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HAIR SPRAY



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ホテル  ラクソー / 702 - 262 - 4900
スケジュール  月・火・木・金が 7:30pm、 土が 7:00pm と 10:00pm、
 日が 4:00pm と 7:30pm。
休み  水曜日
料金  Main 席 $93.50、 Mezzanine 席 $71.50 (どちらも税込み)
ドリンク なし 年齢制限 12才以上
英語力 高度な英語力が必要 座席指定 指定席

このショーは 2006年 06月 11日をもって終了しました。
(この項は、すでに終了したことを告知する目的で残してあるもので、以下の記述は公演されていた頃の情報です)

 このヘアスプレイは 2002年にニューヨーク・ブロードウェイでデビューの後、翌 2003年、最優秀作品賞など 8部門でトニー賞を受賞した話題のミュージカル。もともとは 1986年に制作された映画だったが、今はミュージカル版の方が広く知られている。
 ストーリーの設定は 1962年のボルチモア (首都ワシントンに近い米国東海岸の都市) で、主人公は、人気テレビ番組に出ることを夢見る女子高生。
 そのテレビ番組のスポンサーの商品がヘアスプレイだったことからこの題名に。当時の女性の髪型は丸くて大きくふんわりしたものが多く、ヘアスプレイが欠かせなかったようだ。
 極めて明るく愉快な内容で、基本的にはコミカルなタッチのミュージカルに仕上がっているが、公民権運動が盛んだった当時の人種差別問題などもストーリーの重要な部分を成しており、歴史や社会に対する微妙なメッセージも込められている。
 ちなみに人種差別に反対する 20万人規模のいわゆる 「ワシントン大行進」 や、マーティン・ルーサー・キング牧師の 「私には夢がある」 で知られる歴史的な演説が行なわれたのは 1963年。今日のアメリカからは想像しにくいが、黒人に平等な権利を与えるべきかどうかが議論されていたのは今からわずか 40数年ほど前の出来事だ。このミュージカルの本質を楽しむには、そのへんの時間軸や当時の社会状況などを意識しておく必要があるだろう。

 さて実際に観ての感想だが、設定が高校生の会話ということもあり、くだけた表現や難解なスラングが多く、マンマミアやアベニューQ よりも高度な英語力を必要とするという印象を受けた。そういう意味では多くの日本人観光客には難解で楽しみにくいミュージカルといえるかもしれないが、劇場内が爆笑に包まれる回数はアベニューQ 以上で、英語に自信がある者にとってはかなり内容の濃いミュージカルといってよさそうだ。また、最後の熱狂的なスタンディングオベーションの光景からも、このショーがいかにアメリカ人から支持されているかがうかがえる。
 ところで最後の場面といえば、場内に舞う紙吹雪のカタチがおもしろいので (どのようにおもしろいかは観てからのお楽しみ)、ぜひ手にとって拾ってみるとよいだろう (ただしステージ近くのセクションで舞うので、後方の座席の者は前まで出ていかないと拾えない)。

 会場は、かつてブルーマンが行なわれていた劇場で (ブルーマンは 2005年秋からベネシアンホテルに移籍)、キャパシティーは 1526席。
 フロアの傾斜が十分にあるので、前の人の頭がじゃまになることなどないように思えたが、実際にはステージをかなり下の方向に見下ろすような位置関係になっているため、けっこうじゃまになる。また、座席の間隔や、ひじ掛けの幅が狭いのか、となりの人と腕がぶつかるなど、やや窮屈な印象を受けるが、気のせいか。
 チケットの種類は "Main 席" と呼ばれる高い席と、安い "Mezzanine 席" の二種類。通常 Mezzanine は 2階席を意味するが、この劇場には 2階席がなく、Main 席と Mezzanine 席は同一平面上にある。つまり Mezzanine 席はただ単に後方の席と考えればよいだろう。かなり縦に長い (奥行きが深い) 劇場のため、後方の席はお勧めできない。ここはひとつ少々高くても Main 席で観たい。
 あらすじは以下の通りだが、ラスベガス版はブロードウェイ版よりも 20分ほど短く、また途中の休憩もない。その分、劇場から早く出てカジノで遊んでください、ということか。ちなみにラスベガスでは、「ナイトショーは 90分以内にする」 という暗黙の了解があり、マンマミアなどの例外を除けばほとんどのショーがそうなっている。

[あらすじ] 
 時は人種差別で世論が揺れる1962年、アメリカ東部のメリーランド州のボルチモアが舞台。
 高校生のトレイシーは太めの体形で、ヘアスプレイで固めた大きな髪型が自慢の元気いっぱいな女の子。彼女は、ダンスなどを主体とした若者向け人気テレビ番組 「Corny Collins TV Show」 と、それにレギュラー出演しているハンサムなリンク君に夢中だ。
 毎日学校から帰ると、内気な箱入り娘の親友ペニーと2人でテレビを見ながら (二人とも白人)、自分もいつかはその番組に出演することを夢見ている。
 その時期、この番組のレギュラー出演者として女王の座に君臨していた女の子の名前はアンバー。彼女の母親で番組をプロデュースしているベルマは、ゴールデンアワーに全国放送されるライブショーで、娘を優勝させることに必死だ。この親子および番組スタッフは人種差別がひどく、自分達のことばかり考えている。
 ショーのオーディションが行われることを知ったトレイシーとペニーは、テレビ局に駆けつけたものの、デブだの何だのと文句をつけられ、結局オーディションに参加することすらできなかった。
 ある日学校で知り合った黒人のシーウィードたちから斬新なダンスを教えてもらったトレイシーは、ダンスパーティーでそのダンスを披露し、番組の司会コーニーコリンズの目にとまる。それがきっかけでトレイシーはレギュラー出演者として抜擢されることに。
 その後アンバーとトレイシーは、ショーの女王になることと、リンクを恋人にすることをめぐってライバルになるが、トレイシーはアンバーの意地悪にもめげず、リンクの心を射止めてカップルになり、親友のペニーも黒人のシーウィードとカップルになる。
 そんな中、番組側が黒人差別をしていることに対して抵抗を感じたトレイシーは、黒人の仲間達をもっと出演させるために抗議行動に出るが、当時の社会常識には反していたようで警察に連行されてしまう。
 リンクによって警察から助け出された彼女は、両親やシーウィードの母親のメイベルらの力を借りて、ライブショーに実力行使で黒人の仲間達と一緒に踊って出演してしまう。そしてついにトレイシーは投票で支持を得て、みごとに優勝することに。


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