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アラジン




英語名   ALADDIN HOTEL & CASINO
住所   3667 LAS VEGAS BOULEVARD LAS VEGAS, NV 89109
電話  702-785-5555 総客室数  2567
フリーダイヤル  877-333-9474 スイートルーム  225
FAX  702-785-5556 レギュラールーム  $99〜
外貨交換  あり スイートルーム  $250〜
総合評価   -

 「アラジン」 の名称での営業は、2007年 4月をもって打ち切られ、それ以降は 「プラネットハリウッド」 に名称が変わりました。以下の記事はアラジン時代のものです。現在の情報はプラネットハリウッドの項をご覧ください。

 旧アラジンホテルは 1998年 4月に爆破解体され、現在のアラジンはその 2年 4ヵ月後の 2000年 8月に新装オープン。
 しかし建設資金の借入額が大きすぎたため、その利払い負担に耐え切れず、2001年 9月 28日、開業後わずか 13ヶ月であえなく倒産。
 その後、会社更生法の管理下で経営が続けられ、2003年 6月 20日、シェラトンホテルを運営する Starwood 社と Planet Hollywood 社の企業連合グループが経営を引き継ぐことに決定。
 それにともない、アラビアンナイトがテーマのアラジンホテルは、映画をテーマとした"プラネットハリウッドホテル" に生まれ変わることになったが、その改造のための費用 (数億ドル) の調達問題や、営業しながら工事を続けなければならないという物理的な問題もあり、テーマの変更作業は長らくほとんど進んでいなかった。
 それでも 2005年秋ごろからやっと工事が始まり、2006年 1月には外壁の塗り替え作業も始まった。現在、さまざまな場所で大規模な工事が行なわれているが、宿泊利用としては特に大きな不便はなく、ごく普通に利用することが可能。隣接するショッピングモール 「デザートパッセージ」 も大改造中だが、こちらも利用には特に支障はない。

 さて、今後のプラネットハリウッドのことはともかく、アラジンホテルとしてのテーマは千夜一夜物語、つまり 「シンドバットの冒険」、「アリババと四十人の盗賊」、「アラジンと魔法のランプ」 など、中東地域に昔から伝わるアラビアンナイト。
 地理的には中東を中心に西は北アフリカ、東はインドまでをテーマの対象地域としているとのことで、バフェィには一般の料理に加え中東料理やアフリカ料理が並び、またショッピング街には実物に近い大きさのインド象の模型などが飾られている。
 場所はストリップのほぼ中央で、べラージオの向かい側、パリスの隣に位置しており、ストリップの主要区域のほぼ全域を徒歩の行動圏内におさめている。

 このホテルの話題はなんといっても中東諸国の雰囲気を再現した大型ショッピングセンター Desert Passage だろう。怪しげな音楽が流れる商店街の中を中東スタイルの人力車が行き交い、大道芸人も出没する。また商店街の一画では人工の雷雨を降らせるなど、ユニークなアトラクションもある。
 Desert Passage と並ぶこのホテルの自慢は座席数 7,000席を誇るラスベガス最大の劇場 "Aladdin Theatre for the Performing Arts" だ。通常のナイトショーの会場が 1500席前後であることを考えるとその突出ぶりがうかがえる。旧アラジンホテルの時代からあった施設を改造したものだが、規模のみならず音響効果などの評価も上々のようで、大物スターがしばしば登場することで知られる。ちなみに MGMやマンダレイベイにも 10,000席を越える施設があるが、あちらはあくまでもスポーツアリーナだ。

 チェックインやチェックアウトを行うフロントロビーはストリップと反対側の地下にある。初めてこのホテルを訪れる者にとっては非常にわかりづらい場所だ。特にストリップのカジノ側から入るとチェックインカウンターを探すのに苦労する。それでもそのロビーから客室へはカジノを通過しなくても行けるようになっているため、その部分だけは他のホテルに比べ非常に使いやすい。

 客室はラスベガスのホテルとしてはやや狭い感じがしないでもない。それでも日本のホテルと比べれば同等かそれ以上で、寝るだけの場所と考えれば特に気にするほどのこともないだろう。
 気になるのはむしろ窓の大きさか。このホテルの外観の写真を見ればわかる通り、メイン棟の客室の窓は非常に小さい。日差しが強い中東地域の建築デザインをそのまま模倣したためと思われるが、結果的に客室内がかなり暗くなってしまっている。また、外からの光の量だけでなく、壁、カーテン、ベッドカバーなどもブラウン系で統一されているため、淡いベージュが主流の他のホテルに比べインテリア的にも暗い印象を受けやすい。もちろんこれも "寝るだけの場所" と考えれば、大多数の観光客にとってはどうでもよいことではあるが、客室内で長時間仕事をしたりする出張族などにとっては少々気になるところかもしれない。ちなみにバスルームはさらに暗く、女性は化粧をする際に不便を感じそうだ。

 なお窓からの景色は窓のサイズが小さいということとは別に、あまり期待しない方がよいだろう。なぜなら、このホテルはストリップ地区のほぼ中心に位置しているものの、たまたま立地している場所の向かい側がべラージオとモンテカルロの間にある空白地帯で、派手なイルミネーションが周囲にほとんど存在していないからだ。

 客室内の装備はごく標準的で、"可もなく不可もなく" といった感じだ。電話機は枕元と机にあり、アイロンも金庫もある。ちなみに枕元にある方の電話はコードレス式になっているためバスルームに持ち込むことも可能で大変便利だが、その代わりバスルームには電話がない。金庫は暗証番号を自分で設定する方式で利用は無料だ。この種の金庫のサイズとしてはかなり大きく、ノートブックパソコン程度なら楽に入る。ちなみに金庫の内部のサイズは幅 32cm、高さ 15cm、奥行き 32cm となっている。

 空調施設などはまずまずで、窓際の壁にあるエアコンの温度設定などはわかりやすい。なお、窓は開かないが、窓の下部にある幅3センチ、長さ1メートルほどの細長いプレートを横にスライドさせることによって外気を取り込めるようになっている。この方式はマンダレイベイでも採用されているが、新鮮な空気が欲しい者にとっては覚えておきたい機能だ。

 その他の装備としてはラジオ付き目覚し時計、全身鏡ぐらいで、バスローブやコーヒーメーカーはない。もちろん冷蔵庫もない (ただしスタンダードルームの場合の話)。したがって客室内で飲み物が欲しくなった場合は、各階のエレベーター近くにある自動販売機を利用することになる。製氷マシンもそこにある(無料)。ちなみに自動販売機で買えるのはコーラ、アイスティー、ミネラルウォーターなどで、料金はそれぞれ $2.00だ。(ビールは法令によって自販機で販売することが許されていない)

 日本から持参したノートブックパソコンなどを使用する際は、ブロードバンド用の接続コードもモデムジャック (机に置かれている電話機の側面に付いている) も用意されているのでなんら不便はない (接続に関する詳しい情報はこのラスベガス大全の [基本情報] 内の [モデム接続] もしくは [高速インターネット] を参照のこと)。電話機と並んで置かれている電気スタンドの下部に電源コンセントがあるので、パソコンの電源コードはそこにつなぐとよいだろう。

 バスルームは前述の通りかなり暗い印象を受ける。バスタブはアメリカの常識としてはかなり深く、肩までゆっくりつかりたい日本人にはありがたい (といっても日本の風呂ほど深くはないが)。シャワーブースはそのバスタブとは別に用意されているので便利だ。ただ、シャワーヘッドはホース付きの可動式ではなく固定式のため、背が低い子供などには少々不便かもしれない。
 タオルはさまざまなサイズのものが多数用意されているので日本からわざわざ持って行く必要はないだろう。なお、記念に持ち帰ってしまう不心得者があとをたたないためか、タオルにホテルの社名やロゴは入っていない。
 洗面台のシンクは一つなので二人が同時に歯を磨いたりすることはできない。ヘアドライヤーは標準的なタイプのものが用意されている。
 消耗備品 (日本語で言うところの "アメニティーグッズ") は、シャンプー、コンディショナー(リンス)、ローション、バスジェル、シャワーキャップ、フェイシャルソープ、バスソープで、歯ブラシや歯磨きはない (ないのがアメリカでは一般的)。

 カジノは吹き抜け構造になっているため天井が高く非常に気持ちがよい。カジノのルールはおおむね "ストリップ標準" と考えてよいだろう。なお、開業当時、カジノフロアよりもひとつ上の階に London Club と称する高級感あふれるオシャレなカジノがあったが (この London Club に関する詳しい情報は、週刊ラスベガスニュースのバックナンバー 2000年 9月 13日号を参照のこと)、今は単なるハイリミットセクションとなってしまっている。

 プールは、ここ 10年以内に完成したホテルとしては貧弱だ。プール施設の利用を、このホテルに滞在する目的のひとつとして考えている者は他のホテルを検討した方がよいかもしれない。日本のホテルのそれと比べたらもちろん十分すぎるほど立派だが、ラスベガスの標準からはかなり見劣りしている。
 なお、そのプールはカジノフロアの屋上部分にあり、6階の客室階の廊下を通じてアクセスできるようになっている。ベネシアンとパリスでもこれとほぼ似たレイアウトが採用されているが、この構造は客室からカジノを経由ぜずに行くことができるという意味では画期的だ。ちなみに他の多くのホテルのプールは地上にあり、カジノを経由してアクセスするようになっている。
 プールに比べ SPAはなかなかよい。イギリスに本拠を構えるアロマセラピー専門店のエレミスが運営するスパで、ホテルのテーマとマッチしたムード作りなど、こだわりが感じられる高級スパだ。

 ナイトショーに関してだが、2005年 4月に打ち切られてしまったマジシャン Steve Wyrick のショーが 2007年 2月に復活した。また、2007年 3月 24日から、ほうき、バケツ、ナベ、缶など、身の回りにある雑貨を利用した奇抜なサウンドを奏でるパフォーマンスとしてニューヨークのオフ・ブロードウェーで人気のショー "STOMP" のラスベガス版 "STOMP OUT LOUD" が始まっている。
 無料アトラクションとしては、隣接するショッピングセンター Desert Passage 内で 1時間おきに行なわれている "人工雷雨" を除けば、特にこれといったアトラクションはない。ただ、前述の巨大シアター Aladdin Theatre for the Performing Arts では、しばしば著名スターを招いてのコンサートが行われているので、滞在期間中のコンサートスケジュールなどを事前にチェックしておくとよいだろう。
 レストランはステーキハウス、イタリアン、フレンチ、シーフード、チャイニーズと、一通りのジャンルの店がそろっており、そこそこ充実している。特に中華料理店 P.F.Chang's は日本人の口にも合う料理を多数用意している店として、洋食に飽きてしまった者の間では人気だ。
 P.F.Chang's も含めた主要レストランはカジノフロアかその 2階にあるが、Desert Passage 内にも高級レストランがいくつか存在している。
 バフェィは地下、つまりカジノフロアの下にあるが、入口が非常にわかりづらい (入口はカジノフロアにある)。参考までにその入口はスターバックスから決して遠くない位置にある。
 また、ホテル直営店ではないが (つまりテナント)、Desert Passage の南側出入口付近に和食専門のバフェィ "TODAI" がある。ここでは刺身や各種寿司、さらにはラーメンやうどんなどを食べることができるので、日本食が恋しくなった際には大変便利だ。([クーポン]セクションに割り引きクーポン有り)
 セルフパーキング(無料駐車場) はサイズこそ十分すぎるほど大きく使いやすいが、場所が Desert Passage の裏側にあるためアクセス的には便利とはいえない。ちなみにフロントロビー近くにレンタカー会社の大手 AVIS のカウンターがあるので車を借りる予定がある者は AVIS に予約を入れておくと便利だろう。

 最後にこのホテルの名称 "アラジン" の発音についてひとこと (まもなくプラネットハリウッドに変わってしまうが)。この発音がめっぽうむずかしく、空港からタクシーに乗る際など、一般の日本人の発音ではまず通じない。スペリングの ALADDIN を見て 「アラジンではなくアラディンと発音すれば通じるのだろう」 と思ったらそれは大きな勘違いだ。"DDI" の部分はこの際 "ディ" でも "ジ" でもどうでもよい。重要なのはアクセントの置き場所。大多数の日本人は "ア" の部分にアクセントを置いて発音してしまうが、そうしている限り "ディ" でも "ジ" でも絶対に通じない。正解は "ラ" の部分にアクセントを置く。そして "ア" は限りなく弱く発音する。むしろ "ア" は発音しないぐらいのつもりでもよい。したがって L の発音に注意しながらタクシーの運転手に "ラジン、プリーズ!" と言ってみれば通じること間違いなしだ。


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