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ウィン ラスベガス




英語名   WYNN LAS VEGAS
住所   3145 LAS VEGAS BOULEVARD LAS VEGAS, NV 89109
電話  702-770-7000 総客室数  2716 室
フリーダイヤル  1-888-320-9966 スイートルーム  351
FAX  702-693-8585 レギュラールーム  $150〜
外貨交換  あり スイートルーム  $250〜
総合評価  

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 ミラージ、トレジャーアイランド、ベラージオなど、現在のラスベガスを代表する大型テーマホテルをクリエイトしたホテル王 Steve Wynn 氏の新たなホテル構想に対して、日本のパチスロ大手アルゼ社(2009年11月からユニバーサルエンターテインメント社に社名変更) の会長・岡田氏が賛同し巨額を出資して実現したホテル。
 総工費は 27億ドルともいわれており、現時点では、世界で最もコストがかかっているホテルとされる。開業は 2005年 4月 28日。
 事実上のオーナーである岡田氏の名前はホテル名には含まれていないが、同氏の名前を冠した高級レストラン "OKADA" が正面玄関脇にある。ちなみに岡田氏およびユニバーサル社から見たウィンリゾーツ社(このホテルを保有する会社) は、日本の会計規則でいうところの持分法適用関連会社になり、ユニバーサル社が米国子会社などを通じて保有している株式比率は2009年6月時点で19.9%。これはウィン氏の持ち株比率19.5%を上回っている。

 ベラージオに似ているという印象が強く (ただし客室内はまったく似ていない)、カジノ内のインテリア、カジノスタッフのユニフォーム、ロビー周辺の生花によるデコレーション、正面玄関に置かれたブロンズ像、ショッピング街の雰囲気、さらにはバフェィの名称など、ベラージオを彷彿とさせるものが少なくない。それ自体は決して悪いことではなく、同一人物がクリエイトしたという意味では当然の結果と言えなくもないが、まったく異質のものを期待していた者にとっては少々期待はずれといった感じがしないでもない。
 贅沢の追求に金を惜しまない Wynn 氏らしく、ナイフやフォークにロゴ (自身のサイン) をさりげなく彫り込んだり、駐車場施設において残りの駐車スペースを自動的に表示するシステムを導入したり、リッチなホテルらしさが随所に見られる反面、カジノチップのデザインが非常に安っぽく作られていたり (マイクロチップ入りのため、安っぽいデザインでも偽造されにくいという理由もあるが)、正面玄関前の車寄せがわずか 3車線しかなかったり、意外な部分も散見される。

 カジノについてだが、高級なイメージがあるため、最低賭け金が高く設定されているように思われがちだが、実際にはブラックジャックなどのテーブルゲームにおいてミニマム $15 の台も多く見られるなど (もちろん曜日や時間帯によって無い場合もある)、決してリッチな客層だけを対象としているわけではない。
 ちなみにそのブラックジャックのルールは、Soft-17 ヒットの島とスタンドの島が半々といった感じで (あくまでも一般セクションの話で、ハイリミットセクションは別)、また 2デックの BJ は 1.2倍となっており、ヘビーギャンブラーにとってはあまり興味をそそられるルールではない。また、とかく嫌われがちなシャッフルマシンもかなり導入されているなど、純粋にギャンブルにこだわる者からの評判は今ひとつのようだ (といってもストリップ全体のトレンドがそのようになっており、ウィンだけのことではないが)。ちなみにクラップスのオッズは 3-4-5 倍で、これもストリップ標準といってよいだろう。
 マシンゲームに関しても、他のカジノと同様、IGT社などのマシンが主流で、アルゼ社製のマシンで埋め尽くされているわけではない。今後アルゼ社がラスベガス向けのマシンを多数開発し、機種が認可されれば、近い将来、そのような光景が見られるのかもしれないが、少なくとも現時点では一般のカジノと変わりはないようだ。

 シャネル、ディオール、ルイヴィトン、カルチェ、グラフなどが軒を並べるショッピング街は、規模、雰囲気、テナントのジャンルやグレード、すべてにおいてベラージオのショッピング街に酷似している。 これも同一人物がクリエイトしたという意味では当然の結果か。
 なお、このショッピング街にあったアートギャラリー The Wynn Collection は、ゴッホ、モネ、セザンヌ、ゴーギャン、ピカソ、アンディウォーホールなどの作品が見られるとあって注目を集めていたが、2006年春に閉鎖されてしまった。
 そのショッピング街から見てカジノを挟んだ反対側にはフェラーリのディーラーが入居している。カジノで大勝ちした者が勢いで買ってしまうという需要があるのかどうか知らないが、カジノのすぐ脇にこの種の店を置くという発想自体、ウィン氏らしく興味深い。ちなみに、高級車が並ぶショールームへの立ち入りは有料で入場料は 10ドル。この有料制には賛否両論あるのか、当初は無料になったり有料になったり方針が定まっていなかったが、最近は有料制に落ち着いているようだ。なお、隣接するフェラーリのロゴショップは当然のことながら入場無料となっている。

 レストランは冒頭でふれた和食店の Okada の他、最高級フレンチの Alex、ステーキの SW Steakhouse、イタリアンの Bartolotta、中華の Wing Lei など、高級店が軒を並べている。特に Alex は、これまでラスベガスで最高級とされてきたミラージホテルのフレンチレストラン・ルノアールが名称を変えて移籍してきた店で、存在感も料金も群を抜いている。ちなみに現在の名称 Alex はそのカリスマシェフ Alessandro Stratta 氏の名前だ。
 カジュアル店もあり、中華料理の Red-8 は、気軽に入れる雰囲気でありながら、そこそこ本格的な料理を出すことで人気を集めている。また Terrace Pointe Cafe も、カフェとしては高級感が漂っており、季節がよければテラス席からプール施設などを展望しながら食事を楽しむことができるようになっている。バフェィに関しては、このラスベガス大全の [バフェィ] セクションに詳しく掲載されているのでそちらを参照いただきたい。
 あと、特異な存在のレストランとして、隣接するゴルフコース Wynn Golf Club のクラブハウス内にある店も穴場として覚えておくとよいだろう。東海岸の名門ゴルフコース・パインハーストを彷彿とさせる荘厳な雰囲気とイングリッシュパブ風のカジュアルな雰囲気が絶妙にマッチしており、また、テラスからはこのコース自慢の滝に囲まれた 18番ホールのグリーンが見下ろせるようになっている。本格的な料理を出す店ではないのでリッチな気分でのディナーなどには不向きだが、朝食など軽食をお洒落な気分で楽しみたい時に最適だ。ただ、現場スタッフにいろいろ声をかけられたりするなど、かなりかしこまった雰囲気があるのも事実で、英語が苦手な者などは緊張してしまうかもしれない。

 さてそのゴルフコースについてだが、かつてのデザートインカントリークラブを改良して造られたものではあるが、カリスマコースデザイナー Tom Fazio 氏がかなり手を加えたようで、デザートイン時代のおもかげはほとんど残っていない。ホールの順番もまったく異なっているばかりか、池の位置、木の位置、高低差、すべてにおいてまったく別のコースと考えてよいだろう。ちなみにプレーは宿泊客のみで、グリーンフィーは季節や曜日に関係なく $500 均一となっている。それにキャディーフィーが一人 $50〜$100 必要なので (現場でそのようにいわれる。ハイローラーのプレーヤーが多いためか、それ以上渡している者も少なくないようだ)、金額的にはかなりバブリーなコースといえよう。
 ゴルファーからの評価は真っ二つに分かれているようで、「Tom Fazio 氏のタッチが随所に現れた戦略的かつ非常にゴージャスなコース」 という意見と、「$500 の価値はまったくない」 という厳しい意見があり、個人の価値観の多様性を痛感させられる。筆者の感想としては、前半の 9ホールは平凡、後半の 9ホールはそれなりに価値あり、といったところで、とりあえず評価派と酷評派の中間的な立場だが、何度もラウンドを重ねていると、次第に味が出てくるコースのような気がしないでもない。
 好き嫌いは別にして、客観的な事実として明記しておくと、このコースには砂漠性気候の当地のコースにしては珍しく、広葉樹や針葉樹が非常に多く植えられている。デザートイン時代にも少し存在していたが、大部分は今回の改造で植えられたものだ。サボテン系の植物かヤシの木が当たり前のラスベガスでは極めて珍しい希少性の高いコースと言えるが、その一方で、「わざわざラスベガスまで来たのだから、日本では当たり前の木々に囲まれたコースよりも、ヤシの木に囲まれたラスベガスらしいコースでやりたい」 と考える者も少なくないようで、そのへんの判断はむずかしい。
 あと、これはマイナス評価として、練習場がアメリカのコースにしては非常にみすぼらしい。わずか 10ヤード先にネットが張ってある練習場は日本でも小さい方だろう。Wynn 氏にしてみれば 「ここは練習に来るところではない」 と言いたいところか。
 また、コース内の案内が極めて不親切なところもこのコースの 「悪い特徴」 で、各ホールのティーグランドにヤーデージの案内板が立っていないばかりか、ホール番号すらない。ティーマークの色分けもなく、毎回どこのティーから打つべきか迷ってしまう。フェアウェーにグリーンまでの距離を示すものがほとんどないのも不親切だ。さらにスコアカードも非常にシンプルで、レイアウト図などもまったく記されていない。
 ようするに 「わからないことはキャディーに聞け」 ということのようで、たしかにキャディーはなんでもやってくれる。たとえば、各ショットにおいて、ハンディータイプのレーザー測定器を使い旗までの距離を計ってくれる。至れり尽くせりのサービスと考えればありがたいが、キャディーとのやりとりをわずらわしく思う者にとっては不必要なサービスかもしれない。
 ちなみに USGA (全米ゴルフ協会) に査定させたくないとのことで、コースレートやスロープレートは公表されていない。全長はうしろのティーから順に 7042yd、6938yd、6464yd。ラスベガスのコースとしてはアップダウンがあるため、斜面からのショットに慣れていない者にとっては距離のわりにスコアがまとまりにくい。

 さてゴルフの話が長くなってしまったが、現在ここのホテルで行なわれているナイトショーは、水上アクロバットとして知られる Le Reve。このショーはベラージオのオウに似ているとの意見もあるが、劇場が円形になっているなど、独創的な部分が多く、オウ以上に評価する者も少なくない。ほとんど英語力が不要というところも日本人にとっては魅力的で、観て後悔するようなショーではないだろう。
 なお、人形が主役を演じる奇抜なミュージカル Avenue-Q は、残念ながら集客不振を理由に 2006年5月28日に打ち切られてしまい、そのあとに始まったミュージカル SPAMALOT も 2008年7月13日に終了している。それらに代わってミラージホテルから移籍してきたモノマネ名人 Danny Gans 氏のショーは人気を集めていたが、なんと2009年5月、本人が52才という若さで病死してしまった。
 そのような事情もあって現在 Le Reve 以外にはショーが行われていないが、2009年12月から、カントリーミュージック界のスーパースター、ガースブルックス氏の常駐コンサートが始まる予定になっている。

 プール施設は、都会的なゴージャスな雰囲気が漂うオトナの空間といった感じで、子供が大声を出して楽しく遊べるような場所ではない。その代り、リッチな気分を味わいたいカップルなどには最適の環境で、特にカバナ (cabana: プールサイドにある日よけ用の個室) のゴージャスさには目を見張るものがあり、そのデザインやレイアウトはプール全体の雰囲気に花を添えている。またブラックジャックなどが楽しめるカジノセクション (水上ではなくプールサイド) や、トップレスにもなれるプールがあるなど、オトナ向けのコンセプトで他のホテルとの差別化が図られている。

 レンタカー族にとって気になる駐車場はかなり使いやすい。タクシーなどで正面玄関前に乗り付ける際には車線が少なく非常に不便な設計になっているが、無料駐車場からホテル内へのアクセスは、他のホテルに比べかなり便利だ。また、その駐車場の各階の進入口には、空きスペースの数を示す電光掲示があるなど (最近は作動していないことが多いが)、利便性に配慮した設計はそれなりに評価してよいだろう。

 さて、最も気になる客室に関してだが、これもゴルフコース同様、かなり意見が別れているようで、ひとことで評価するのはむずかしい。
 ちなみに Resort Room と呼ばれるレギュラールーム以外に、Panoramic View Room と呼ばれる高層階のレギュラールーム、さらにグレード順に Tower Suite、Executive Suite、Tower Suite Parlor、Tower Suite Salon などがあるが (ハイローラー向けにはさらにその上のルームも用意されている)、総じて言えることは、重厚、荘厳、伝統的といったゴージャスさよりも、コンテンポラリーな都会的なゴージャスさを追求したデザインになっており、そのへんの好みの違いで大きく意見が別れてしまっているようだ。客室内の細かい設備などに関しては、週刊ラスベガスニュースのバックナンバー (トップページ左側フレーム内の [バックナンバー] をクリック) の 433号に掲載されているので、そちらを参考にしていただきたい。

 なお、2008年12月に新館「アンコール」が完成し、館内の連絡通路を通じて行き来できるようになっている。このアンコールは外観も客室内の内容もほぼ同じだが(厳密にいうと、アンコールの客室のほうがやや広い)、カジノ内の雰囲気はかなり異なっている。

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 ちなみにエクスペディアは、あのビルゲイツ氏率いるマイクロソフト社の旅行予約システム部門として 1995年に開設された世界最大のホテル予約サイトで、その後 1999年からは独立した法人 Expedia 社 (米国ナスダック上場) として運営されている。そんな経緯から、本社の所在地はマイクロソフトと同じシアトル郊外だが、すでに主要先進国のほぼすべての国に現地語のサイトを持つまでに巨大化し、2007年からは日本にも窓口ができたので、万一なにかトラブルが発生した場合でも安心だ。
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