といってよいだろう。

 日本人といえば、このショーにおいては、水中や水上の演技が多いということもあり、シンクロナイズドスイミング(2017年から、国際水泳連盟の決定により、公式競技の場においては「シンクロナイズドスイミング」という名称は消え、「アーティスティックスイミング」に切り替わっている)の経験者たちが多数活躍している。
 たとえばかつてはバルセロナオリンピック銅メダリストの奥野史子さん、アトランタオリンピック銅メダリストの河邊美穂さんと妹の美佳さんが、このオウに出演していた。その後も、アテネオリンピック銀メダリストの北尾佳奈子さんが、そして 2015年からは、日本代表としてワールドカップに出場した杉山美紗さんが華麗なるパフォーマンスを披露してくれている。
(少々古い情報になってしまうが、奥野&河辺のメダリストコンビが、オウに関する裏話・苦労話など、出演メンバーだからこそ知っている秘話を、このラスベガス大全との対談で語ってくれているので、興味がある人は、週刊ラスベガスニュース第250号を参照のこと)

 さてチケット料金についてだが、このオウは他のショーと比べると総じて高い。ちなみに、近年のチケット価格は、季節、曜日、時間帯など、さまざまな要素から人工知能(AI)が需要と供給のバランスを予測しながら決める傾向にあり、固定的なものではないが、おおむね次のような価格設定になっている。(この例では座席セクション別の価格帯が6段階になっているが、日によってはAIが7段階に分けていることもある)

$100、$115、$140、$165、$180、$200。
(実際にはもっと細かく変動するので、こんなピッタリの数字ではない)

 売れ残りを減らし、主催者側の利益が最大になるよう、AIがその日ごとの適正価格を決めているわけだが、ここに示した「チケット料金」だけを払えば買えるというわけではないので注意が必要だ。
 ラスベガスでは、どのショーにおいても、そのチケット価格に上乗せされる形で 9%Live Entertainment Tax(通称 LET)と呼ばれるいわゆる興行税が課せられ、さらにシルク・ドゥ・ソレイユの場合、1枚ごとに $18 ほどのチケット販売手数料(これには消費税が加算される。2018年時点のラスベガスの消費税率は 8.25%)も加わるので、最終的な金額はチケット価格よりもかなり高くなってしまう。
 税金はともかく、販売手数料は買う側としては、気分のいいものではないので、やめてもらいたいものだが、ショーの主催者とチケットを販売する会社が別々になっていることなどから、公式サイトで買っても販売会社の高度なシステムを使うことになり販売手数料が発生してしまうため、こればかりは避けて通れないのが現状だ。

 最後に、この劇場における各座席セクションごとの特徴などを以下に記載してみた。当然のことではあるが、良い席は高く、安い席にはそれなりの理由があることはいうまでもない。以下の情報を参考に、予算に応じて慎重に選んでいただければ幸いだ。

LOWER ORCHESTRA 席 などと呼ばれることがあるセクション。(かつてはこの名称がよく使われていたが、最近は番号だけで呼ばれることが多い)
 ここはステージに一番近い絶好のエリアで、セクション番号としては、ステージに向かって左から 102、103、104。つまり 103 が中央ということになる。もちろん料金的にも一番高いセクションであることはいうまでもない。
 どの席からでもステージ全体を至近距離から見渡せると共に、最前列から中段付近までの席からは、出演者の表情まではっきり見て取れるほどの特等席だ。
 ちなみに、「最前列はステージと目の高さがほぼ同じなのでかえって見にくい」という意見もあるが、現場で実測してみたところ、最前列に着席した通常の座高の者の目線は、ステージ面よりも 50cm 以上高い位置にあることが確認できたので、ステージ面が見えないということはない。
 なお、最前列から3列目までは「Wet Seat」と呼ばれ、上演中に濡れることもある。それでも濡れるといっても、全身がびしょ濡れになるようなことはなく、ときどき水がかかったり、演出のひとつとして降って来る霧雨にあたる程度なので、あまり気にする必要はないだろう。
 これは余談的な情報だが、最高のセクションである 103 の中でも、チケット価格に差があったりすることがある。その場合、なぜかど真ん中の席よりも、中央から少しずれることになる通路側の席のほうが高い価格設定になることが多い。
 シルクの担当部門にその理由を確認したところ、通路に面した席は人気があるため需給バランス的にそのような価格設定になっているとのこと。ようするに、アメリカ人にありがちな巨漢の人には、出入りが簡単な通路側が好まれるということのようだが、小柄な一般の日本人があえて高い通路側の席を選ぶ必要はないだろう。
注意: 102 よりも左、それと 104 よりも右の壁沿いの狭いエリアに、それぞれ 101、105 という小さなセクションがあるが、この 101 と 105 は非常に安い価格で売り出されるものの、角度的にステージをまともに見ることが出来ない劣悪な席なので、予算に余裕がない者以外は手を出さないほうがよい)

UPPER ORCHESTRA 席 などと呼ばれるセクション。
 セクション番号が 200番台のため 2階席のようにも思えるが、実際には 100番台のセクションと同一のフロア面内にあり、事実上1階席と考えて差しつかえない。
 もちろんフロア面が傾斜しているため、100番台のセクションよりも高い位置にあり、ステージを見下ろすことになるが、むしろ高い分だけステージ全体を見渡しやすく、100番台よりも良いという意見も少なくない。
 セクション番号としては、ステージに向かって左から 201、202、203、204、205。つまり 203 が中央ということになる。どこセクションもかなり良い席なので、決して安くはない。
 したがって、この 200番台のセクションの席を確保することができたら、とりあえずラッキーと考えるべきだろう。(このセクションから売り切れになりやすいといわれている)

LOGGIA 席 などと呼ばれることがあるセクション。
 LOGGIA 席は、1階席の外周を取り囲むように1列だけ設置されている細長いセクションで(あくまでもこのエリアは1階席の最後方であって 2階席ではない)、両サイドは桟敷スタイルになっている。
 この同じセクション内でも、両サイドと中央付近では、ステージまでの距離がかなり異なっているが、それぞれの位置の特徴が生かされており、どの席もそれほど悪くはない。
 1列しかないばかりか、両サイドはイス自体が斜めに設置されている関係で(ステージに向かっている)、となりのイスとの間隔が広く、非常にゆったりしている。目の前に手すりが存在しているが、手すりに乗り出すカタチで見ることができるので(自分のうしろに席はないので、後方を気にする必要がない)、手すりが視界のじゃまになることはない。
 一方、中央付近のエリアも、ステージからやや遠いものの、ステージ全体を正面の位置から見渡すことができ、特に問題はない。また、自分の前は座席ではなく通路になっている関係で、前の人の頭などが気になることもなく、格上とされる 201、202、203、204、205 セクションの最後の席よりも、むしろこちら LOGGINA のほうがよいかもしれない。なお、このセクションの番号は、ステージに向かって右半分が 200R、左半分が 200L となっている。

BALCONY 席 などと呼ばれることがあるセクション。
 この劇場における「バルコニー」とは、2階席のこと。そしてそのバルコニーは、セクション番号 300L、300R、302、303、304 の合計5つセクションに分かれている。(300L と 300R は、かつてそれぞれ 301、305 と呼ばれていた。ちなみに L、R、は、Left、Right の意味)
 セクションの番号が 300番台なので「3階席」と呼んだほうがイメージとしてはマッチするが、200番台のセクションが決して「2階」にあるわけではないので(200番台のセクションと 100番台のセクションは、奥行きの位置関係が異なるだけで、フロアとしては同じ傾斜面内にある)、ここはやはり2階席と呼ぶべきだろう。
 予算的に制限がある場合や、1階席が売り切れでこのセクションしか確保できない場合は、妥協の範囲内というか妥協せざるを得ないわけだが、やはり「ステージから遠い」という印象はぬぐえない。
 このセクションで注意したいことは、302、303、304 の最前列(列番号 AA)だ。2階席なので転落事故が起こらないように、最前列には当然のことながらそれなりの高さ(1メートル弱)の壁があるわけだが、これがけっこう目ざわりになる。座高が高ければ問題はないが、そうでない者にとっては、ステージの手前側の視界がブロックされやすい。
 だからといって、前に乗り出し、その壁の上部に頭を乗せるカタチで見ようとすると、自分のすぐうしろ、つまり2列目の客の視界をブロックすることになり、警備員から注意されたりする。
 ということで、この最前列は「リミテッド・ビュー席」(視界の一部がじゃまされる席)に指定されていない席においても、座高や身長が低い者は避けたほうがよい。
 なお、両サイドの細くなっている桟敷席のような部分(300L と 300R)は、ステージに対する角度はやや悪いものの、イスを自由に動かせ、手すりの上から乗り出すような姿勢で鑑賞することもでき(そのエリアは1列のみで、自分のうしろに席がないので、乗り出し可能)、想像するほど悪い席ではない。個人の好みにもよるが、302、303、304 よりも、300L や 300R のほうが良いという意見は少なくない。

LIMITED VIEW 席
 リミテッド・ビュー席とは、すでに説明してきた通り、何らかの理由でステージ方向の視界の一部がじゃまされる席のこと。これは「セクション」ではなく、あくまでも「座席」の名前で、このリミテッド・ビュー席はさまざまなセクション内に存在している。もちろん価格が安めに設定されていることはいうまでもない。
 「何らかの理由」とは、セクション 101 と 105 の場合は壁や柱が、その他のセクションでは、手すりなどが視界に入ってしまう。
 ちなみに 101 は座席がステージに向かって左すぎ、ステージ内の左奥が見えない。同様に 105 は右奥が見えない。
 その他のリミテッド・ビュー席は、手すりなどが視界のじゃまをしているわけだが、じゃまの度合いは座席位置によって多少異なる。それでも手すり自体は細いパイプ状のものなので、視界の90%以上は確保されていると考えてよい。
 それだけ見えていれば十分のようにも思えるが、実際に視界がブロックされている事実上の面積よりも、常に手すりがちらついていることによるイライラのほうが問題なので、予算が許すのであれば、この席は避けたほうががよい。
 それでも、実際にこの席から鑑賞した者の大多数は、「十分楽しめた」と言っているので、他にチョイスがなければこの席で妥協するのもありだろう。特に 202、203、204 のリミテッド・ビュー席は妥協の範囲内と思われる。

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