■ TROPICANA
今となっては特筆に値するプールではないものの、このプールはラスベガスにおける楽園型プールの原点と言ってもよく、このプール抜きにラスベガスの豪華プールを語ることはできない。つまりトロピカーナホテルは豪華プールのパイオニアであり、20年も前に遊び心を採り入れたこのような楽園型プールを造ったことはもっと称賛されてしかるべきだろう。
今となっては滝も熱帯植物も珍しくないが、それでもプール施設内にフラミンゴなどの動物がいたり、南国風の丸太小屋型ウェディングチャペルがあったりと、パイオニアの名に恥じない内容を誇っている。また、かの有名な 「水上ブラックジャック」 は今でもこのトロピカーナのプールでしか見ることができない。
■ EXCALIBUR
「安っぽい」、「子供っぽい」 とバカにされがちなエクスカリバーだが、プールだけはかなりまともだ。広さ、景色、開放感、清潔感、楽しさ、どれを取っても標準以上でバランスの取れた完成度の高いプールとなっている。また、おとながゆっくりくつろげるプールと、子供が楽しく遊べるプールがセパレートになっているところも好評だ。
なおこれはプール利用とは関係がないことだが、プールへ通じる道が客室前の廊下を通るように設計されている部分は改善の余地がありそうだ。その通路沿いの部屋に宿泊している者は子供たちのはしゃぎ声がやかましくて落ち着いてくつろげない。
■ TREASURE ISLAMD
非常に洗練された都会的なプールでヤシの木も豊富。ただ、決して狭くはないものの、西側の頭上を走るモノレール (トレジャーアイランド←→ミラージ) の存在や巨大なホテル棟に近すぎるためか、上方空間に対する開放感にやや物足りなさを感じる。また、夏はその近すぎるホテル棟からの照り返しが強く、通常以上に日焼けしてしまう。またホテルの規模を考えるともう少しスペースが欲しい気がしないでもない。同じ客室規模の MIRAGE のプールと比べるとそのサイズは数分の 1 程度しかなく常に混雑感がある。
■ VENETIAN
客室からのアクセスもプール自体の構造もパリスホテルのそれに限りなく近く非常に便利な設計ではあるが、ゆったりした開放感に欠けることと、木陰などがほとんどないのが大きな欠点。中心的存在となる大きなプールを持つパリスホテルと違い、中規模なプールがいくつか点在している設計のため、プール施設全体に一体感がない。なお CABANA はたくさんある。
■ MONTE CARLO
地上階にあるものの、客室からのエレベーターを降りてすぐのところにプールへの出入口があり、アクセスの良さは抜群。また、流れるプール、波が出るプールもあり、遊び心も忘れていない。ただ、いかんせん 3000部屋というこのホテルの規模のわりにはプール施設全体が狭すぎ、開放感に欠ける。
■ RIO ALL-SUITE
ラスベガスで最初に砂浜を導入したプールとして有名。また、その砂浜付きのプールとは別にビーチバレーコートもあり、このホテルのテーマであるブラジルらしい楽しさが伝わってくる。さらにホテル全体が 「グルメの殿堂」 をコンセプトとしているためか、ビーチでの軽食やドリンクサービスなども非常に充実している。ただ緑が少なく、周囲の建物やプールサイドのコンクリートなどからの照り返しも強く、真夏はとにかくまぶしすぎるといた印象を受ける。ヤシの木などをもっとたくさん植え、もう少し木陰を作る必要がありそうだ。
■ BALLY'S
10年前まではラスベガスで 1-2を争う立派なプールだったが、今となってはあまり目立たない存在になってきている。それでも完成度は高く、特にこれといった欠点は見当たらない。プールサイドからモノレールの発着場の風景がよく見え、視覚的にも退屈しない楽しいプールだ。最大の欠点は MGM 同様、客室から非常に遠いということで、その遠さは MGM に負けず劣らず半端ではない。
■ PLANET HOLLYWOOD
カジノ施設の屋上部分にあるという意味ではパリスやベネシアンのそれに限りなく近く客室からのアクセスも非常に便利だが、プール施設全体に対するプールそのもの (水がある部分) に割り当てられた面積があまりにも小さすぎ、得体の知れない空間になっている。プール施設に入ってまず目に飛び込んでくるのは、その広場のような大きな空間で、そこからはプールそのものがまったく見えない。プール自体は非常に小さく、広場のような空間の南北の両端にそれぞれひとつずつ隠れるように存在しているだけだ。また、広場とそのプールがあるセクションとの間には 2メートルほどの段差が設けられているため、プール施設全体の一体感がまったくない。したがって、パッと見た感じではプール施設というよりも、カジノの屋上に設けられた野外イベント会場といった感じだ。
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