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クラップス


 クラップスのマナー
 
 第 1投目であるカムアウトロール以降のロールにおいて 「7」 の目が出てしまうことを 「 SEVEN OUT 」 という (第 1投目で 「7」 が出ても 「 SEVEN OUT 」 とはいわない)。もちろん 「 SEVEN OUT 」 になれば、その回 (この 「回」 のことを正式には 「シリーズ」 という) は終了となる。
 この 「シリーズの終了」 が必ずしもすべての賭け方に対して 「望まれない結果」 とは限らないが、これまでに述べてきた賭け方のバリエーションをひと通り復習してもらえればわかる通り、ほとんど大多数の賭け方において 「7」 という目は期待されない 「悪魔の目」 となっている。例外はドントパス、ドントカム、それにエニーセブンだけだ。

 以上のことを簡単にまとめて言うならば、クラップスというゲームにおいては、そこに参加している大多数のプレーヤーはカムアウトロール以降において 「7」 が出ることを期待していないということである。
 事実、実際のカジノにおいてドントパス、ドントカム、エニーセブンなどに賭けている者はほとんど見かけない (賭けている者がいたとすれば、それは何も知らない全くのビギナーか、あまのじゃく的な人物だ)。
 したがって、もしその場にそのような 「逆の賭け方」(ドントパス、ドントカム、エニーセブンに賭けること) をする者がいた場合、せっかく盛り上がっている雰囲気が一気にシラけてしまうことになりかねない。特にシューターになった者 (サイコロを投げる役に選ばれたプレーヤー) がドントパスなどに賭けていた場合、多くのプレーヤーは賭けることを一時中断してしまうか、あるいはそのテーブルを去って隣のテーブルに移ってしまう。とにかくマナーとしてドントパス、ドントカム、エニーセブンには賭けない方がよいだろう。エニーセブンはマナー以前の問題として賭けたら損である。

 クラップスをやったことがない者は、「どこに賭けようが自分の勝手ではないか」 と思いがちだ。たしかにそれは正論かもしれない。しかしそれはルーレットやブラックジャックには言えてもクラップスにおいては必ずしもそうとは言えない。なぜなら、ルーレットやブラックジャックにおいては玉を投げ込む者もトランプを配る者も、それらはすべてディーラーであって客ではない。つまり客同士は互いになんら利害関係はない。
 一方、クラップスにおけるシューターはディーラーではなく客の代表である。第 2投目以降で 「7」 を出そうと念じながら投げているシューターのシリーズにわざわざ参加しようと思う者がいるだろうか。仮にそのようなあまのじゃくがシューター役ではなかったとしても、みんなが一丸となって 「7」 が出ないことを念じている場所に、ひとりでも 「7」 が出ることを念じているようなプレーヤーが同席していたらやはり気分はよくないというものだ。

  「そこにいる仲間全員でカジノ側と戦い、勝ちも負けもみんなで分かち合う」、それこそがクラップスの楽しみだ。とにかく 「逆の賭け方」 をしないことはマナーと考えておいた方がよいだろう。
 もしどうしてもドントパスやドントカムに賭けたいというのであれば (エニーセブンはマナー以前の問題として確率論的に不利なので絶対に賭けるべきではない)、誰もやっていないテーブルに行ってやるとよい。つまり自分ひとりだけでプレーすることになるが (もちろんシューター役も自分でやるしかない)、それはそれでまったく問題はないし、決して珍しいことでもない。事実、ひとりでやっているテーブルを覗いてみるとドントパスに賭けている場合が少なくない。たしかにドントパスはパスラインよりもほんのわずかな差ではあるが、期待値が高いのでそれも悪くはないだろう。しかしその差は 10000分の 5、つまり $100 賭けてたったの 5セントの期待値差だ。どうせならこの際きっぱりとドントパスやドントカムの存在を忘れてしまってもよいだろう。



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