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カジノ全般


 両替
 
■ チップと現金の等価性 ■

 ここでいう 「両替」 とは、日本円から米ドルへの交換という意味ではなく、現金 (ドル) からカジノ専用チップ ( Chip ) への交換だ。(日本円から米ドルへの交換に関しては [基本情報] 内の [外貨交換] の項目を参照のこと )
 ラスベガスのカジノにおいては、現金とカジノ専用チップは (以下 「チップ」 と呼ぶ ) 価値的にまったく等価だ。つまり交換の際に手数料のようなものを取られることは一切なく、交換による目減りはまったくない (ただし非米国居住者が、スロットマシンなどで $1200 以上の高額配当を受ける際は税金を差し引かれる)。
 したがって、$100 の現金をチップに替えれば $100 のチップになるし、同様に $100 のチップは $100 の現金に交換することができる。もちろんいつでも何回でも交換でき、また最小限度額のような制限もない。つまり、現金とチップの等価性は完全に保たれており、日本のパチンコ店における玉と現金の関係とは基本的に異なる。
 また現金とチップは機能的にもまったく同等に扱われている。つまりルーレットであろうがブラックジャックであろうがチップの代わりに現金紙幣をテーブルにおいてプレーしてもまったくかまわない。また、カクテルウェイトレスへのチップ (TIP) をカジノチップ (Chip) で支払うこともできる。(かつてはレストランの支払いや宿泊費の精算もカジノチップで行うことができたが、近年は当局からの指導などもあり、それができなくなった)。
 いずれにせよ現金とカジノチップは価値的にも機能的にもまったく同等であることをよく覚えておきたい。 「覚えておきたい」 とあえてここで強調した理由は、プレーに夢中になってくるとチップが現金に見えなくなってしまうからである。チップが単なるオモチャのコインにしか見えなくなってきたら要注意だ

■ ゲーム開始前の両替 ■

 両替のタイミングと場所だが、基本的にはそのゲームを始める際にそのゲームの現場で両替することになる。つまりルーレット、ブラックジャック、クラップス、バカラなどテーブルゲームの場合はディーラーに現金を渡してチップに交換してもらう。
 現金を差し出すだけでその意思は伝わるので何もむずかしいことはないが、賭金を置くべきスポットにその現金を置いてしまうとその現金を全額次のゲームに賭けてしまうものと勘違いされかねないので、紛らわしい場所には置かないようにしたい。
 なおこの両替の際、現金をディーラーに直接手渡しで渡そうとしてもディーラーはその現金を受け取ってくれない。カジノでの現金およびチップ ( Chip ) の受け渡しは 「手から手」 ではなく 「手からテーブル、そしてテーブルから手へ」 という大原則があり、ディーラーは客の手から直接お金やチップを受け取ることは許されていない (写真上)。したがって両替の際は現金を手渡しで渡すのではなく、テーブルの上に置くようにする (写真下)。
 このルールの意味は、いくらの紙幣だったのか、何枚の紙幣だったのかを客観的にわかるように公開する目的と、その受け渡し現場が天井のモニターカメラにおさまるようにするためである。さらに高額の両替の場合は (原則として $100以上の両替はすべて)、ディーラーはピットボスと呼ばれる上司に (通常ディーラーのすぐ後方にいる)、テーブルに置かれた紙幣の金額の再確認を求めてから両替作業を進めることになっている。これはディーラーの家族や友人がそのカジノに遊びに来て、$20 紙幣を差し出したのに $100 分のチップを渡してしまうような社内不正をけん制するためのルールで、まさにフェアプレーを追求するラスベガスならではのすばらしい精神だ。

 
■ ゲーム終了後の両替 ■

 次にゲームが終了したあとのチップから現金への両替だが、これはゲームの現場ではやってくれない。なぜなら現金を置いていないからである。
 ちなみに最初に両替した際の現金はテーブルの下に据え付けられたドロップボックスの中に落とし込まれてしまっているためディーラーといえどもそれを取り出すことはできない。したがってチップを現金に両替する際は 「カジノキャッシャー」 などと書かれた両替窓口へ行くことになる。もちろんここでも黙ってチップを差し出すだけですぐに現金に交換してもらえるので、言葉の問題など何もむずかしいことはない。ときどき 「100ドル札がいいですか? それとも細かい 20ドル札がいいですか?」 などと話しかけられることがあるが、聞き間違えたところで大きな問題はないので適当に答えておけばよいだろう。
 なおルーレットの現場を離れる際は、そこのルーレットテーブル専用の色チップをすべて一般のカジノチップに交換してもらってから席を離れる必要がある (詳しくはルーレットの項目を参照のこと)。
 またブラックジャックなどのテーブルを離れる際、ディーラーから、複数の小さい額面のチップを大きい額面のチップに交換してから席を離れるように言われることがある。たとえば $5チップを 23枚を持って席を離れようとすると、そのうちの 20枚は $100チップ 1枚に取り替えるように言われる。これは客にとって持ち運びが楽になるということもさることながら、そこの現場では引き続き少額のチップがたくさん必要なためで、必ず指示に従うようにしよう。

■ チップの種類と色 ■

 区別しやすくするために、各チップは額面によりそれぞれ異なった色になっている。そしてその色分けは、ラスベガスのカジノではどこのホテルもほぼ共通になっているので覚えておくと便利だろう。
 一般的に赤が $5チップ (右の写真内の上段右)、緑が $25チップ (同、下段左)、黒が $100チップ (同、緑のとなり) となっている。
 その他、むらさきの $500 (同、下段右から2番目) や 黄色もしくはオレンジの $1000 (同、下段一番右)、さらには通称 "チョコレート" と呼ばれている茶色の $5000、そしてハイリミットセクション (高額の賭け金を受け付けているセクション) でのみ見られる $25,000 チップ (一般的にはオレンジ色。$1000チップよりもサイズが一回り大きい) などもある。なお、上段中央の白いチップはそれほど多く見かけるものではないが、端数が出やすいクラップスなどでしばしば使われる $1 チップだ。
 ちなみにこれらチップは材質的にスロットマシンでは使うことができず、スロットマシン用には金属製の重いコインが用意されている (上段左端)。
 このように標準化された色分けが定着しているため、カジノ内では各チップを額面の代わりに色で呼んでも意味は通じる。たとえば現金 $100をチップに交換する際に 「 All Red Please ! 」 と言えば $5チップを 20枚くれる。同様に 「 All Green Please ! 」 と言えば当然 $25チップ 4枚ということになる。何も言わなければ $5チップ 10枚と $25チップ2枚くれるのが普通だ。ただしそこのテーブルのミニマムベット(最低賭金)が $3であれば数枚の 1ドルチップも混ぜてくれるだろうし、逆にミニマムベットが $25であれば黙っていてもグリーンチップ 4枚ということになる。


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