週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2010年 06月 09日号
7ヶ所の系列ホテルで 24時間食べ放題 34.99ドル
 数ヶ月前、ラスベガスで複数のカジノホテルを運営する Harrah's 社が、その系列ホテル7ヶ所のバフェィで24時間食べ放題というサービスを始めた。(右写真はその宣伝カー。クリックで拡大)
 しかし業界関係者の間では、「人気店ばかりに客が集中して混乱を招きすぐに中止になるはず」 との懐疑的な意見が多く、このラスベガス大全でもここで紹介することを見合わせてきたが、周囲の不安や予想に反してそのサービスは順調に続いており、もはや一時的なものではなく完全に定着した様相を見せてきているので、遅ればせながら詳細を紹介してみたい。

 バフェィ (buffet) とは、定額料金で食べ放題のセルフサービス形式のレストランのことで、ラスベガスのほとんどの大型カジノホテルがその種の施設を持っている。
 日本でいうところのバイキングのことだが、「ビュッフェ」 と言っても 「バフェ」 と言ってもまず通じることはないので、少々変則的だがここではあえて 「バフェィ」 と表記する。アクセントは 「バ」 の部分ではなく、うしろの 「ェィ」 の部分にしっかり置いて発音しないと通じない。
 ふだんから食べ放題のそんなバフェィが 24時間何度でも利用可能というのが今回の話題で、気になるその料金は 34.99ドル。外税表記なので実際には 8.1%の消費税が加わり37.83ドルになるが、それでも割安感は十分にあるのではないか。なぜなら、無理せず普通に使っても 4回利用できるからだ。
 多くの人にとって1日の食事は3回だが、このサービスでは最初の入店時刻から24時間有効なので、たとえば朝9時から利用し始めれば、その日の朝食、昼食、夕食、そして翌日の9時前にもう一度朝食を楽しむことができ、結局4回になる。(入店時刻が有効期限内であれば、入店後に有効期限が過ぎても食べ続けていてかまわない)
 夕食のほうが内容が豪華なので、夜からスタートして夕食を2回楽しむという方法もある。そのほうがさらに割安感がアップするだろう。
 もちろん24時間以内であれば無制限に利用可能なので、4回といわず、5回でも6回でも使ってかまわない。猛暑の昼下がりに、のどを潤すためだけに入店することも規則上は可能だ (ただしアルコール飲料は別料金)。なお、24時間有効と言っても深夜から早朝の時間帯は営業していないので要注意。

 「7ヶ所」 の意味は、「その7ヶ所の中のどこか1ヶ所で24時間利用可能」 ではない。7ヶ所を自由に渡り歩ける。
 ちなみにこのプログラムに参加しているのは、シーザーズパレス、フラミンゴ、パリス、プラネットハリウッド、インペリアルパレス、リオ、ハラズの各バフェィで、これらホテルに宿泊しているかどうかは関係ない。したがって、21歳以上であればだれでも自由に利用することができるが、あくまでもカジノへの集客が目的であるため、通常の料金システムに存在している子供割引などはない。(右上の写真はシーザーズパレスのバフェィ)

 だれでも利用可能と書いたばかりだが、34.99ドルという料金は、Total Rewards の会員である必要があり、会員以外は5ドルの追加料金を取られる。(右の写真は会員カード)
 とはいってもガッカリするのはまだ早い。会員になるのは無料で、だれもがすぐにその場で会員になれるからだ。
 この Total Rewards とは、航空会社のマイレージプログラムのようなもので、カジノでのプレー実績やショッピング額などに応じて各種割引やキャッシュバックなどさまざまな還元サービスを受けることができるプログラムのこと。
 「ポイントを貯めるつもりはない」、「ラスベガス旅行はこれが最初で最後なので不要」 という人もいるだろうが、会員になってなんら損はないのでとりあえず登録しておくことをお薦めする。もちろん、「会員になるための手続をしている暇があったら 5ドル払ったほうがいい」 という場合はそれはそれでかまわない。

 会員になる方法は簡単で、そのプログラムに加盟している各系列ホテルの Total Rewards 専用窓口 (写真右) へ出向き、用紙に住所、氏名など必要事項を記入し、身分証明としてパスポートを提出するだけだ。(米国在住者は運転免許証でもよい)
 英語での記入が苦手という場合でもパスポートを手渡せば、ほとんどの必要事項は現場スタッフがパスポートから読み取って直接端末に入力してくれるので特にむずかしいことはない。その場ですぐに会員カードを発行してくれ、さらに今ならキャンペーン期間として、スロットマシンで利用可能な5ドル券の引き換えクーポン (キャッシャーの窓口に出向き引き換える必要あり) ももらえたりする。

 Total Rewards の窓口の場所は、カジノフロア内を歩いていれば簡単に見つかるはずだが、参考までにわかりやすいパリスホテルを例にとると、エッフェル塔の4本の脚のうちの3本がカジノ内にあり、その3本のうち、ストリップ大通り側から館内に入って右手前にある1本の根元の部分に目的の窓口がある。(ひとつ上の写真はそのパリスホテルの Total Rewards 窓口で、そこに見えている鉄骨はエッフェル塔の脚)

 会員カードを手に入れたらあとは行きたいバフェィへ行くだけだ。
 レジでそのカードとパスポートを提出し、「All day pass please」(1日券) とでも言えばわかってもらえる。(右の写真はフラミンゴのバフェィ)
 税込みの代金 37.83ドルを支払った瞬間から24時間後まで、その会員カードそのものが自動的にバフェィの1日券になり、次回以降の入店時はそのカードとパスポートを提示するだけでよい。 ちなみにパスポートの写真と名前で、カードの持ち主であることを確認し不正利用を防いでいる。
 有効期限の時刻はカードに印字されたりすることはないが、レシートに記載されているのでなくさないようにしたい。
 なお、Total Rewards の会員カードを持たずに 5ドル増しでこの24時間食べ放題に参加したい場合は、支払い済みの証拠として腕にリストバンドを巻いてくれるか、もしくは独自の1日券を発行してくれる。リストバンドは一度はずすと破壊されるようになっているので他人に渡すことができず、そのためパスポートの提示なしでも再入店でき便利だ。

 このプログラムを始めたことによる影響か、曜日や時間帯によっては従来よりも混む傾向にあり、30分以上並ばされることが少なくない。
 そこでだれもが思いつく疑問として、並んでいる間に有効期限の時刻が来てしまったらどうなるのかということが気になってくるが、残念ながらその場合は入店できない。したがって、混むことが予想される場合は十分余裕を持って現場に行く必要がある。
 ちなみに右上の写真はパリスホテルのバフェィの入口付近の行列の様子。たぶん7ヵ所の店の中ではここが一番混雑していると思われる。そんな事情もあり、「10ドル払うと列に並ばなくてもいい」 というなんとも露骨なサービスが現場でオファーされることがしばしばあるが、それを希望する人がたくさんいるばかりか、さらに優待されるハイローラー (高額賭金でプレーするカジノの上客) がいたりで、必ずしもすぐに入店できるとは限らないのであまりお薦めできない。

 最後に注意事項として、リオには 「Carnival World Buffet」 と 「Villeage Seafood Buffet」 の 2つのバフェィが存在しているが、今回のこの24時間食べ放題サービスに組み込まれているのは前者のほうだけなので現場で列に並ぶ際は十分注意が必要だ。また、この宣伝を壁に大きく張り出しているバリーズホテル (写真)、およびビルズギャンブリングホールも同じ系列として Total Rewards のプログラムに参加しているホテルではあるが、これらホテルには通常のバフェィ施設が存在していない。
 さらにシーザーズパレスのバフェィにおいては、ディナータイムに限り、火曜日と水曜日はやっていないので気をつけたい。


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