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Penetration |
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どこのカジノもカードカウンターの存在には神経をとがらせている。多くの場合その対抗策は 「早めのシャッフル」、つまり 「浅めの Penetration」 だ。
Penetration とは、動詞 Penetrate の名詞形で、一般の単語としては、浸透する、しみ込む、貫通する、突き進むようなことを意味するが、カジノ用語としてはカットの深さ、つまりカードゲームにおけるカードの使用量のことを意味する。
ようするに、全体のカードの枚数に対して、次のシャッフルまでに何枚程度までゲームに使用するかを意味し、たとえば 6デック(52枚 X 6) でプレーしている場合において「Penetration 80%」といえば、約250枚使用した付近で次のシャッフルを行なうことになる。
当然のことながらこの Penetration は、カードカウンターにとって重要な意味を持つ。極端なたとえになるが、たとえば 1デックで 「Penetration 100%」 の場合 (そんなことはあり得ないが)、つまり最後の1枚までプレーに使用する場合、その最後の1枚は、それまでに出現した 51枚をすべて記憶しておけば確実に予測することができる。
また、48枚までプレーした段階で、絵札(10も含めて) がすべて出尽くしていたことが確認できれば、残りの4枚に絵札は存在しないことがわかり、ディーラーのカードが Ace でも絶対にインシュランスを掛ける必要がないことが
わかる。
したがって、この Penetration が深くなればなるほど、カードカウンターにとっては、次のカードを予測しやすくなり有利になるわけだが、実際にはカジノ側はそれを防ぐためにこの量をあまり深く設定していない。つまり浅めにカットを入れて早めのシャッフルを心がけている。
ただ、あまり浅くしてしまうと、シャッフルをひんぱんに行なうことになり、そのシャッフルに時間が取られる分だけ 1時間当たりのプレーの進行が遅くなり、収益に悪影響を及ぼしかねない。
したがって一般的には 6デックの場合、70〜80% が普通といわれているが、警戒心の強いカジノや、カードカウンターがプレーしていると思われる場合などは、これが50% ぐらいになったりもする。1デックや2デックの場合は、プレーヤーの数によって現場のディーラーが臨機応変に対応することになるが (プレーヤーの数が多い場合、次のプレーで必要なカードの枚数が多くなるため、早めにシャッフルをしないとカードがたりなくなってしまう。結果的にプレーヤーの数が多い場合ほど Penetration は浅くなるのが普通)、やはり 80%を超えることは少ない。
とにかくカジノ側は Penetration の深さに細心の注意を払っているわけだが、最近はさらにその上を行く対策が施され始めている。エンドレスシャッフルマシンの導入だ。
ディーラーがシャッフルする代わりに、マシンにシャッフルさせるわけだが、ただ単にディーラーに代わってマシンがシャッフルするというだけのことではない。もっと深い意味がある。
エンドレスシャッフルマシンを導入しているテーブルにおいては、1ゲームごとに使い終わったカードをそのマシンに入れ、そのマシンがカードを常時シャッフルしながら、次のゲームで使うカードを選び出す。つまり、「終わり」 というか 「区切り」 がなく、カードカウンティングの戦略が意味を成さなくなるというわけだ。
これは、カジノ側がカードカウンターに対して有利な立場になるというだけでなく、シャッフルのためにゲームが中断することがなくなるため、結果として単位時間当たりのプレーの回数も増え、カジノにとっては一石二鳥の効果が期待できる。
カードカウンターのみならず、ディーラーの華麗なる手さばきによるシャッフルを楽しみにしている一般プレーヤーにとってもなんとも寂しい傾向といってよいだろう。
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