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BJ確認のタイミング |
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ディーラーのアップカードが 10、J、Q、K の場合、もし伏せられているもう一方のカードが Ace であればディーラーにブラックジャックが完成していることになる。
このブラックジャックは、何枚か引いたあとの 「21」 に対しても勝つということはすでに述べた通りだが、もしディーラーにブラックジャックが完成していた場合、プレーヤーにヒットやスタンドの意思表示を確認したり実際にヒットさせたりすること自体が時間の無駄になる。
そのような時間の無駄を省くためにディーラーはアップカードが 10、J、Q、K の場合、プレーを続行する前にもう 1 枚の伏せられたカードが Ace であるかどうかを覗いて確認する (もちろんプレーヤーたちには見られないようにしながら)。そして Ace だった場合はブラックジャックが完成していることになるのでその時点でカードを披露しディーラーの勝ちが確定し、ゲーム終了となる (もちろんその時点でプレーヤー側の誰かにブラックジャックが完成していれば、その者だけは引き分けとなる)。もちろん Ace でない場合は通常通りゲームは続行される。
ところがカジノによってはこの覗いてみる確認作業を行わないところもある。つまりそのようなカジノにおいては、各プレーヤーが一生懸命にヒットやスタンドをしたあとになって初めて、「ディーラーには初めからブラックジャックが出来ていた」 ということが判明することになる。
これはただ単に時間の無駄というだけで前者のルールとの間に大差はないようにも思われるが (たしかに大差はない)、本格派のプレーヤーにとっては戦略上微妙なちがいが生じてくる。
なぜなら通常の 「事前にのぞいて確認する」 タイプの場合、プレーヤーは 「ディーラーには絶対にブラックジャックが出来ていない」 という前提でディーラーの手を推理しながら戦略を立てることができるが、「のぞいて確認しない」 タイプの場合、「ひょっとしたらブラックジャックが出来ているかもしれない」 という前提でプレーしなければならないからである。この違いは、山に残っているカードを推理する際にも影響してくる。
ただ、これは一般の大多数のプレーヤーにとってはなんら関係のないレベルのもので、よほどの本格派ギャンブラー以外はまったく気にする必要はない。ここではあくまでも 「カジノによるちがいの存在」 として紹介したまでである。
余談になるが、ディーラーの手にブラックジャックが完成しているかどうかをチェックするための 「こっそり覗いて見る確認作業」 、つまりアップカードが 10、J、Q、K の際に伏せられているカードが Ace かどうかの確認、およびアップカードが Ace の場合に伏せられたカードが 10、J、Q、K かどうかの確認、これらの作業はディーラーにとっては腰や首を曲げながらこっそり見なければならない作業のためけっこう肉体的な負担となっていた。
そこで最近はテーブルの中央に埋め込まれた小さなミラーなどにカードを反射させて伏せられたカードの数字を確認するような方法が採られるようになってきた。またミラーの代わりに磁気やハイテクセンサーで読みとることができるようにしたテーブルも登場してきている。このような改善は我々プレーヤーにとってはどうでもよいことではあるが、とりあえずディーラーたちには歓迎されているようである。
しかし、カジノ側がこのシステムを導入し始めた本当の理由は、ディーラーの労働条件の改善のためではない。ディーラーの不正防止にあると言われている。
なぜなら、のぞき込んで確認したカードが Ace や 10、J、Q、K でなかった場合はそのままゲーム続行ということになるわけだが、その伏せてあるカードが何であったかをプレーヤーに身振り手振りで (いわゆるサインで) 教えてあげることもできてしまい、家族や友人が客としてプレーしに来ている場合そのような不正行為が起こらないとは限らないからだ。
カジノ側の意図が本当にその点にあるという証拠はちゃんとある。カジノ側はこのミラーシステムの導入により、この 「伏せてあるカードを確認する」 という作業の内容を、従来からの 「そのカードの数字が何であるかを確認する作業」 から、「 Ace および 10、J、Q、K のカードであるかないかだけを確認する作業」 に変えてしまったのである。

つまり、ディーラーがミラーで反射させて確認しているのは 「カードの数字」 ではなく、 Ace および 10、J、Q、K のカードにのみ印刷されている 「小さなマークの有無」(10、J、Q、K の各マークやホテルのロゴなど) なのである。
右の写真を見ればわかる通り、10、J、Q、K のカードの端にはごく小さなマークが印刷されていることがわかる。 Ace の場合は反対側のコーナーの余白部に A の文字が出っ張るように印刷されている ( Ace かどうか確認する場合は反対側のコーナー部をミラーにあてがう)。ミラーと言っても大きさは指のツメほどしかなく、カードのコーナー部分をほんの少しだけそのミラーにあてがってそのマークの有無だけを確認する。つまりカード全体が見えるわけではなく、結果として 「絵札かどうか」 は確認できても、そのカードが 7 か 3 かまでは確認できない。これによってカジノ側が心配するディーラーの不正行為は完全に防げるというわけだ。
なお、磁気などで確認する方式が採用されているカードではこのような印刷にはなっていない。見かけはごく普通のカードと同じになっている。
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