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インペリアルパレス




英語名   IMPERIAL PALACE HOTEL & CASINO
住所   3535 LAS VEGAS BOULEVARD LAS VEGAS, NV 89109
電話  702-731-3311 総客室数  2636
総合評価 (10段階)  

 このインペリアルパレスのテーマは 「オリエンタル」。ストリップ沿いに構える五重塔らしき建物もさることながら、ホテル全体の風貌もどことなく日本をほうふつとさせる。そうかと思うとカジノ内のいたるところに中国風のドラゴンが飾ってあったりするので、アメリカ人にとっては日本文化も中国文化も区別がつかないということか。それとも 「どっちにしろオリエンタル文化」 ということで、わかっていてやっているのか。いずれにせよ、東洋がテーマになっていることだけはたしかなようだ。

 さてこのインペリアルパレス、場所的にも規模的にも申し分のないホテルだが、同じ地域にあるミラージ、シーザーズパレス、フラミンゴなどと比べると、なぜかあまりパッとしない。その理由のひとつは正面玄関やホテル本館周辺のレイアウトの悪さにあるのではないか。前述の 3ホテルと違い、このホテルだけは本館ビルが近隣のビルの谷間に隠されてしまってストリップからはよく見えない。これでは歩行者からもドライバーからも認知されにくい。五重塔を取り壊してでもストリップから本館の玄関が見えるようにした方がよいのではないか。
 もうひとつの理由は、言うまでもなくまわりのホテルがあまりにも立派すぎるということだ。さらに営業戦略のまずさも最近目立ち始めている。近隣のホテルが次から次へと新たな戦略を打ち出し、客を呼び込む努力をしているのに対し、このホテルは特に何もやっていない。近年、マリリンモンロー、エルビスプレスリー、マイケルジャクソンらのそっくりさんディーラーを使ったブラックジャック "Dealertainers" をやり始めたが、現場に行って初めてわかるアトラクションで、火山や噴水ショーなどと比べると視覚的な露出度は低く、インパクトに欠ける。もう少し大規模なアトラクションが欲しいところだが、このまま何もしないようでは益々存在感を失っていくことだろう。
 また、このホテルの唯一の呼び物といってもいい 「オートコレクション」 もなんとかならないものか。なぜあれだけ立派な資産 (展示物であるクラシックカーやビンテージカーの資産価値は計り知れない) を持っていながら、あれしか客を呼び込めないのか。週末の夕方に行っても客はまばらだ。すぐ向かい側のミラージホテルは、たかがイルカ数頭で毎日何千人もの客を呼び込んでいる。
 そんな精彩を欠くインペリアルパレスだが、じつはとなりのハラスホテルに 2005年、買収されてしまった。遅かれ早かれ爆破解体され、まったく新しいホテルに生まれ変わる予定だったが、そのハラスホテル自体も投資ファンドに買収されることになり、建て替えの計画は混沌としてきている。

 とにかく現在のインペリアルパレスは具体的にどこがどう悪いということではないものの (建物の老朽化は目立ってきているが)、なにかパッとしない存在で、人気も今ひとつだ。それでも場所だけは申し分なく、ミラージの火山、トレジャーアイランドの野外ショー、ベラージオの噴水ショー、そしてシーザーズパレスのフォーラムショップスなど、これらへはすべて徒歩で行くことができる。
 さらにロケーションの良さをいうならば、このホテルにはモノレールの駅がある。ストリップからかなり奥まった場所にあり、決して便利とはいえないが、大多数のホテルが駅を持っていないことを考えると非常に恵まれた環境といってよいだろう。

 なお前述の 「オートコレクション」 について簡単にふれておくと、これは 200台を超えるクラシックカーやビンテージカーを一堂に集めた豪華なカーコレクション。その中には、ヒトラーが乗っていたベンツ、アイゼンハワーや J.F.ケネディなどが愛用していたクラシックカーなども含まれており、マニアに言わせると値段が付けられないほどの大変な資産だという。1台 1億円を軽く超えるビンテージカーもあるとのこと。まさにかつてのベラージオのアートギャラリーに勝るとも劣らない資産だが、前述の通り、これをうまく活かし切れていないのが現状で、ほとんど客は入っていない。原因は展示場所の位置が悪い上、宣伝がヘタだからだろう。結果としてだれもこの 「オートコレクション」 の存在を知らない。どうせならホテルのまわりに車をズラリと並べてしまうぐらいのことをやれば (直射日光に当たって塗装が痛むという問題はあるが)、もっと集客できたと思われるが、爆破解体が論じられる今となってはもう意味がなさそうだ。

 ついでに、ここのプールはあまりよくない。プールそのものにこれといった特徴がないだけでなく、ビルの谷間にあるため日陰になりやすい。気温が高くても湿度が低いラスベガスにおいては日差しがないとかなり寒く、日光は欠かせない。


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