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モンテカルロ




総評
 1996年開業の MGM系列の大型カジノホテル。客室数は約3,000
 創業時から長らく「モンテカルロ」という名称のホテルだったが、 2018年春から「PARK MGM」に名称変更。
 超高級ホテルに位置づけられているわけではないが、そこそこ高級感があり、ラスベガスに数ある大型カジノホテルの中では規模的にも内容的にも極めて標準的なラグジュアリーホテル。立地条件も悪くない。
 カジノに隣接する形で存在する 5,200席規模の大型シアター「Park Theater」と、広場を挟んで向かい側に 20,000席規模の大型アリーナ「T-Mobile Area」があるのが特徴。泊まって後悔するようなホテルではない。

良いところ
 そこそこ高級感を味わえるホテルでありながら、宿泊料金的なグレードとしてはそれほど高くなく、限られた予算でゴージャスなラスベガスらしい雰囲気を楽しみたい者にはおすすめのホテル。
 チェックインカウンターがあるフロントロビーから客室へのエレベーターまでの近さはラスベガス屈指で、使い勝手が非常に良いのも特徴。(一般的にラスベガスのカジノホテルにおいては、フロントロビーから客室へ行く際、カジノ内を長く歩かせるような構造になっているのが普通)
 客室から駐車場へのアクセスも、他のホテルと比べると極めて良好な構造になっているので、レンタカー族にとって使いやすい。
 カジノフロアの形状やレイアウトがシンプルなのも特徴。結果的に、他のホテルにありがちな、「カジノ内で迷子になってしまった」といったトラブルも少なく、またストリップ大通りへのアクセスも直線的に行けてストレスを感じない。

悪いところ
 2019年春ぐらいまでは、モンテカルロから PARK MGM への変更に伴う工事がまだ続く予定で、何かと騒々しい。未完成のレストランも多く、しばらくは不便を強いられる可能性が高い。
 T-Mobile Area や Park Theater で、大きなイベントが開催される日は、周辺地域において大混雑が予想され、レンタカー族はもちろんのこと、タクシー利用などの際も渋滞に巻き込まれたりするので要注意。
 ちなみに T-Mobile Area は、ラスベガスを本拠地とするプロ・アイスホッケーチーム Vegas Golden Knights のホームアリーナなので、秋から春にかけてのシーズン中は試合が開催され混雑する頻度が高まる。
 モンテカルロから PARK MGM への変更に伴う客室内のリニューアル工事により、一般のレギュラールームにおけるバスルームはシャワーブースのみで、バスタブが無くなった。「湯船にゆっくり浸かって疲れを癒やしたい」という行動を重要視する者は避けたほうがよいだろう。(バスタブをなくすことにより、客室内の清掃作業を大幅に軽減できることから、シャワーブースのみにするのは最近のトレンド)

グレード ★★★★
 異論もあるかもしれないが、モンテカルロ時代よりもゴージャス感はアップしており、日本や他の都市の小規模なホテルを見慣れてしまった者にとっては、十分すぎるほどゴージャス感を味わえるはず。したがって、ラスベガス内のカジノホテル全体における位置づけとしては、5点満点中4点レベルのグレードにあると考えてよいだろう。

立地条件 ★★★★
 ストリップ地区の中央に近く、特に不便を感じるポジションではないが、ショッピングモールなどが集中しているエリアからは、かなり南に位置していることだけは覚えておきたい。
 ベラージオホテルでおこなわれている人気の噴水ショーへは徒歩でアクセス可能。
 なお、このホテルと、アリアホテル、ヴィダラホテル、ベラージオホテルを結ぶ形でモノレールが走っているが、どの駅も、ストリップ大通りや各ホテルのメイン施設から奥まった場所に位置しているため、無料で乗車できるとはいえ、使い勝手はあまりよくない。
 つまり、駅まで徒歩で行ってモノレールに乗るよりも、目的地まで歩いてしまったほうが早かったりすることが多い。ちなみにこれら4ホテルはすべて MGM 社の系列。
 やや南に位置しているため、そのぶんだけ空港に近いことになり、他のホテルに比べ、空港とホテル間のタクシーやウーバーでの移動の際は、時間的、料金的なアドバンテージがあることになる。とはいっても MGMグランドほどは空港に近くない。

バス停の位置 ★★★☆☆
 南北に長いストリップ大通りの移動に欠かせないのが公営バス。その路線には、すべてのバス停に停車する2階建てのバス「DEUCE」と、主要のバス停にしか停車しない急行の2連結バス「SDX」の2系統がある。DEUCE は停車回数が多すぎ、ダウンタウンなどへの長距離移動には不便とされている。
 このホテルの目の前にあるバス停は、北行きは DEUCE も SDX も停車するので問題ないが、南行きは DEUCE しか停車せず、SDX で南方面に行く場合は、ベラージオホテルかエクスカリバーホテルのバス停まで移動する必要がある。
 とはいえ、このホテルから南方向へ移動する用事はそれほど多くないと思われるので、あまり気にする必要はないかもしれない。
 ちなみにこのホテルよりも南に位置する主要な施設は、タウンスクエアとプレミアムアウトレットサウスの2つのショッピングモールぐらいで、マンダレイベイホテルやルクソールホテルへは、エクスカリバーホテルから無料モノレールが走っているので必ずしも公営バスを利用する必要はない。

ショッピングの利便性 ★★★☆☆
 「フォーラムショップス」、「ファッションショーモール」、「グランドキャナルショップス」などの大型ショッピングモールはストリップ地区の北寄りに位置しているため、ひんぱんにショッピングに出かける者にとっては利便性が悪い。
 ちなみに、これらのモールへは徒歩だと 30分以上かかってしまうため、徒歩での移動はあまりおすすめできない。特に猛暑に見舞われる夏期はまったく現実的ではない。
 なお、プラネットハリウッドホテルに隣接するモール「ミラクルマイルショップス」とアリアホテルに隣接する超高級モール「クリスタルズ」へは徒歩でのアクセスが可能。
 滞在中に必要な飲み物などの雑貨類の購入に関しては、すぐ北側に CVS、そしてストリップ大通りを挟んだ向かい側に Walgreens といった大型ドラッグストアがあるので、何ら不便を感じない。
 みやげ物を買う際のショップとして日本人から絶大な人気を誇る ABC Stores (ハワイで多店舗展開をしているコンビニスタイルのギフトショップ)は、ストリップ大通りを挟んだ向かい側にあるばかりか、ミラクルマイルショップス内にもあるので簡単にアクセス可能。

レストラン ★★☆☆☆
 モンテカルロから PARK MGM への変更に伴い、これまで存在していた多くのレストランが閉鎖され、新たな店が計画中のため、現時点ではレストランの選択しが少なく、食に関しては便利なホテルとは言えない。

ハネムーン ★★☆☆☆
 ハネムーンのカップルがこのホテルを利用して後悔することはないが、あまりおすすめはできない。理由は、ハネムーン旅行では、たくさんのみやげを買う必要に迫られたりするもので、それを考えると、もう少し北に位置にしているホテルのほうが何かと便利。
そもそもこのホテルはゴージャスさがないわけではないが、ロマンティックな雰囲気はあまりない。ちなみに、噴水ショーが見え、エッフェル塔や凱旋門などに囲まれ、お洒落な雰囲気が漂うパリスホテルはほぼ同じ料金体系で宿泊可能。

レンタカー利用者 ★★★★★
 レンタカー利用者にとって、このホテルは、他の多くのホテルと比べ、かなり使い勝手がよい。その最大の理由は、駐車場から館内へのアクセスが簡単であること。駐車場そのものも十分すぎるほど巨大で、駐車スポットを探すのに苦労することはない。
 また、高速道路15号線へのアクセスも、混雑しがちなストリップ大通りへ出る必要がなく、きわめてスムーズ。たとえば、ニューヨークニューヨークホテルと同ホテルの駐車場の間の道を通り抜ければ、トロピカーナ通りからすぐに 15号線に乗ることができる。
 フランク・シナトラドライブを使えば、チャイナタウン方面へも、ストリップ大通りへ出ることなくアクセス可能。

子連れファミリー ★★☆☆☆
 1990年代から 2000年の初頭ごろまでは、子連れファミリー族を街に呼び込むために、子供向けのアトラクションやゲームセンターなどに力を入れていたラスベガスの各ホテルだが、現在は「子連れファミリー族はお金を落としてくれない」ということがわかり、ナイトクラブ族、コンベンション族、グルメ族などの誘致に方向転換。
 結果的に、子連れファミリー族の来場を想定してマーケティングしている主要ホテルはサーカスサーカスエクスカリバーぐらいになってしまい、どこのホテルも子供向けの施設を作る気などまったく無く、子供にとっては楽しくない街になってしまった。
 そんななか、あえて各ホテルの子連れファミリーにとっての利便度を評価するならば、残念ながらこのホテルはあまりおすすめできない。
 理由は、少ないながらも存在する子供が喜びそうな施設、たとえばミラージュホテルのイルカ、ベネチアンホテルのゴンドラ、リンクホテルの観覧車、ストラトスフィアタワーの各種ライドなどから遠く、それら施設への移動は、子供にとってはもちろんのこと、親にとっても疲れてしまうはずで、このホテルに泊まる理由が見当たらない。
 近隣の子供が楽しめそうな施設をしいて列挙するならば、コカコーラM&Mチョコレートハーシーチョコレートのテーマ館、それにニューヨークニューヨークホテルのローラーコースターぐらいということになる。
 やはり子連れファミリー族は、子供の気持ちを優先するのであれば、サーカスサーカスかエクスカリバーに泊まるべきだろう。
 余談になるが、ベラージオホテルは開業時、「未成年者の入館は禁止」をポリシーにしていた。ゴージャスな大人の空間を演出するためだが、その後、営業戦略的に不具合が生じてきたたようで(増加するアジア系の利用者は、子供を大人の世界に連れてきてしまう傾向にある)、今ではそのポリシーを撤回。それでもアメリカの文化においては、子供のための空間や時間と、大人のそれとをはっきり区別する傾向にあるためか、子供をぜんぜん歓迎していないことに変わりはない。


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