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ブラックジャック


 インシュランス
 
 これはそのものずばり 「保険」 である。何に対する保険かというと、ディーラーにブラックジャックが出来てしまった場合の自分の賭金を保護するための保険である (ディーラーのアップカードが Ace の場合にこの保険を掛けることができる)。

 通常この保険は自分がすでにそのゲームに対して賭けている賭金の半額を保険料として掛ける (右の写真。2枚のもともとの賭金に対して 1枚を保険として差し出した局面)。もしディーラーにブラックジャックが完成していた場合 (つまり見えていない方のカードが 10、J、Q、K の場合)、この保険料 (賭金の半額) の倍、つまりゲームに賭けている賭金と同じ額が保険金として支払われる (保険料そのものも戻ってくる)。もちろんゲームそのものの勝負は負けとなるのでゲームに賭けていた賭金は取られる。
 結果として、差し引きゼロでまったくお金は動かないことになり、当初のゲームに対する賭金を保護できたことになる。もしディーラーにブラックジャックが完成していなかった場合はその保険料は取られて (つまり 「掛け捨て」 となる) ゲーム続行となる。

 さて戦略としての解説だが、ディーラーのアップカードが Ace だった場合、ディーラーにブラックジャックが完成してしまっている可能性は十分にあるので (もう 1枚のカードが 10、J、Q、K ならブラックジャック完成)、この保険を掛けることもひとつの作戦だろう。しかし確率論的なことを言うならば、この保険は賭けない方がトクということになる。
 なぜならこのインシュランスの 「賭金の 2倍保証」 という配当条件は 「 12枚中の 4枚の出来事」 に対する保険としては妥当だが、実際は 「 13枚中の 4枚の出来事」 に対する保険であってややプレーヤー側にとって不利だからだ。
 しかしそれはあくまでも長い目で見た場合の理論であって、短期的には 「保険を掛けておけばよかった!」 などということはしばしばある。したがって、あまり確率論的なことばかり言っていてもゲームが楽しくないので、その時の 「気分」 や 「予感」 で判断すればよいだろう。それでも 「インシュランスは確率論的には絶対に損である」 ということだけは常に頭に入れておきたい。(後述するカードカウンティングを行っている特殊な条件下では例外もあるが)

 なお実際の現場における手順だが、ディーラーのアップカードが Ace の場合、ディーラーはしばらく (といっても数秒間だが) 手を休め各プレーヤーに保険金を掛けるかどうかの 「検討時間」 を与えてくれる。プレーヤーはその間に判断し保険を掛けたければ保険料 (一般的には元の賭金の半額) を差し出せばよいし、掛けたくなければ黙ってそのまま何もしないでゲームの再開を待てばよい。ディーラーはしばらくしてから自分のもう 1枚の見えていない方のカードが 10、J、Q、K でないかをのぞき込むように (プレーヤーたちには見えないように) 確認する。もしそれが 10、J、Q、K でブラックジャックが完成していた場合、その 2枚ともを全員の前に披露し自分の勝ちを宣言し、インシュランスを掛けていなかったプレーヤーの賭金を回収してゲーム終了となる。もし 10、J、Q、K でなかった場合はそのカードはそのまま伏せた状態のままにして保険の掛金だけを回収し通常通りの手順でゲームを再開する。

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