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ブラックジャック


 DECK数のちがい
 
 「DECK」 とは 「トランプ1組」 のことだ。つまり 「1 DECK」 はトランプ 52枚ということになる (右の写真の左側の束が 1 DECK、右側の束が 2 DECK)。
 したがって、「現在このブラックジャックは 2 DECK で行われている」 といえば、104枚のカードが使用されているという意味になり、同様に 「6 DECK」といえば 312 枚のカードが使われているということになる。

 ブラックジャックにおけるこの DECK数は各テーブルによってまちまちで、1 DECKもあれば 6 DECKもある。もちろんこの DECK数のちがいによってこれまでに述べてきたようなルールが根本的に変わってきてしまうようなことはないが、微妙なフィーリングの違いは生じてくる。

 たとえば、1 DECKや 2 DECKの場合は 「何のカードが山の中にあと何枚ぐらい残っているか」 ということが読みやすくなるため、記憶力のよい者は 6 DECKのテーブルでやるより多少勝てる可能性が高くなる。
 それでも 1 DECKといえども最後の最後の 1枚がなくなるまでゲームが続けられるわけではなく、公平さを保つために通常残りの枚数が 3分の1 ぐらいになった時点で (つまり 1 DECKの場合であれば残りが 15〜20枚になった時点で) シャッフルになるので、1 DECKでやったからといってすべてのカードのゆくえが把握できてしまうわけではない。
 むしろ 1 DECKや 2 DECKのテーブルでは頻繁にシャッフルが行われるため、ゲームの中断が多くてイヤだという者も少なくない。
 また 1 DECKの場合は、「ダブルダウンは 11 または 10 の場合にしか認めない」 など、6 DECKなどの場合に比べルールに多少制限が加えられている場合が多い。特に最近の 1 DECKテーブルは、「ブラックジャックが完成しても払戻倍率は 1.5倍ではなくて 1.2倍」 というとんでもないルールが採用されていることがあるので注意が必要だ。

 その他のちがいとしては、1 DECKや 2 DECKの場合はディーラーがすべてのカードを手に持つことができるが、4 DECKや 6 DECKの場合は物理的に持ちきれないのでシュー (SHOE) と呼ばれるケースを使う (写真: カードが 「シュー」 から配られる場面)。

 また、少ない DECK数の場合は 「すでに何のカードが何枚出てしまったか」 ということがある程度推理しやすくなるため、あとの順番のプレーヤー (ディーラーに向かって左側の座席のプレーヤー) の方が多少有利になってしまう。そのためそのような不公平を少しでも減らすために、プレーヤーに配られる 2枚のカードは伏せられた状態のままで配られる。(それでも各プレーヤーがヒットしたときのカードは表向きに配られるため、やはり記憶力の良い者にとってはあとの順番の方が有利ということになる)。

 一方、6 DECKなどの場合はそのような心配はほとんどないので ( 312枚のうちの十数枚のカードのゆくえを覚えたところであまり有利にならないので)、プレーヤーに配られるカードは始めからすべてオープンの状態 (アップカード) で配られる。

 このように DECK数が異なるといくつか微妙なちがいが生じてくるが、よほどの熟練者でない限りどの DECK数でプレーしても結果に大差はないと考えてよいだろう。大きなカジノでは、1 DECK、2 DECK、4 DECK、6 DECK などさまざまなタイプのテーブルがオープンしているので自分に最も合ったテーブルでプレーすればよい。もっとも、一般のプレーヤーにとっては DECK数のちがいよりも、ミニマムベット (最低賭金) の違いによりテーブルを決めなければならない場合がほとんどだろう。


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