ナイトショーには大きく分けて、長期的に継続して行なわれる定期公演ショーと、有名スターがやって来て数日間だけスポット的に開催されるショーがある。
定期公演ショーは、そのホテル内の専用ステージで毎晩行われており (週に1〜2回の休演日はあるが)、中には 10年以上も続いているロングランショーも少なくない。一方、スポット的に行なわれるショーは、有名スターなどのコンサートが主流で、短いものだとその日限り、長くても一週間ぐらいで終わってしまうのが普通だ。
定期公演ショーは多くの場合、7:30pm 前後に開演する 「早い部」 と、10:30pm 前後に開演する 「遅い部」 の毎日 2回のスケジュールが組まれている。ショーそのものの正味時間はおおむね 1時間30分前後が一般的だ。
また、定期公演ショーにしろスポット的なショーにしろ、食事や飲み物が付くか否かで、ディナーショー (食事も飲み物も付く)、カクテルショー (飲み物だけが付く) などに分類されるが、最近は食事も飲み物も付かないショーが圧倒的に多く、特に高級なショーほどその傾向が強い。ただ、何も付かないショーの場合でも、劇場内の売店で各自が自由にビールなどを買って持ち込むことは許されている。もしくは客席の間をカクテルガールが巡回している。
なお、ディナーショー (現在はほとんどなくなってしまったが) といえども、ショーが始まる 1時間ほど前に劇場内へ入り、先にディナーを楽しんだあとでショーが始まるというだけのことであって、ディナーを楽しみながら同時にショーを観るというわけではない。(エクスカリバーホテルで行なわれているトーナメントオブキングスだけは例外的に食事をしながらショーを楽しめる)
カクテルショーでは、開演直前にビール・水割り・ジュースなどの中から好きな物をカクテルガールにオーダーすることになる。飲物代はショーの料金の中に含まれているので支払う必要はないが、カクテルガールに $1〜$2のチップを渡すのが通例だ。といっても、カクテルショーもディナーショーと同様、ほとんど姿を消してしまっているので、もはやそのようなことを覚える必要もない。
【 チケットの入手 】 TOP ▲ 
一般的にどのショーにおいても、よほどのことがない限り、現場のチケット売り場で当日券を買うことができるので (ようするに、売り切れなどということはめったにないということ)、事前に手配する必要はないが、多くのショーにおいて事前予約が可能になっている。
(当社の複数回による最新の現場調査によると、ほとんどのショーが完売になっていない。つまり当日券が買える可能性が極めて高い。近年、ラスベガスのショービジネスでは座席の供給が過剰気味で、座席は慢性的に余っている。たとえば、人気があると思われる 「オペラ座の怪人」 でも完売したことは一度もないと言われている)
ただ、ここでいう 「予約」 とは、厳密に言えば 「チケットの予約」 ではなく 「チケットの事前購入」 ということになるので注意が必要だ。予約した段階でクレジットカードにその代金が請求され (ネット予約であろうが電話予約であろうがファックス予約であろうが、予約の際にクレジットカード番号が必要となる)、その後のキャンセルも原則として認められていないわけで、この行為は明らかに 「購入」 と呼ばれるべきだろう。
さてこの事前購入は (誤解を避けるためにあえてここから 「購入」 という言葉を使うことにする)、多くの場合、そのショーの主催者の公式サイト (またはホテルの公式サイト) で行う ことになる。つまり、クレジットカード番号などの必要事項を画面に入力してネットで購入する。
入力する内容は クレジットカード番号の他、そのカードの有効期限、ショーの日時、枚数、名前、メールアドレス、電話番号などで、特にむずかしいことはないが、サイトを管理する側の技術的な理由などから、最初にそのサイトにアクセスしてからたとえば 8分以内にすべてを終えなければならないので注意が必要だ (この 8分という数字は各サイトで多少異なる)。もしこの時間を超えてしまった場合は、その画面上で表示されていた空席情報はすべてリセットされてしまうので、最初からアクセスし直す必要がある。(
サンプル: オウの購入ページの一部 )
なお、座席に関しては、日本でよくあるA席、B席、C席などという単純な名称とは限らず、その劇場専用の固有名詞が使われていたりすることがあるので ( Main 席、Balcony 席、Orchestra 席など) 少々とまどうが、画面の説明を見ればわかるようになっているので、あまりむずかしく考える必要はないだろう。
予約手続きが完了すると、画面上に予約確認番号 (Confirmation Number と呼ばれることが多い) が表示されるので (もしくはそれがメールで送られてくる)、それをプリントアウトするか書き留めて、ラスベガスへ持っていく。
チケットの現物は、ショーが開催される当日 (もちろん前日もしくはそれ以前でもかまわない)、劇場前のチケット売場 (通常 "Box Office" と呼ばれている) で受け取ることになる。受け取る際は [Ticket Sales] と書かれた窓口ではなく、[Will Call] と書かれた窓口に並ぶ。
ちなみに [Will Call] とは、あらかじめ予約しておいた物を取りに行くような行為のことをいうが、もしその [Will Call] と書かれた窓口が存在しないチケット売場だった場合は、[Ticket Sales] と書かれた窓口に並び、自分の番が来たら相手に 「Will Call 」 と告げればよい。あとは予約確認番号を申し出てチケットを受け取るだけだ。代金はすでにクレジットカードに請求されているのでそこでの金銭の授受はないが、事前購入を申し込んだ本人かどうかの確認のために、事前購入時に使ったクレジットカードと同じ番号のクレジットカードの提示を求められることが多い。したがって、友人に頼んで事前購入したような場合は注意が必要だ。あと、チケットの受領書および 「払い戻しはできません」 といった簡単な内容の規約書に署名を求められることもある。
なお、チケットの受け取り方を述べたばかりだが、最近は e-Ticket というシステムも導入され始めている。これは、いわゆるチケット不要の 「チケットレス」 システムで、Box Office に出向いてチケットを受け取る必要がないので非常に便利だ。これを希望する場合、予約サイトの画面上で e-Ticket にするか Will Call にするか選べるようになっているので、e-Ticket を選び、画面にその e-Ticket が表示されたらプリンターでそれを印刷する。
ショーの当日は、その印刷した e-Ticket を劇場の入口で見せるだけで入場できる (現場スタッフがハンディー端末機で印刷情報を読み取る)。プリンターなどの接続が不安定だったり、インクカートリッジや用紙がないといったケース以外は、この e-Ticket システムを利用すると便利だろう。
なお、この事前購入は Will Call にしろ e-Ticket にしろ、 「公演日の 60日前から」 といったように受付開始時期が各ショーによって決められているので、早ければいつでもよいというわけではない。一日でも早く手配しないと心配という者は、あらかじめサイトをこまめに訪問して、そのチケット販売開始日を確認しておくとよいだろう。
ちなみに日本人観光客がよく観るショーの事前購入サイトは以下の通り。
(O, LOVE, Mystere, Ka, Le Reve は、以下のサイトへ行って、そのショーの名称もしくは [Entertainment] をクリック。Lance Burton は、そのサイトの左側にある [日本語予約] をクリック)
なお、上記サイトから各自で手配できるようになっているが、「英語の予約サイトはやはり苦手」 という人には、それなりの方法がある。クレジットカードの JCB が行なっているナイトショー無料手配サービス (日本語OK) だ。JCBカード会員しかサービスを受けることができないが、無料なので JCBカード会員はこのサービスを利用しない手はないだろう。くわしくは、こちらをクリック。
さて、事前購入に関することばかりを長々と説明してきたが、事前購入の必要がないショー (大部分のショーがそれに該当) を観たい場合はどうすべきかを説明したい。
ほぼ間違いなくショーの直前まで空席があるわけだが (各ショーの現場スタッフに取材したところ、アメリカの連休など特別な混雑時期に売り切れになることはごくまれにあるものの、そういったことは年に何回もないとのこと)、万一の売り切れを心配する者は、ショーの開演直前に劇場前のチケット売り場に出向くのではなく、日本からラスベガスに到着した日のなるべく早い時間帯に現場へ行けば、売り切れで買えない確率はさらに低くなる。(翌日や翌々日のショーのチケットも買うことができるので、たとえば日本から到着した日の翌日のショーを観たい場合でも、到着日に買いに行くべき)
ちなみに、当日券が売り切れとなるような超混雑時期でも、一般のショーにおいて前日や前々日に売り切れてしまうことなど 1% もあり得ないのが現実だ。
なお、多くのショーには週2回の休みがあるため、「当日券がダメでも翌日や翌々日がある」 と安心してラスベガスへ乗り込むと、その翌日や翌々日が休演日と重なっていたりすることがあるので、休演日には十分な注意が必要だ。また、毎週の休演日以外に、年に数回、スタッフの長期休暇のための連続休演 (約2週間程度のことが多い) があることも覚えておきたい。
運悪く 1% もあり得ないことに遭遇してしまっても、まだ当日券をあきらめるのは早い。ほとんどのショーにおいて、開演直前にノーショー (チケットを事前に買っておいたにもかかわらず劇場に姿を現さない人のこと) の席がリリースされるからだ。つまり、いわゆる 「キャンセル待ち」 のような感じになるわけだが、よほど人気のショーでない限り、この方法で入場できないことはまずない (そもそも売り切れ自体がまれなので、キャンセル待ちでの販売が行なわれること自体めったにない)。
あとこれは余談になるが、ストリップ大通りに点在している格安チケット店 "TICKETS 2 NITE" と "TIX 4 TONIGHT" (写真右) では、半額で当日券を買うことができる。ただしこれら店で売られているのは、少しでも空席を埋めたいと考えている主催者側が裏ルートに流しているいわゆる余剰チケットのため、必ずしも目当てのチケットを入手できるとは限らない。
(※ TICKETS 2 NITE についての詳しい記事は、[ 週刊ラスベガスニュース バックナンバー 2002/11/20 発行 (304号)] に、TICKETS 4 NITE については、 [ 2005/03/23 発行 (426号)] に掲載されています )
* お知らせ *
当社ラスベガス大全では、ナイトショーのチケット手配代行は行っておりません。
大多数のショーは事前購入の必要が無く、また、オンラインで事前に手配できるためです。実際に入手しにくいのはオウぐらいで (ランスバートンはときどき売り切れになります)、大多数のショーは、当日券が買えるのが現状です。
【 座席指定 】 TOP ▲ 
かつてラスベガスでは長い間、指定席制のナイトショーはほとんど存在しなかった。つまり劇場の入口にいる案内人 ( Maitre ) が客の身なりやチップの額などに応じて、それに見合った座席までエスコートするシステムが採用されていた。ところが 90年代初頭から指定席制のショーが増え始め、2000年代に入った今日においては約9割のショーが指定席制となり、特に高級ショーはそのほとんどが指定席制となっている。
従来のエスコート制の場合、Maitre にチップを渡さなければ良い席に案内してもらえないという弊害があったため、昨今の指定席制への移行は基本的には歓迎されている。しかし中には 「チップを払ってでも良い席に座りたい」 という者も少なからずいるためか、今でもエスコート制に固執しているショーがわずかながら存在していることも事実だ (ただし、日本人観光客が観るようなショーにはほとんど存在していない)。その背景には、チップ収入に頼る Maitre の利害などが複雑に絡んでいるとも言われているが、その他に、座席配置が可変制になっている会場 (イスやテーブルを自由に配置できるような会場。大型披露宴会場のようなものを想像すればよい) でのショーの場合、座席番号などが固定的ではないためコンピューターでのチケット管理がむずかしく、結果としてチケットに座席を指定することができずエスコート制にせざるを得ないという物理的な事情もあるようだ。
さて気になるエスコート制の場合におけるチップの相場だが、直接ホテル側に取材して得た数字としては $10〜$30 が相場のようだ。どうしても 「一等席」 で観たいという者は $50 以上払っているという。しかしこの数字もいまひとつハッキリしない部分が多く、「相場」 の意味が、「一人当たり」 なのか 「そのグループ全員」 でなのか肝心な部分があいまいだ。また、どんなにチップをはずんでも一般客は 「超一等席」 には座れないこともある。それらの席はホテル側の得意客であるハイローラー (高額ギャンブラー) 用の招待席として確保されているからだ。
いずれにせよこのエスコート制のチップに関してはいつの時代も常に不透明な部分が多く、アメリカ人でさえも多くの者が頭を悩ませている。もっとも、チップを受け取る本人が相場の真実を公表するわけもなく (公表するなら高い数字を言いたいところだが、そうなると税金対策上の問題も出てくる)、相場がヤミに包まれ続けていることは当然といえば当然のことだろう。そういう意味においても、昨今の指定席制へのシフトは時代の流れでもあり、利用者側としては大いに歓迎したいところだ。
それでも現実にまだエスコート制のショーが残っている限り、チップに不慣れな日本人読者に何らかの指針をここで与えないわけにはいかない。あえて大まかな数字を言うならば、「特にひどい席でなければどこでもかまわない」 という者は一人 $5 も渡せば十分ではないだろうか。そしてある程度それなりの場所を期待するのであれば一人 $20 ぐらい渡してみてはどうだろうか。それ以上の期待をする者は各自の判断で自由に決めればよいだろう。
【 料金表示 】 TOP ▲
各ショーの主催者やそのホテルなどが発表している料金表示には、「税込み」 の場合と 「税別」 の場合があるので、細かい金額を気にする者は注意が必要だ。ちなみにここでいう 「税」 とは、ラスベガスでの一般の消費税 7.75% のことではなく、Live Entertainment Tax と呼ばれる興行イベントにかかる特殊な税で、税率は 10% となっている。
また、電話やオンラインなどでの事前購入に対して 3ドル前後の手数料を徴収しているショーも少なくない (それもクレジットカードから引き落とされる)。
【 場内撮影 】 TOP ▲
どのショーにおいても基本的にすべて 「撮影禁止」 となっている。この撮影禁止に関しては必ず開演直前に注意のアナウンスメントがあるが、英語がわからない外国人 (特に日本人) は平気でストロボをたいてしまったりしてひんしゅくをかっているので注意が必要だ (そのためか日本語でのアナウンスメントも増えてきている)。また、ビデオならばファインダーのディスプレイさえ消しておけばストロボが光らないのでバレることはないだろうと勝手に思いこみ撮影してしまう者も後を絶たないようだが、各ショーではこうした無断撮影を取り締まるための専門部隊を置いているので、多くの場合すぐに見つかりカメラやビデオを取り上げられてしまう (もちろんショーが終わったあと返してもらえるが)。特にマジック関連のショーなどではその監視もより一層厳しくなっているので注意が必要だ。いずれにせよ、日本人の評判を落とさないためにも、ぜひマナーだけは守っていただきたい。
【 休演シーズン 】 TOP ▲
11月下旬から 12月25 日前後までは多くのショーが休演となる。この時期アメリカの一般市民はクリスマス準備などで忙しく、観光都市ラスベガスが閑散期に当たるためだ。そしてナイトショーの関係者たちもこの時期に連続休暇を取りクリスマス準備のために故郷へ帰る。したがってこの時期のラスベガス訪問は混んでいないというメリットはあるものの、開演しているショーが少ないというデメリットもあるので、「ナイトショーもぜひ観たい」 というラスベガス初心者などは避けた方がよいかもしれない。一方、「カジノだけが唯一の楽しみ」 というヘビーギャンブラーにとっては、レストランなどで並ばされることもなく宿泊料金も安いため、この時期は絶好の訪問チャンスといえるだろう。
【 服装 】 TOP ▲ 
「ラスベガスのナイトショーは豪華にドレスアップしていくのが常識」 と思いこんでいる者も少なくないようだが、実際に現地へ行ってみると予想以上にラフな格好が多いことに驚かされるはずだ。Tシャツ、ジーパン、タンクトップといった姿もぜんぜん珍しくない。もちろんゴージャスに着飾った者もいるにはいる。
ラスベガスにおいては 劇場側が服装に条件を付けていることはないので (もちろんプールサイドでの演出ではないので上半身裸や水着姿は不可)、着飾りたくない者が無理にドレスアップする必要はまったくない。Tシャツ姿でも何ら問題がないばかりか、夏場などは Tシャツ姿の観客が一番多く目立つ場合すらある。
一方、豪華に着飾りゴージャスな気分を味わいたい者は大いにお洒落をしていってかまわないし、していくべきだろう。日本では恥ずかしくなるほどの派手な格好でもラスベガスの劇場では浮いた存在になることもなく、めったにない機会にお洒落を楽しむことはラスベガス旅行の楽しみの一つといってよい。
したがって、目立ちたがり屋は思いっきり着飾ってみることをおすすめする。ただ、派手にドレスアップした "ライバル" も少なくないので中途半端な格好では目立つことはできない。パーティー後の若者グループ、披露宴後の新婚カップル、大富豪の家族、結婚記念日を楽しむ中年カップル、成人祝いでラスベガスにやって来た若い女性グループなど、どうせならそういった目立ちたがり屋のアメリカ人に負けないぐらい思いっきり着飾り一緒に劇場の前で記念写真を撮って来るぐらいの意気込みが必要かもしれない。
なお、夏場の劇場内は冷房がかなり効いており、外との気温差が激しい。激しく動く役者やダンサーのために気温がやや低めに設定されているようだ。また、煙などの特殊効果や、ステージ上に簡易アイススケートリンクを用意したりと、事情があってやむを得ず気温を下げている場合もあると聞く。ドレスアップする者もしない者も、冷房が苦手な者はそれなりの対策を考えておいた方がよいだろう。
【 年齢制限 】 TOP ▲
子連れファミリー族にとって気になるのが年齢制限だ。年齢の下限を明確に決めてそれを公表しているショーと、そうでないショーがある。どちらにせよ、「あまり小さな子供はショーに連れて行くべきではない」 と考えることが無用なトラブルを避けるためのキーポイントと言えるだろう。
一般に欧米社会では 「大人の時間と子供の時間」 あるいは 「大人の世界と子供の世界」 をハッキリ区別する傾向にある。また、自分の子供でも、TPOに応じて 「ひとりの個人」 もしくは 「他人」 と見なさなければならない状況に置かれることが多く、親の勝手な判断で子供を自分の所有物であるかのように扱うことが許されない場合が少なくない。
一方、日本では公共の場であろうがなかろうが 「子供も大人も家族はいつも一緒」、「子供は親の所有物」 といった価値観が少なからずあり、そういった社会通念の相違から、日本人観光客がこの年齢制限の問題でトラブルを起こしやすい状況に置かれていることは否定しがたい事実だろう。
そもそもラスベガスはギャンブルの街、すなわち完全に 「大人の街」 だ。ましてや 「夜の社交」 の代表格ともいえるナイトショーの会場は完全に 「大人の空間」 といってよい。つまり、ナイトショーの会場はゴージャスなナイトライフを楽しむための大人の社交場と考えておく必要がある。もちろんゴージャスではない二流のショーも少なくないが、それでもそこはあくまでも大人のエンターテーメントの場であり子供が登場する世界ではない。
したがって、そのナイトショーの年齢制限が 「5才以上」 になっているからといって、5才の子供を連れていって何ら問題がないかというと必ずしもそうとは限らない。たしかに劇場側が決めたルール上では何ら問題がなく規則に反するわけではないが、トラブルを起こす可能性が常にあるということを頭に入れておいた方がよいだろう。なぜなら、ドレスアップしゴージャスなナイトライフを楽しんでいるアメリカ人カップルなどにとって、大人の世界に小さな子供が来ていることなど夢にも思っていないことであり、自分の隣の席で 5才の子供が突然泣き出したりだだをこね始めたらそれこそナイトライフは興ざめで、その親との間でケンカに発展しかねないからだ。もちろん親に文句を言わず、5才の入場を認めてしまった劇場側にクレームする者もいるだろう。それでもトラブルの当事者に巻き込まれる不愉快な思いをさせられることに変わりはなく、避けられるものであればそんなトラブルは始めから避けたいものだ。
劇場側もそのようなトラブルに巻き込まれるのを避けるためか、あえて年齢制限を公表していない場合が少なくない。年齢制限など設定しなくても、乳幼児を大人の世界であるショー会場に連れ込もうとする者など欧米の価値観ではまずいないので 「常識」 というルールだけでもとりあえずうまく機能しているようだ。
したがって大切なことは、ラスベガスのナイトライフは大人の社交場であるということを十分認識した上で、自分の子供が上演中に静かにしていられるかどうかを正しく見極め、そして周囲の者の立場に立ち何ら迷惑になることはないと判断できた場合で、なおかつ劇場側が設定している規則を満たしている年齢である場合にのみ、子供をナイトショーに連れていくことを検討すべき、ということになる。
また、上演中は特殊な光や突然の大音響など、大人でも驚くような演出が飛び出すこともあるので、子供がそのような場面で大声を上げたりすることなく平静を保っていられるかどうかをあらかじめ検討することも親の義務だろう。
もちろん子供がラスベガスのナイトライフから完全に閉め出されているというわけではない。営業戦略的に子連れファミリー族の入場を始めから大歓迎しているショーも少なからず存在している (特に Lance Burton の 7:00pm の部、Tournament of Kings などがそれに該当する)。子連れでラスベガスへ行く者は、事前にそういったショーに的を絞ることも必要だろう。
最後に、ここまでに述べてきたような乳幼児などを対象とした年齢制限とは別に、法令による未成年者に対する入場規制もあるので中学生や高校生を連れて行く親は別の意味での注意が必要だ。
露出度が高いトップレスダンサーなどが出演したりするショーの場合、主催者側の意思とは無関係に当局の指導により 18歳未満もしくは 21歳未満の入場が制限されている。下限年齢は過激度などに応じて異なるようだが、トップレスダンサーなどが登場するショーにおいては何らかの制限が必ず加わると考えてよいだろう。また、マジックショーやコメディーショーだからといって油断はできない。芸の合間に出てくるダンサーがトップレスだったりすることがしばしばあるからだ。また、同じショーでも 「7:30pm の部は未成年も可、10:30pm の部はダンサーがトップレスになるので未成年不可」 という場合も少なくない。
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