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格付け方法 |
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さてそのレーティングとは具体的にはどのようにして決められるのだろうか。当然のことながら各ホテルでそれぞれ独自の基準を持っていることは言うまでもない。しかしその基準の差は、「あまい」 か 「きびしい」 かという 「程度の差」 であって、その客の 「評価の基準となる行為の対象」 はほとんどどこのホテルも同じである。
それはズバリ、そのホテルのカジノにおいてその客が各ゲームに投じる 「1回当たりの平均賭金」 と、「プレーの継続時間」 だ。つまりここで述べたい重要なことは、原則として 「勝ち負けの額は評価の対象ではない」 ということである。
勝ち負けはその時の運でどうにでもなってしまうため、その客の本質的な傾向、つまり 「ギャンブル好きかどうか」 を判断するための材料とはなり得ないというわけである。
もっと具体的な例を挙げて説明するならば、たとえばブラックジャックにおいて 1回ごとの勝負で $100 程度ずつ賭け、それを 4時間ほどプレーして結果的に $1000 負けた客よりも、たとえ勝ち逃げされたとしても 1回の勝負で $500程度賭け 6時間プレーしてくれた客の方がホテル側にとっては 「優良顧客」 ということだ。
なお、スロットマシンの場合は賭金がその台によって決まってしまっているため、 「 1ドル専用台で 2時間プレーした」 とか、「 25セント専用台で 5時間プレーした」 とかが評価の対象となる。もっとも、スロットマシンの場合はそのプレーヤーがメンバーカードなどをマシンに挿入してプレーしている限り、プレー情況が正確に把握されるため、「1時間プレーした」 とか言う表現でなく、「合計いくらをマシンに投入したか」 というカタチで評価されることになる。
なお、先ほど 「勝ち負けの額は評価の対象ではない」 と述べたが、この意味を誤解しないでいただきたい。
勝ち負けの大小はその時の運であり、そのプレーヤーの "カジノ好き" を測る尺度にはなりえず、あくまでも 「平均賭金 X プレー時間」 が評価基準のすべてであることに違いはないが、以下のようなケースでは結果的に勝ち負けが評価に影響してくることもあり、また影響されるべきである。
たとえば、全予算 $1000 の者、つまり財布の中に $1000 しか持っていない者が 1回に $100 ずつ賭け、たまたま運よく勝ち続け、途中から平均賭金も上がり結果的に平均賭金 $500 で 10 時間プレーできてしまったとする。一方、全予算 $5000 の者が始めから 1回に $500 ずつ賭け 10 時間プレーして全部負けてしまったとする。
この場合両者の 「平均賭金 X プレー時間」 は結果的に同じになってしまうが、財力、つまりギャンブル予算という意味では明らかに両者の間に違いがあり、カジノにとっての顧客重要度は違ってくる。当然のことながら後者の方がカジノにとって上客となるが、それは 「後者の客は負けてくれたのでカジノが損をしなかったから上客」 という意味ではなく (つまりあくまでも勝ち負けは関係ない)、前者の客が 「たまたま勝ち続けたから平均 $500 で 10時間もプレーできただけであって、本来であればそれほどの財力のある客ではない」 と判断されるからだ。
そういう意味ではカジノ側も各プレーヤーの勝ち負けをある程度は記録している。それはあくまでもカジノ側が損をしたとかカジノ側が得をしたとかの記録のためではなく、同じ財力の者でもその時の勝ち負けの運の差で 「平均賭金 X プレー時間」 が結果的に大きく変ってきてしまう変動を補正し可能な限り公平に評価するためである。
なお、超々ハイローラーなどに対してはカジノ側も、「前回は 300万ドル勝ったので今回はこの程度のサービスにしておこう」 とか 「前回はプレー時間が短かったが 500万ドルも負けていただいた」 など、勝ち負けの結果もかなり意識している。これは一般のハイローラーレベルの場合、毎日たくさんの者がプレーしているわけで、個々のプレーヤーの勝ち負けよりもハイローラー全体の平均的な動向でカジノ側の収益が決まってしまうが (つまり母数が大きいため、個々の客が勝とうが負けようがトータル的な収益は期待値通りの率に収束する)、一晩で何百万ドルも動かす超々ハイローラーの場合、その者の勝負結果がかなりカジノの収益に影響を及ぼしてくるためだ。
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